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少し慣れたから…
アルテーシア様の薦めで
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案内されたのは、綺麗な花々が見える東屋だった。
テーブルの上にはケーキやマフィンなどのお菓子が綺麗に飾られている。
「アルテーシア、待ったかい?」
そう言って、ピンクの可愛らしいドレスに身を包んだ女性の側に行き、そっと口づけしている。
彼女がアルテーシア様なんだ。
宮廷などでの礼儀作法は取り敢えず習ったが、果たしてこれで良いのだろうか?
そんな感じです、少しぎこちなく挨拶を交わした。
「ふふっ、可愛らしい方ですね。噂通り。初めまして、アルテーシアです。どうか公の席以外ではアルテーシアとお呼びください。その方が嬉しいです」
「こちらこそ、アルテーシア様。私はアイリです。クロード様とガナード様の所でお世話になっていて……」
「ふふっ、様はいりません。アイリ。可愛らしいお名前ですね。そうそう、クロード様とガナード様がかなり大切にされているとか。羨ましいです。ふふっ」
そう言って、ほんわかとした表情で話された。とても愛らしい人だ。
こんな女性。素敵だな……
「アルテーシア、私は君を……」
「ふふっ、レオンはお仕事が残っているでしょう?宰相様が探しておられましたよ。行ってらっしゃい!」
「しかし、私も一緒に」
「頑張っているレオンは素敵ですわ。」
「そうか?じゃ、また後で。アイリはゆっくり楽しんでいくと良いい」
そう言って、レオンハルトはこの場を後にした。
かなり上機嫌で行かれたので、仕事もスムーズに進むんだろうな~~
「アイリ、ごめんなさいね。女性同士でゆっくりしたかったのに、少し邪魔がいて」
そう言って、微笑みながら、席につくように促された。
侍女の方が、紅茶を入れてくれ、ゆっくりと口をつける。
ほのかに香る甘い香りはアップル?
「気に入ってもらえたかしら?今日はリンゴのエキスが少し入ったものにしてもらったのよ」
「そうなんですか?美味しいです」
「ふふっ、良かったわ」
そう言って、お菓子も勧められた。
「アイリは渡り人なんですってね。私の遠い祖先の人もそうなのよ。ふふっ」
「そうなんですね。私は何故個の世界にやって来たのか解らなくて……クロードとガナードに拾われて、生活の面倒を見てもらってるんですけど、いつまでもお世話ばかり受けるのはどうかと、自立を考えてるんですけど……その祖先の方はどうだったのでしょうか?もしご存知だったら教えてもらえませんか?」
「そうね、でも、その前にこの世界の事をお話ししましょう」
そう言って、アルテーシア様はこの世界の事や、今の流行など簡単に話してくれた。
そして、行儀見習いとして、アルテーシア様付きの侍女として、お城勤めしてはどうかと勧められた。
そうすれば、この国のことも、もっと勉強できるし、自立にもなる。アルテーシア様としては、良い話し相手になって嬉しからとのことだった。
直ぐに返事をしたかったが、お世話になっているから………と、少し躊躇した。
その時、アルテーシア様に用事で来られていた宰相様から、『それは良いですね。私からも薦めましょう!』と言ってくださっていた。勿論、クロードとガナードの事はお任せくださいと言って……
なら、そうさせてもらおう。うん、頑張るぞ!!
あれよあれよと話が進み、明日から仕事となったのよね。
テーブルの上にはケーキやマフィンなどのお菓子が綺麗に飾られている。
「アルテーシア、待ったかい?」
そう言って、ピンクの可愛らしいドレスに身を包んだ女性の側に行き、そっと口づけしている。
彼女がアルテーシア様なんだ。
宮廷などでの礼儀作法は取り敢えず習ったが、果たしてこれで良いのだろうか?
そんな感じです、少しぎこちなく挨拶を交わした。
「ふふっ、可愛らしい方ですね。噂通り。初めまして、アルテーシアです。どうか公の席以外ではアルテーシアとお呼びください。その方が嬉しいです」
「こちらこそ、アルテーシア様。私はアイリです。クロード様とガナード様の所でお世話になっていて……」
「ふふっ、様はいりません。アイリ。可愛らしいお名前ですね。そうそう、クロード様とガナード様がかなり大切にされているとか。羨ましいです。ふふっ」
そう言って、ほんわかとした表情で話された。とても愛らしい人だ。
こんな女性。素敵だな……
「アルテーシア、私は君を……」
「ふふっ、レオンはお仕事が残っているでしょう?宰相様が探しておられましたよ。行ってらっしゃい!」
「しかし、私も一緒に」
「頑張っているレオンは素敵ですわ。」
「そうか?じゃ、また後で。アイリはゆっくり楽しんでいくと良いい」
そう言って、レオンハルトはこの場を後にした。
かなり上機嫌で行かれたので、仕事もスムーズに進むんだろうな~~
「アイリ、ごめんなさいね。女性同士でゆっくりしたかったのに、少し邪魔がいて」
そう言って、微笑みながら、席につくように促された。
侍女の方が、紅茶を入れてくれ、ゆっくりと口をつける。
ほのかに香る甘い香りはアップル?
「気に入ってもらえたかしら?今日はリンゴのエキスが少し入ったものにしてもらったのよ」
「そうなんですか?美味しいです」
「ふふっ、良かったわ」
そう言って、お菓子も勧められた。
「アイリは渡り人なんですってね。私の遠い祖先の人もそうなのよ。ふふっ」
「そうなんですね。私は何故個の世界にやって来たのか解らなくて……クロードとガナードに拾われて、生活の面倒を見てもらってるんですけど、いつまでもお世話ばかり受けるのはどうかと、自立を考えてるんですけど……その祖先の方はどうだったのでしょうか?もしご存知だったら教えてもらえませんか?」
「そうね、でも、その前にこの世界の事をお話ししましょう」
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そして、行儀見習いとして、アルテーシア様付きの侍女として、お城勤めしてはどうかと勧められた。
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直ぐに返事をしたかったが、お世話になっているから………と、少し躊躇した。
その時、アルテーシア様に用事で来られていた宰相様から、『それは良いですね。私からも薦めましょう!』と言ってくださっていた。勿論、クロードとガナードの事はお任せくださいと言って……
なら、そうさせてもらおう。うん、頑張るぞ!!
あれよあれよと話が進み、明日から仕事となったのよね。
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