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極秘プラン
出迎えられて
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パーティ予定日前日。
私とカイル様、亜紀様とグレイス父様が待つ邸宅につきました。
カイル様のお城から離れた場所なのに、思ったより早くついてびっくり。
亜紀様が言うには、カイル様特別製馬車だから、普通より速く安全に走れるのだとか…
偶々研究中に出来たらしい。
どんな構造かはわからないけど……
カイル様は、魔法や魔力研究をされているらしく、色んな便利な物が城にはあるんだとか……
勿論、失敗作もあるけど、意外な使い道があったりするんだって。
単なる亜紀様大好き魔力持ち紳士ではなかったようだ。
カイル様いわく、魔力の無い亜紀様が困らないように……って色々作ったらしい。
国に寄贈した物もあるし、極秘の物もあるとか………
クスクス笑ってたけど、亜紀様は苦笑いだ……
過去に色々やらかしたんだろうなぁ……
グレイス父様の側に優しそうな女性がいます。
ライラ母様でしょうか?
ここも、メイドさん達がたくさんいます。
男性は執事さんでしょうか?
皆さんに迎えられて、少し恥ずかしいです。
馬車から降りて、ついつい亜紀様の背後に隠れそうになります。
クスクス笑う亜紀様。
そっと促され、挨拶して邸宅に入ります。
皆さんに本当に綺麗な方々で、凡人の私は………
「亜希子、大丈夫?」
「兄………亜紀様……」
どうしたの?と、私の顔を覗いてくる亜紀様。
失礼だとは思ったんだけど……ポソポチと呟きます。
『皆さん綺麗すぎて、目のやり場に困ります………』と……
カイル様は側で笑い出しました。
涙目で……酷いです……
「そうですね……私達と違いますからね……」
亜紀様の言葉で、カイル様が少し動揺されてます。
ん???
「アキ!!私から離しませんよ!!」
カイル様が亜紀様を抱き込みます。
「父上……程々に……」
呆れながら、グレイス父様が近づいてきます。
「アキコ、気にしないで。いつもの事だから………今日のアキコも可愛いね。その服もよく似合ってるよ。」
そう言って、そっとエスコートしてくれます。
「アキコ、紹介するね。」
そう言うや否や、私を抱きしめてくれる女性。
胸で苦しいです………
「可愛い!!アキコ。今日から私の娘ですわ。ライラとお呼びになって。ママでもマミーでも良いですわ!」
「母上、アキコが苦しがっていますよ。」
そう言って、2人の男性から助け出されました。
死ぬかと思った………
2人とも金髪黒眼のイケメンです。
騎士団、魔術師団の団服でしょうか、凄くお似合いです。
「アキコ、私は長男のカズマです。」
「私はカイトです。魔術師団に所属してるんですよ。よろしくね。」
ニコニコ笑顔です。
ディの笑顔もまぶしいですが、この2人もなかなかです。
ディでだいぶと慣れたと思ったんだけど、人が変われば違うのですね……
「「可愛い!!」」
そう言って頭を撫でられます。
2人とも私をいくつだと思っているのでしょうか……
「カズマ、カイト。亜希子は小さな子供では無いのですから、その扱いはどうかと思いますよ。」
「アキ様。そうですね、すみません。噂では聞いていましたが、本当に可愛らしくて。」
ニコニコしながら、カズマ兄様が亜紀様に答えます。
でも、カズマ兄様も『アキ様』呼びなんですね?
