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少し慣れたから…

2人?に挟まれて

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もがく私を、2人はそのまま執務室の奥の部屋に連れて行った。
奥の部屋は、執務中、疲れた体を休めれるようにと、ベットやテーブルなどのちょっとした家具が置かれていた。
ベットはいつ豹に変じてもいいようにと、広く大きな物だった。

ボスンとベットの上に投げ落とされ、2人が上に乗ってくる。
怖い………
2人の獲物を捕食しようとする、捕食者の雰囲気と瞳に怯える。
プルプルと震える私に触れてくる手は…………優しかった。
そっと頬を撫でられ、口づけされる。
抱きしめられた身体を労わるように撫でられる。

「こんなに愛しいのに、どうしてわからない?」
「いっそ壊してしまったら、ずっと側にいてくれる?」
「閉じ込めたら……」
「繋ぎ止めたら……」

だんだん過激な発言になる。
やめて欲しい……

泣く気は無かったんだけど、瞳に涙があふれ、頬を伝う。
2人の慌て始め、動揺している感じがする。

「「アイリ……」」

そう言うと、両頬を伝う涙を舐めとられた。
両方から、ふかふかのモフモフした感じが……

見ると、2匹の豹が両側に寝そべり、包み込むようにしてくれていた。

「えっと………」

「ごめん。人の姿だと、アイリをむちゃくちゃに抱きそうだから……」
「アイリの意思を確認せずに襲いそうだから……」

2人の尻尾が私の身体をポンポンしている。

「僕たちにとって、アイリは特別なんだ。伴侶に望んでいる」
「僕達の番いに望んでいるんだ」
「「だから、離さないし、逃がさない。諦めて!!」」

2人の手ならぬ前足が私の胸元にのせられる。
重さを感じさせないように、手加減されてはいるが、逃げれない……

「僕たちの仕事の手伝いとかは許せる。目の届くところなら許容範囲」
「それ以外の自立は許容出来ない。これに納得出来ないなら……」
「「今すぐ妻にするけど、どうする?」」

最後は脅しですか?嘘でしょ………

「どうする?」
「僕ら的には今すぐ妻がお勧めだけど?」

ざらりとした舌で舐められる。

「目の届く範囲でお願いします……」
「了解」
「ん~~、残念」

話は終わりだと思い、身体を起こして退出しようと思ったんだけど……

「今日はこのまま寝ようね」
「今離れたら、襲いにいくと思うから……」

そう言って、器用にシーツを掛けられた。
2人のモフモフで暖かいのと寝こごちで、眠りについてしまった……

「どうしたらいいんだろうね」
「アプローチ、どこか間違ったか?」
「あれか?断っているけど、送られてきた……」
「あれか……」

どうしたものか………

「そう言えば、確か招待状あったな……」
「アレを使うか……」

そうと決まれば、アイリの準備を急がせるか……
セバスチャンに頼んでおいた物が、もう少しでいくつか出来上がる。
アイリの両隣に俺たち2人。
これで決まりだ。

「可愛い顔で寝てるな」
「あぁ、この顔をずっと見続けるためにも」
「はやく、自分たちのものにしないとな……」
「そうだね、逃げれないように、逃がさないようにね」


そんな相談を2人でしていたとは思いもしなかった……
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