私の恋愛事情

文字の大きさ
上 下
41 / 46
亜希子の呟き

捕まえて(ハルト)

しおりを挟む
黒の高級車の助手席に座らせ、シートベルトを締め、滑るように車を走らした。

自分は酔ってはいないが、彼女の事を考えると乱暴な運転にはしたくない。
というか、私の運転は決して乱暴ではないはずなので、大丈夫だとは思うが……

横の彼女は、酔っていながらも、途中から嫌な予感をしているのか、不安そうな顔をしている。

『どこに行くんだろう……自宅の道とは少し違うような……』

そんな心理状況でしょうか?


「あの~~~どこに?」
「あぁ、やっと見つけた私の番ですから、しっかりと捕まえておかないと、いけないと思いましてね。」

そう言ってハンドルを切る。
約30分程度車を走らせているが、アルコールが入ってるから、どのくらい車に乗っているのか、わからない感じだ。
可愛いなぁ~~

目的地である自宅マンションに着き、駐車場に車をまわす。
車から降ろし、そのまま住民用のエレベーターに乗り込み、連れて行く。

彼女の自宅はここからそんなに遠くはないが、今は帰す気がない。
そのまま、最上階自分の自宅の部屋に連れ込んだ。
逃すつもりがないので、少し魅了の魔力をアレンジして連れ込む。

何故か抵抗できない……何故だ???
何となく、ついていかなくちゃ……

そんな表情をしている。
もう、可愛すぎて仕方がない。

『番』とは、こんなに愛おしく、可愛らしいものなのか……
他の魔族が良く言っていた事を思い出した。

当時は、『そんなもの?』ぐらいにしか思っていなかったが、今なら理解できる。

ドアを開け、部屋に入り、抱きしめる。
唇を貪り、彼女が立っていられなくなると、横抱きにして、連れて行く。

言わずと知れず、寝室に…
ベットに彼女の髪が拡がり、見つめてくる瞳に吸い込まれそうだ。
艶やかな唇も美味しそう……
優しく出来るだろうか……
優しくしたいが、貪りたい、抱き潰したい気持ちになる。

彼女の服をそっと脱がし、覆いかぶる。
頑張って、優しくしますね……

「ちょっと待って……離し……」

彼女が少し抵抗を見せた。
でも、私にはかないませんが……
少し頬を染めているのが、愛らしい……

「ダメですよ。さっきも言ったでしょ。私の番だって。一生に一度、逢えるかどうかわからない存在。そんな貴女を見つけて、手に入れるチャンスを、みすみす逃すはずがない!!」

「何故言ってるの?番って何?訳わかんない。」

声に出しているつもりは無いのでしょう。
心の声がそのまま出てますよ……


「何故わかるか………そうですね、貴女から甘い香りがします。番い同士にしか解らない香りです。」

そう言って、首筋に顔をもっていき、匂いを嗅ぐ動作をしながら、舌で舐めた。
甘い香りと、甘い味がした。
美味しい……

ゾクゾクする。
ドンドン甘い匂いが強くなる。
私からも香りが出てますか?
少し、とろけた表情になってますね……

「ふふっ、興奮すると、さらに匂いが濃くなるんですよ。媚薬の効果も増大ですね」

可愛らしく主張している彼女の胸の頂。
そっと、胸の頂きをクニクニと触れ、ピンと弾いてみた。
ふふっ、いい反応……
口腔内に舌が差し込んで、彼女を味わいながら楽しむ。

「ん……ふっ……んん~~~」

口角から、どちらのものかわからない唾液が溢れる。
魅惑的な表情の彼女にドンドンのめり込む。

「ふふっ、腰が揺れてますね。可愛い…」

そう言うと、片手で腰を滑るように触れてみた。
彼女の身体中の熱があがり、痺れ興奮しているのがみて取れる。

「やだ~~~、怖い……」

嬉しすぎる。

「貴女からは、処女の匂いもします。嬉しいですね。大丈夫、怖くはありませんよ。ドロドロにしてあげます」

そう言って、優しく身体のラインを撫でさすりながら、さらに高みに上り詰めようと、口を這わし、時に吸い付き、甘噛みし、所有印を残して行く。
彼女の身体がさらに火照り出す。

「もう、このまま私の妻にしてしまいたい。そうすれば、悪い虫もつかないはず。」
「やぁ~~~~」

脚を割り開かして、間に入る。
閉じさせるつもりはありません。

「ここも可愛らしく誘ってきますね。」

そう言って、子猫がミルクを飲むかのように舐めてみる。
甘い。こんなに甘く感じるなんて……しかも力が漲ってくる。
これが番いの甘露なのですね……

彼女は両手でシーツを掴み、顔を振っている。
その表情などは、私を興奮させるだけです……

「あっ……あっ………やぁ~~~、怖い~~何かくる~~」
「大丈夫ですよ、そのまま呑まれてしまいなさい。」

足先がピント伸びて、頭の中が弾けたようだ……
上手くいけたようですね。

はぁはぁと大きく肩で息をしている。

「ふふっ、いけましたね。可愛い。でも、もう少し解さないとね」
「やぁ~~~ん~~~はぅ……」

さらに上り詰めさせる。

「本当に可愛い。逃してあげるつもりはありませんよ。諦めてください。」

そう言って、仰向けの体制から、鬱向けにした。
うなじから腰まで片手を這わせながら、唇を這わしていく。

「こちらの蕾も、そのうちいただきますね。ですが、まずは……」

腰を持ち上げ、首筋を舐めあげた。
舐めて、舌や指で愛した蜜壺からは、卑猥な水音が聞こえ、羞恥に悶えている。
もう我慢が出来なくなりましたか?

