私の恋愛事情

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巻き込まれて、囚われて……

ふざけんな!

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お正月休みとか終わり、仕事開始。
ゆっくりとした休みを送ったためか、初めは仕事に行くのも憂鬱になった。
だって、奴がいるものね……
もう、昔のことと割り切ったんだけど………



「彩花!!」
元彼である啓太郎が声かけてきた。
彼女持ち、しかも婚約者持ちの男に気安く呼ばれたくない
よって、ムシよムシ。

オフィスの廊下を資料を持って歩いていく。

「おい!彩花!」

無理やり腕を取られ、廊下の片隅にある給湯室に連れ込まれる。

「西嶋さん。私に何か御用でしょうか?今勤務中で用事があるのですが!」

いくらヒールを履いているとはいえ、背の高い啓太郎を見上げる形で文句を言う。

「西嶋さんて……もう、啓太郎とは呼んでくれないのか?」
「はぁ?何を言ってるんですか?私と貴方は赤の他人。もう付き合ってもいないんですから、呼ぶわけないでしょ?」
「くくっ、俺のこと好きなくせに何言ってるんだ。やきもちか?」
「自惚れないで!もうすぐ結婚しょうというくせに、何言ってんだか!離してよ!」
「あぁ、俺が結婚するからって、寂しいのか?」
「馬鹿言ってるんじゃないよ!!」

そう言って、引っ叩いてやりたかったが、振り上げた手を取られ、抱きしめられた。
離せ~~~~~!!
浮気男に興味はないんだから!

「猫みたいだな。こんな表情も見せるんだ。面白い!」

そう言って、無理やり口づけてきた。
した唇を甘噛みされ、舌先で突かれる。
開けてやるもんか!
両手から片手で抱きしめるようにされ、腰を弄られる。
スカートを持ち上げられ、ショーツに忍び込もうとする。
ヒールのかかとで思いっきり踏んでやりたいが、うまくいかない。

「やめ………ん……」

思わず文句を言おうとした矢先、奴の舌が口腔内に入り込み、上唇や、歯列、舌を絡めとろうとして暴れる……

やだやだやだ………
奴の指先がショーツにを触り、中に潜り込もうとした……その時、バチンと一瞬静電気が起こったのかと思った。
奴は「グッ」と唸り、床に倒れ込んだ。

「はぁはぁ……何してくれるのよ!」

そう言って、乱された服を直し、奴を見下した。
馬鹿にして!!

「私はあんたにとって都合のいい女になるつもり無いから、今後、仕事関係以外では近づかないで!!」
そう言って、その部屋を後にした。

「本当、馬鹿にして!ふざけてるの?」

噂大好き職場の女子達いわく、どうも子供ができたらしい。

彼女に子供ができたから、安定期まで出来ないからって、手を出してくるなんて、ふざけてる!!
都合のいい女になる気はない!!

どうせ、静電気か何かなんだろうけど、バチが当たったんだよ、きっと。
ざまあだね!!







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