転生した女性騎士は隣国の王太子に愛される！？

学祭

学祭前日

学祭当日に向けて着々と準備を進める。
男子生徒は外でテントやバーベキュー用の簡易囲炉裏を作ったりしている。女子生徒は教室での飾り付け。

「もう明日か。ワクワクするね」
「そうだね。そうそう、ラフィは結局何を作ったの？」
「ん？お守り代わりの装飾品だよ。男性でも女性でも使える感じにはしてみたし、親がペアでの装飾があったら欲しいみたいな事を言ってたから、そんな感じも作ってみたんだけど。結果は明日だよね。売れたら良いけど……」
「それはきっと、あの方が購入するんだろうね……」
「いつも思うんだけど、あの方って誰のこと？私にそこまでの人は………」
「いるでしょう？牽制が結構あるみたいだけどさ……男子生徒でも知ってるよ！」
「？？？」

ん～～～～兄様？違うなぁ……叔父様？もっと違うと思うんだけど……

「ラフィは鈍いからね」
「あの方も大変ね」

周りのみんながそううなづいている。
知らないのは私だけ？
嘘だと言って欲しいんだけど……もしかして……
でもね～～～、ありえないでしょ。
相手は他国の皇族で、将来国のために頑張る人。
私はこの国で騎士になる。

うん、だから、ありえない。

かってにそう納得したんだけど……どうも間違いだったのか？