「アキ様が、そう呼んでと昔から言われていたからですよ。カイル様も、『お爺様』呼びは年寄り臭くて嫌だと言われてね。昔からそう呼ばされてたんです。もう癖ですね。」
カイト兄様が耳元で呟いて教えてくれました。
なるほど、昔近所に住んでいた叔母も私たちにお姉様呼びをさせていたのとよく似ているかも知れない。
緊張感が解れます。
もしかして、わざとそう接してくれたのかも知れません。
ありがとうございます。
和やかな雰囲気でそのまま楽しく会話しました。
今後の事や明日のことなどの打ち合わせも兼ねて……
私とカイル様、亜紀様とグレイス父様が待つ邸宅につきました。
カイル様のお城から離れた場所なのに、思ったより早くついてびっくり。
亜紀様が言うには、カイル様特別製馬車だから、普通より速く安全に走れるのだとか…
偶々研究中に出来たらしい。
どんな構造かはわからないけど……
カイル様は、魔法や魔力研究をされているらしく、色んな便利な物が城にはあるんだとか……
勿論、失敗作もあるけど、意外な使い道があったりするんだって。
単なる亜紀様大好き魔力持ち紳士ではなかったようだ。
カイル様いわく、魔力の無い亜紀様が困らないように……って色々作ったらしい。
国に寄贈した物もあるし、極秘の物もあるとか………
クスクス笑ってたけど、亜紀様は苦笑いだ……
過去に色々やらかしたんだろうなぁ……
グレイス父様の側に優しそうな女性がいます。
ライラ母様でしょうか?
ここも、メイドさん達がたくさんいます。
男性は執事さんでしょうか?
皆さんに迎えられて、少し恥ずかしいです。
馬車から降りて、ついつい亜紀様の背後に隠れそうになります。
クスクス笑う亜紀様。
そっと促され、挨拶して邸宅に入ります。
皆さんに本当に綺麗な方々で、凡人の私は………
「亜希子、大丈夫?」
「兄………亜紀様……」
どうしたの?と、私の顔を覗いてくる亜紀様。
失礼だとは思ったんだけど……ポソポチと呟きます。
『皆さん綺麗すぎて、目のやり場に困ります………』と……
カイル様は側で笑い出しました。
涙目で……酷いです……
「そうですね……私達と違いますからね……」
亜紀様の言葉で、カイル様が少し動揺されてます。
ん???
「アキ!!私から離しませんよ!!」
カイル様が亜紀様を抱き込みます。
「父上……程々に……」
呆れながら、グレイス父様が近づいてきます。
「アキコ、気にしないで。いつもの事だから………今日のアキコも可愛いね。その服もよく似合ってるよ。」
そう言って、そっとエスコートしてくれます。
「アキコ、紹介するね。」
そう言うや否や、私を抱きしめてくれる女性。
胸で苦しいです………
「可愛い!!アキコ。今日から私の娘ですわ。ライラとお呼びになって。ママでもマミーでも良いですわ!」
「母上、アキコが苦しがっていますよ。」
そう言って、2人の男性から助け出されました。
死ぬかと思った………
2人とも金髪黒眼のイケメンです。
騎士団、魔術師団の団服でしょうか、凄くお似合いです。
「アキコ、私は長男のカズマです。」
「私はカイトです。魔術師団に所属してるんですよ。よろしくね。」
ニコニコ笑顔です。
ディの笑顔もまぶしいですが、この2人もなかなかです。
ディでだいぶと慣れたと思ったんだけど、人が変われば違うのですね……
「「可愛い!!」」
そう言って頭を撫でられます。
2人とも私をいくつだと思っているのでしょうか……
「カズマ、カイト。亜希子は小さな子供では無いのですから、その扱いはどうかと思いますよ。」
「アキ様。そうですね、すみません。噂では聞いていましたが、本当に可愛らしくて。」
ニコニコしながら、カズマ兄様が亜紀様に答えます。
でも、カズマ兄様も『アキ様』呼びなんですね?
「アキ様が、そう呼んでと昔から言われていたからですよ。カイル様も、『お爺様』呼びは年寄り臭くて嫌だと言われてね。昔からそう呼ばされてたんです。もう癖ですね。」
カイト兄様が耳元で呟いて教えてくれました。
なるほど、昔近所に住んでいた叔母も私たちにお姉様呼びをさせていたのとよく似ているかも知れない。
緊張感が解れます。
もしかして、わざとそう接してくれたのかも知れません。
ありがとうございます。
和やかな雰囲気でそのまま楽しく会話しました。
今後の事や明日のことなどの打ち合わせも兼ねて……
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