異世界から来た華と守護する者

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拉致

守りと束縛のピアス

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***21***
アキコを無事に連れ帰る。

アルテカ帝国の出城を崩壊させ、第3王子を捕獲した。

ギルバート   アルテカ。

奴を殺さない程度に魔力をぶつけた。

本当は殴って蹴り飛ばしたかったが、ライトに止められた。
殴ったり、蹴り飛ばす程の価値はないと。
それをすることで、私自身ダメージがあるから、もったいないとか……
確かに殴ると拳が痛くなるからな、ここは聴いておこう。

この前壊したアルテカ帝国本拠地である城に飛び、奴を投げ飛ばした。
奴の父親である皇帝の前に。

そして、瓶の中に眠っているアキコを見せ、抗議した。

約定を破るのかと………

慌てていたなぁ……私の足元に膝まで付いてこうべを垂れ謝罪してきた。

第3王子の件はこの国に任す事になった。

まぁ、タダでは済まないだろうなぁ……私を怒らせたのだから……

あとはライトに任せて自国に戻る。

「またですか~~~~~」

ライトはぶつぶつと愚痴をいっていたが、気にしない。

「優秀なライトだから………できるだろ?」

ぐっ………
反論できない様子だ。

くっくっ……

「鬼!鬼畜!悪魔!」

悪態をついているが、無視して戻った。

さて、アキコを戻さないと。
瓶の中に眠るアキコ。
少し待っててね。

私はソファーに座り、両手で瓶を包み込み、魔力を徐々に送り込む。

全開で送ると瓶が破損して、アキコが怪我をする可能性がある。
徐々に送り込み、粉々にしてアキコを無事に出さないといけない。
これには時間とかなりの魔力が持っていかれるが、そんな事は関係ない。

愛しいアキコをこの腕に抱きしめるまで安心できない。

「アキコ………出してあげるからね。」

力を注ぎ込み続け粉砕するのにまる1日半かかった。

他の者ではもっとかかるだろうが ………

よかった…………

ほっとする。

今アキコは腕の中。
そのまま私のベッドに運ぶ。
少し疲れた。
アキコを腕の中に抱きしめる。

彼女の温もり、香り、柔らかさを堪能して眠る。
そうだ、眠る前にもう1つしとかなければ……
片手で魔力を練る。
金色と紫の魔石が付いたピアスと、黒い魔石のピアス。
金と紫2つの石が付いたピアスをアキコの両耳に付ける。

魔力で痛みや出血しないように注意して。
固定と清潔保持も付加しておく。

これは何年か前の番が出現してから付け出した物。
相手を守る物であり、束縛する物。

私は束縛はしたいが、アキコにはまだ早いかと付けさせていなかった。
今回はそれが仇になった。
あれば、アキコに怖い思いをさせずに済んだのに……

眠っている間に勝手に付けて………ごめん。

自分の耳にも同様に付ける。
アキコの色のピアス。

アキコを守るために、居場所を見つけやすく安心するために、束縛する為に。

アキコと同様に固定と清潔保持も付加する。

離さない……逃がさない。
愛し過ぎて仕方がない。
今は抱きしめて眠ろう。
少し疲れた。

アキコが目覚めるのを感知できるように少し魔力行使して………
腕の中で眠るアキコ。

目覚めたら…………

ごめん、離すことはできないだろう……
ほんのひと時眠りについた。




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