「無理……はぁはぁ……あっ………や……」
「ハルトですよ。亜希子。私の愛しい番い……」

そう言って、私の熱杭を打ち込み、反った背中を抱き込みながら、首筋を噛んだ。

痛みと同時に快感が走っているようだ。
噛み跡から、番いの印が刻印される。
魔王達とは違う魔族の『番』の刻印。
種族によって、刻印方法は違う。
私の種族は獣のように首筋に噛んでつける。
それも、行為の時に……

「あっ~~~~~」

そこで彼女の意識が途絶えた……
私自身の欲望を彼女の中に全て注ぎ込む。

「仕方ないですね……お酒も入っていたから、尚更の反応ですか……でも、これで私達は正真正銘の『番』です。マーキングもしっかりできましたし、他の者達が手を出してくる事はないでしょう……命知らずの無知な者以外は……今回はこれで許してあげます。貴女のおかげで、私の魔力が底上げされ、さらに満たされます。本当はだき潰したかったんですけどね。もっともっと愛しあって……次の楽しみにしておきます。」

そう言って、横抱きにし浴室に向かう。
抱きかかえたまま、器用に身体を洗い、タオルで拭う。
彼女にとっては大きなシャツを着せ、ベットに戻り抱きしめて眠った……
最愛の番を手に入れた喜びと、もう二度と離さない……逃しはしないと呟いて……






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~

一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、 快楽漬けの日々を過ごすことになる! そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!? ※この物語はフィクションです。 R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。

腹黒王子は、食べ頃を待っている

月密
恋愛
侯爵令嬢のアリシア・ヴェルネがまだ五歳の時、自国の王太子であるリーンハルトと出会った。そしてその僅か一秒後ーー彼から跪かれ結婚を申し込まれる。幼いアリシアは思わず頷いてしまい、それから十三年間彼からの溺愛ならぬ執愛が止まらない。「ハンカチを拾って頂いただけなんです!」それなのに浮気だと言われてしまいーー「悪い子にはお仕置きをしないとね」また今日も彼から淫らなお仕置きをされてーー……。

大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました

扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!? *こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。 ―― ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。 そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。 その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。 結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。 が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。 彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。 しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。 どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。 そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。 ――もしかして、これは嫌がらせ? メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。 「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」 どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……? *WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。

[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。

ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい えーー!! 転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!! ここって、もしかしたら??? 18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界 私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの??? カトリーヌって•••、あの、淫乱の••• マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!! 私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い•••• 異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず! だって[ラノベ]ではそれがお約束! 彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる! カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。 果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか? ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか? そして、彼氏の行方は••• 攻略対象別 オムニバスエロです。 完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。 (攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)   

騎士団長の欲望に今日も犯される

シェルビビ
恋愛
 ロレッタは小さい時から前世の記憶がある。元々伯爵令嬢だったが両親が投資話で大失敗し、没落してしまったため今は平民。前世の知識を使ってお金持ちになった結果、一家離散してしまったため前世の知識を使うことをしないと決意した。  就職先は騎士団内の治癒師でいい環境だったが、ルキウスが男に襲われそうになっている時に助けた結果纏わりつかれてうんざりする日々。  ある日、お地蔵様にお願いをした結果ルキウスが全裸に見えてしまった。  しかし、二日目にルキウスが分身して周囲から見えない分身にエッチな事をされる日々が始まった。  無視すればいつかは収まると思っていたが、分身は見えていないと分かると行動が大胆になっていく。  文章を付け足しています。すいません

悪役令嬢は国王陛下のモノ~蜜愛の中で淫らに啼く私~

一ノ瀬 彩音
恋愛
侯爵家の一人娘として何不自由なく育ったアリスティアだったが、 十歳の時に母親を亡くしてからというもの父親からの執着心が強くなっていく。 ある日、父親の命令により王宮で開かれた夜会に出席した彼女は その帰り道で馬車ごと崖下に転落してしまう。 幸いにも怪我一つ負わずに助かったものの、 目を覚ました彼女が見たものは見知らぬ天井と心配そうな表情を浮かべる男性の姿だった。 彼はこの国の国王陛下であり、アリスティアの婚約者――つまりはこの国で最も強い権力を持つ人物だ。 訳も分からぬまま国王陛下の手によって半ば強引に結婚させられたアリスティアだが、 やがて彼に対して……? ※この物語はフィクションです。 R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。

媚薬を飲まされたので、好きな人の部屋に行きました。

入海月子
恋愛
女騎士エリカは同僚のダンケルトのことが好きなのに素直になれない。あるとき、媚薬を飲まされて襲われそうになったエリカは返り討ちにして、ダンケルトの部屋に逃げ込んだ。二人は──。

義兄様に弄ばれる私は溺愛され、その愛に堕ちる

一ノ瀬 彩音
恋愛
国王である義兄様に弄ばれる悪役令嬢の私は彼に溺れていく。 そして彼から与えられる快楽と愛情で心も身体も満たされていく……。 ※この物語はフィクションです。 R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。

処理中です...