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亜希子の呟き
先輩と出会ったのは3年前。
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先輩と出会ったのは3年前。
高校卒業し、兄弟もいるし、家庭に事情で大学は断念し就職した。
基本、大卒をとっているこの企業だが、母親の知人がいる事もあり、高卒の私でも試験を受けさせてもらって無事入社した。
そして、私の指導として付いたのが、先輩だった。
綺麗でスタイルも良く、なんと言っても気取ったところがなく、サバサバしていて、いろんな悩みも聞いてくれる、いわゆる姉御肌だ。
ただ、気に食わないのが、先輩に付きまとい、つきあう事になった奴。
西嶋 啓太郎。私の大好きな先輩を自分の者だと見せつけて、(先輩は気がついてなかったけど)周りの者に牽制してたかと思うと、ちゃっかり浮気。しかも、受付の新人に手をつけて、先輩とは関係ないふりなんかした。
あの新人、実はこの会社の社長の親族らしく、奴はちゃっかり逆玉狙ったんだよね。
先輩は、周りに、自分たちが付き合っている事を、行ったり見せたりしていなかったから、影で泣いていた。
奴自身も、かなり上手くたちまわっていたから、初めの牽制が嘘のように、気がつけば、みんな気にする事もない様子だった。
もう、ムカついてムカついて、でも、先輩が心配で、食事に誘うことにした。
先輩と奴が別れる話は実は知っていた。
受付の子、そう、あの新人が、同期の子達に楽しそうに話していたのを聞いて、なんとなくそうなるんだろうと……
いつ声かけようかと思いながら、いつも通りの職場で、デスクのパソコンを立ち上げて、業務開始した。
先輩も、私も頼まれた資料を上司に届けて、別の業務をこなす。
時折「シャラン」となる鎖の音で、左手首のブレストを触っいる先輩が気になって、声かける
「先輩。綺麗ですね。それ彼からの?」
彼から?はまずかった。でも、先輩が自分で買うことは、まず無いから、ついついそう言ってしまった。
装飾品、あまり身につけてないんだよね。
でも………ごめんなさい~~~~。
一瞬、先輩がビクッとしたけど、ここで私がワタワタしても仕方がないから、知らん顔して話を進めよう。
「これね……」
そう答えようとした先輩は、上司に呼ばれ、
「ごめん、また後でね……」
そう言って席をたった。
先輩のデスクに『今日のランチ、一緒に取りましょう』とメモを貼り、ランチ時間にいつもの場所に出かけ、一緒に取る。
向こうで何やら騒がしい………と思ったら、アイツと受付嬢の新人。そう、仁科さんが嬉しそうに他の人と話していた。
仁科さんの左手には………
選んだのは彼女なんだと見せつけているようだ。
何でいるのよ!!腹がたつ!
「先輩、あれって…」
「そうだね。」
それ以上は言えなかった。
先輩、なんだか辛いのを我慢してるみたいだ。
私が男だったら、先輩のこんな顔させないのに……
「先輩、今日予定ないですよね。飲みに行きましょう!!」
「そうね、美味しいもの食べて、飲もう!」
先輩のために、美味しいお店予約しよう!!
今日は、美味しいもの食べて、オシャレなバーで飲んでも良いよね。
今日で仕事納めだし……先輩のために
「お店、いっぱいだったら嫌だから、予約しときます!」
そう言って、ネット予約してた。
ほんと、便利な世の中だ。
電話かけなくても、予約出来ちゃうんだから……
「予約出来ましたよ。後で、確認もしときます。年末で……なんて言われたら嫌ですから!」
直ぐに電話して、きっちりおさえとこう。
そんな事を考えながら、食事を終わらせて、先輩と店を出た。
高校卒業し、兄弟もいるし、家庭に事情で大学は断念し就職した。
基本、大卒をとっているこの企業だが、母親の知人がいる事もあり、高卒の私でも試験を受けさせてもらって無事入社した。
そして、私の指導として付いたのが、先輩だった。
綺麗でスタイルも良く、なんと言っても気取ったところがなく、サバサバしていて、いろんな悩みも聞いてくれる、いわゆる姉御肌だ。
ただ、気に食わないのが、先輩に付きまとい、つきあう事になった奴。
西嶋 啓太郎。私の大好きな先輩を自分の者だと見せつけて、(先輩は気がついてなかったけど)周りの者に牽制してたかと思うと、ちゃっかり浮気。しかも、受付の新人に手をつけて、先輩とは関係ないふりなんかした。
あの新人、実はこの会社の社長の親族らしく、奴はちゃっかり逆玉狙ったんだよね。
先輩は、周りに、自分たちが付き合っている事を、行ったり見せたりしていなかったから、影で泣いていた。
奴自身も、かなり上手くたちまわっていたから、初めの牽制が嘘のように、気がつけば、みんな気にする事もない様子だった。
もう、ムカついてムカついて、でも、先輩が心配で、食事に誘うことにした。
先輩と奴が別れる話は実は知っていた。
受付の子、そう、あの新人が、同期の子達に楽しそうに話していたのを聞いて、なんとなくそうなるんだろうと……
いつ声かけようかと思いながら、いつも通りの職場で、デスクのパソコンを立ち上げて、業務開始した。
先輩も、私も頼まれた資料を上司に届けて、別の業務をこなす。
時折「シャラン」となる鎖の音で、左手首のブレストを触っいる先輩が気になって、声かける
「先輩。綺麗ですね。それ彼からの?」
彼から?はまずかった。でも、先輩が自分で買うことは、まず無いから、ついついそう言ってしまった。
装飾品、あまり身につけてないんだよね。
でも………ごめんなさい~~~~。
一瞬、先輩がビクッとしたけど、ここで私がワタワタしても仕方がないから、知らん顔して話を進めよう。
「これね……」
そう答えようとした先輩は、上司に呼ばれ、
「ごめん、また後でね……」
そう言って席をたった。
先輩のデスクに『今日のランチ、一緒に取りましょう』とメモを貼り、ランチ時間にいつもの場所に出かけ、一緒に取る。
向こうで何やら騒がしい………と思ったら、アイツと受付嬢の新人。そう、仁科さんが嬉しそうに他の人と話していた。
仁科さんの左手には………
選んだのは彼女なんだと見せつけているようだ。
何でいるのよ!!腹がたつ!
「先輩、あれって…」
「そうだね。」
それ以上は言えなかった。
先輩、なんだか辛いのを我慢してるみたいだ。
私が男だったら、先輩のこんな顔させないのに……
「先輩、今日予定ないですよね。飲みに行きましょう!!」
「そうね、美味しいもの食べて、飲もう!」
先輩のために、美味しいお店予約しよう!!
今日は、美味しいもの食べて、オシャレなバーで飲んでも良いよね。
今日で仕事納めだし……先輩のために
「お店、いっぱいだったら嫌だから、予約しときます!」
そう言って、ネット予約してた。
ほんと、便利な世の中だ。
電話かけなくても、予約出来ちゃうんだから……
「予約出来ましたよ。後で、確認もしときます。年末で……なんて言われたら嫌ですから!」
直ぐに電話して、きっちりおさえとこう。
そんな事を考えながら、食事を終わらせて、先輩と店を出た。
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