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新たな門出

入隊

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兄様達の反応は良かった。
よく似合ってるって言ってくれて、ルンルン気分です。

初出勤だから、1人で行こうと思ったら、父様に止められて、一緒に出勤です。
父親と一緒は嫌だったんですが……

騎士団の練習場で入隊式が行われ、各隊長に名前を呼ばれて自分の部署に案内される。
私の隊は近衛隊の第3隊。皇帝夫妻を守る隊が第1隊。皇太子殿下が第2隊。皇女殿下等、お子様に付くのが第3と第4部隊だった。第5部隊はそれらの補助部隊で、何でもこなせないといけないらしく。かなりの強者揃いだとか……

「君が団長の秘蔵っ子なんですってね。期待してますよ。」

そう言って笑っているのは、私の隊長。
父と同世代で、学友でもあるらしい。

この隊での新人は3名。他の部署も3人から5人程度だった。
今年は近衛騎士隊の新人は多く取らず、地方を守るための騎士隊員を多く募集したのだそうだ。

「カルスト、アイシアこの両名が君たちを指導、補佐してくれる。よろしく頼むね」

そう言って、2人の騎士を紹介された。
勿論、自己紹介を行った後でだ。

「カルスト・シュナイゼル です。よろしくお願いします。」
「アイシア・ベルモットです。分からないことはどんなことでも聞いてくださいね。」

「「「はっ、よろしくお願いします!!」」」

「それじゃ、任せたよ」

カルロス隊長は掌をヒラヒラさせて出て行った。


「さてと、今日は必要書類の説明と、各部署の見学だね。」
「これが必要書類です。この規約をきちんと読んでからサインをしてくださいね。あと、騎士団登録するので、この水晶に手をかざしてください」

テーブルの上に置かれた水晶玉。その横に黒文字盤のような板が置かれていた。ただ、何も映し出されてはいないが……
何だろう?

「これは、現在の能力や体力。家柄などを記録するものです。怖がる必要性は有りません。痛くも有りませんしね。騎士としての保守義務や、皇族をお守りするにあたっての身元確認の意味もあります。能力はこれからどの訓練プログラムが必要なのか、私達の確認及び個人の確認です。では、1人ずつ」

そう言って、1人ずつ手をかざす。
かざすと水晶玉の色がほのかに変わり、カルストさんとアイシアさんは、横にある文字盤に映し出さた物を確認する様覗き込む。そして、持っている資料と照らし合わせていた。

確認後、また次の人が同じ事を行う。
全ての確認が終わり、簡単な説明を終えて、そのまま各部署に案内され、今日の日程は終わった。

帰宅後、緊張していたのか、泥のように眠ったのは……仕方ないよね……


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