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驚きは急にやってくる
僕のスキル?
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何度も書いたメモを眺め直す。
「でもさ…これって酷すぎだよね…」
さっき気合いを入れたのに、もうヘタってしまう。
「あぁ…誰か良いアドバイスくれるとか、今後自分の事が守れるとっておきの魔法が使えるとか、治癒魔法が思いっきり使えるとかさ…そうそう、過去の偉大な人達から知恵とかもらえたら…側に憑いてくれたら最高だと思うんだよね…『大賢者』とか、『大聖女』とか呼べたら最高!!」
「「「お呼びでしょうか、マスター」」」
僕以外誰もいないはずなのに、すぐ近くで声が聴こえた。
それも、何故か三人。『マスター』呼びって、僕かなりのお疲れ??
恐る恐る声がした背後を振り返ると…
教科書や歴史書といった書籍に絵姿として載っている過去の…
そう、過去の人物が…って、嘘だろ??
「どうされましたか?マスター?」
「大丈夫ですか?」
「やっと呼んでくれたから、ワクワクして出て来ましたよ」
一人は、瞳と髪色が水色の美丈夫。年齢は三十代に見える。
瞳と髪色が黒色の二十代前後の女性二人。
一歩…また一歩と下がる自分と、それを追うように近づいてくる三人組。
それも、ものすごく嬉しそうな笑みを浮かべて…
「初めてお目にかかります。私、大賢者のアルストと申します。」
「私は初代聖女の新崎朱莉。ここでは、アカリ•シンザキですね。アカリと呼んでください」
「私はあなたの叔母よ。聖女の秋本沙也加。サヤカ•アキモト。サヤカでも、叔母さまでも良いわよ。ユーリにそっくりで可愛い。」
そういって、叔母と名乗った女性に抱きしめられて、頬にキスされた。
「??????」
「混乱してるのね…ふふっ…可愛い」
「もう、聖女サヤカ。引っ付きすぎです。マスターが困ってますよ。離れて!」
もう一人の『聖女』と名乗った女性に何とか引き剥がしてくれた。
もう、超ビッグなんですけど…
「ほらほら、二人とも。マスターが困っていますよ。失礼致しました。我々はマスターの召喚で呼ばれました過去のそう、『英雄』と呼ばれる者です。マスターはいわゆる『英霊召喚』を使われたのですよ。まぁ、一人は…いいでしょう」
「英霊召喚?聞いた事ないんですけど…そして、一人は何って?」
「そうですね。過去にこの『召喚スキル』を持った者は、数えるしかおりません。残念ながら、私には出来ませんでした。他は結構出来るんですよ」
少し自慢も踏まえた大賢者アルストさん?様?
一人の謎事は伏せられた。
まぁ…
「我々のマスターはあなた様ですから、『様』付けで我らを呼ぶ必要はありません。アルストと呼び捨てでお願いします。呼び出しに『大賢者』でも大丈夫ですけどね。他の者を差し置いて、私が出て来ますから」
「そうそう。『大聖女』で私だけが出てくるつもりでしたけどね…」
「聖女アカリ。確かに初代様で素晴らしい力をお持ちで、マスターのためには良いかも知れませんが、叔母で聖女である私も可愛い甥っ子のために力を振るいたいのですから、そこは譲れません!」
「まぁ、そういう訳で、聖女は二人出て来ました。」
そういって、物凄い満面の笑みである。
「僕って、そんなスキルあったんだ…今まで知らなかったよ…」
「でもさ…これって酷すぎだよね…」
さっき気合いを入れたのに、もうヘタってしまう。
「あぁ…誰か良いアドバイスくれるとか、今後自分の事が守れるとっておきの魔法が使えるとか、治癒魔法が思いっきり使えるとかさ…そうそう、過去の偉大な人達から知恵とかもらえたら…側に憑いてくれたら最高だと思うんだよね…『大賢者』とか、『大聖女』とか呼べたら最高!!」
「「「お呼びでしょうか、マスター」」」
僕以外誰もいないはずなのに、すぐ近くで声が聴こえた。
それも、何故か三人。『マスター』呼びって、僕かなりのお疲れ??
恐る恐る声がした背後を振り返ると…
教科書や歴史書といった書籍に絵姿として載っている過去の…
そう、過去の人物が…って、嘘だろ??
「どうされましたか?マスター?」
「大丈夫ですか?」
「やっと呼んでくれたから、ワクワクして出て来ましたよ」
一人は、瞳と髪色が水色の美丈夫。年齢は三十代に見える。
瞳と髪色が黒色の二十代前後の女性二人。
一歩…また一歩と下がる自分と、それを追うように近づいてくる三人組。
それも、ものすごく嬉しそうな笑みを浮かべて…
「初めてお目にかかります。私、大賢者のアルストと申します。」
「私は初代聖女の新崎朱莉。ここでは、アカリ•シンザキですね。アカリと呼んでください」
「私はあなたの叔母よ。聖女の秋本沙也加。サヤカ•アキモト。サヤカでも、叔母さまでも良いわよ。ユーリにそっくりで可愛い。」
そういって、叔母と名乗った女性に抱きしめられて、頬にキスされた。
「??????」
「混乱してるのね…ふふっ…可愛い」
「もう、聖女サヤカ。引っ付きすぎです。マスターが困ってますよ。離れて!」
もう一人の『聖女』と名乗った女性に何とか引き剥がしてくれた。
もう、超ビッグなんですけど…
「ほらほら、二人とも。マスターが困っていますよ。失礼致しました。我々はマスターの召喚で呼ばれました過去のそう、『英雄』と呼ばれる者です。マスターはいわゆる『英霊召喚』を使われたのですよ。まぁ、一人は…いいでしょう」
「英霊召喚?聞いた事ないんですけど…そして、一人は何って?」
「そうですね。過去にこの『召喚スキル』を持った者は、数えるしかおりません。残念ながら、私には出来ませんでした。他は結構出来るんですよ」
少し自慢も踏まえた大賢者アルストさん?様?
一人の謎事は伏せられた。
まぁ…
「我々のマスターはあなた様ですから、『様』付けで我らを呼ぶ必要はありません。アルストと呼び捨てでお願いします。呼び出しに『大賢者』でも大丈夫ですけどね。他の者を差し置いて、私が出て来ますから」
「そうそう。『大聖女』で私だけが出てくるつもりでしたけどね…」
「聖女アカリ。確かに初代様で素晴らしい力をお持ちで、マスターのためには良いかも知れませんが、叔母で聖女である私も可愛い甥っ子のために力を振るいたいのですから、そこは譲れません!」
「まぁ、そういう訳で、聖女は二人出て来ました。」
そういって、物凄い満面の笑みである。
「僕って、そんなスキルあったんだ…今まで知らなかったよ…」
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