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驚きは急にやってくる
やっと…(ジャディール)
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愛しい者を、あの地から奪おうとした先は…大陸北側。
『魔人の国』か…
そこまでは調べでわかったが、更なる詳しい場所までは探れなかった。
あの『国』自体が危険なわけではない。
ただ、魔法を探究するがための、危険な集団が実在するのは事実だった。
研究するだけでは危険と言えないが、その一部に危険性を持つ者達が存在するのだ。
もしかすると、あの集団の誰かが狙った可能性が…
影に控える者を呼び、指示を出す。
その情報は彼らに任せておこう。
それよりも、今はどこに??
一瞬感じた光は??
屋敷を後にし、竜体となり空に飛び立った…
体を透明にする事を忘れない。
元々が白金色で、光の加減でキラキラ輝いて見える自身の竜体。
それが急スピードで上空を滑空すると、時と場合によっては住民達に動揺を起こす危険性がある。
「何かあったのか??」と不安や動揺•混乱を引き起こす訳にはいかない。
雲を突き破り、出来るだけスピードを速める。
気配を探り…気になる場所…
何故か思った場所ではなく、愛しい者が住んでいる屋敷から離れた森の中。古代遺跡の産物であろう石碑に気配を感じ、その側に横たわっていたのを発見した。
リリアンの花畑の中に横たわる姿を見て、人の姿に戻り抱き上げた。
小さな光の粒子のように見えるモノがその周りを飛び交っていた。
幻想的に見えるが、決して良いものとは言い切れない。
これらは密かに己らが好む魔力を奪うのだから…
竜人の魔力で拡散する。
一旦散った粒子は、愛しい者の側に近づこうと漂い始めるが、それは遮断した。
特に傷は見受けられない。
ただ、魔力が減って、かなりの疲弊をしているようだ。
顔色が少し悪い。
そっと唇を合わせ、己が魔力を流し込む。
「これで少しは良くなれば良いのだが…とにかく無事でよかった」
強くかき抱くように抱きしめたが、意識を戻す事はなかった。
「気になるのは…この石碑か…神のご意志か何かなのだろうか…」
詳しく調べたいと思ったが…
「来たか…」
同族の気配がする。
多分この者の兄弟であろう…
私の姿を見られる訳にはいかない。
まだ、約束の…
ため息を吐き、離すのがかなり惜しいが…仕方ない。
そっと元の場所に戻し、自分の痕跡を魔力で消し去った。
そして、少し離れた木々の影に隠れ、気配を完全に消し去る。
バサバサと大きな音がし、そこに二人の竜人が降り立った。
しばらく何かを探す動作をしながらも、愛しい者の姿を見つけれた歓喜を感じさせ、抱きしめて立ち去っていった…
「無事であったのは良かったが、今後のこともある。詳しく調べ、場合によっては…」
去っていく姿を目で追いながら、新たな決意でその場を後にした…
『魔人の国』か…
そこまでは調べでわかったが、更なる詳しい場所までは探れなかった。
あの『国』自体が危険なわけではない。
ただ、魔法を探究するがための、危険な集団が実在するのは事実だった。
研究するだけでは危険と言えないが、その一部に危険性を持つ者達が存在するのだ。
もしかすると、あの集団の誰かが狙った可能性が…
影に控える者を呼び、指示を出す。
その情報は彼らに任せておこう。
それよりも、今はどこに??
一瞬感じた光は??
屋敷を後にし、竜体となり空に飛び立った…
体を透明にする事を忘れない。
元々が白金色で、光の加減でキラキラ輝いて見える自身の竜体。
それが急スピードで上空を滑空すると、時と場合によっては住民達に動揺を起こす危険性がある。
「何かあったのか??」と不安や動揺•混乱を引き起こす訳にはいかない。
雲を突き破り、出来るだけスピードを速める。
気配を探り…気になる場所…
何故か思った場所ではなく、愛しい者が住んでいる屋敷から離れた森の中。古代遺跡の産物であろう石碑に気配を感じ、その側に横たわっていたのを発見した。
リリアンの花畑の中に横たわる姿を見て、人の姿に戻り抱き上げた。
小さな光の粒子のように見えるモノがその周りを飛び交っていた。
幻想的に見えるが、決して良いものとは言い切れない。
これらは密かに己らが好む魔力を奪うのだから…
竜人の魔力で拡散する。
一旦散った粒子は、愛しい者の側に近づこうと漂い始めるが、それは遮断した。
特に傷は見受けられない。
ただ、魔力が減って、かなりの疲弊をしているようだ。
顔色が少し悪い。
そっと唇を合わせ、己が魔力を流し込む。
「これで少しは良くなれば良いのだが…とにかく無事でよかった」
強くかき抱くように抱きしめたが、意識を戻す事はなかった。
「気になるのは…この石碑か…神のご意志か何かなのだろうか…」
詳しく調べたいと思ったが…
「来たか…」
同族の気配がする。
多分この者の兄弟であろう…
私の姿を見られる訳にはいかない。
まだ、約束の…
ため息を吐き、離すのがかなり惜しいが…仕方ない。
そっと元の場所に戻し、自分の痕跡を魔力で消し去った。
そして、少し離れた木々の影に隠れ、気配を完全に消し去る。
バサバサと大きな音がし、そこに二人の竜人が降り立った。
しばらく何かを探す動作をしながらも、愛しい者の姿を見つけれた歓喜を感じさせ、抱きしめて立ち去っていった…
「無事であったのは良かったが、今後のこともある。詳しく調べ、場合によっては…」
去っていく姿を目で追いながら、新たな決意でその場を後にした…
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