転生した女性騎士は隣国の王太子に愛される！？

学園生活

帰ってのほほんと…

自宅に戻ると、兄様達が帰ってきていた。
みんな揃うのは珍しい。
何かあったかな？

「ラフィ、お帰り。楽しかった？」

ジーク兄様が出迎えてくれた。
昔から、よくこの兄には世話になっている。
大好きな兄様だ。

「兄様、お帰りなさい。いつ帰ってきたの？」

兄様も剣術はかなりの腕らしいんだけど、魔力研究の方が大好きで、学園卒業と同時に魔法省に入ったんだ。

思わず駆け寄ってしがみつく。
抱きとめて、くるくる回された。目が回りそうだ……

「このぐらいで目を回してたら、騎士は無理かもね。魔法省にくる？」
「行かない！体丈夫だもの……兄様の意地悪！！」

思わず頬を膨らませてしまう。
そんな私に対して、嬉しそうに兄様の指で押され、息が漏れる。

「可愛い。僕の妹はどうしてこんなに可愛いんだろうね」

頬に慈愛のキスが落とされた。

「そんな所で遊んでないで、早く屋敷に入ったら？ラフィも疲れたでしょ。カルがラフィが帰ってくるからって、お土産持って来てくれているわよ。」

母様が呆れて出迎えにきた。

「母様、ただいま帰りました」
「お帰りなさい。皆んな中で待ってるんだから、早く入りなさい。疲れたでしょ」

母様に抱きつき、ハグする。
母も嬉しそうだ。私も嬉しい。

「母様、父様は？」
「カリムは少し遅くなるみたいよ。夕食までには戻ると言ってたから、それまではゆっくりしていなさい。お茶でもしましょ。その前に着替えた方がいいわね」

そう言われ、執事達に荷物をお願いし、メイドに連れられてお風呂に入り、着替えた。

遅れてサロンに向かい、兄達と楽しく話をしながらお茶を楽しんだ。
兄の婚約者も来てたのは少し驚いたんだけどね。
でも、よく考えたら、兄もいいお歳だし、跡取り息子だからね……私と13歳離れてるんだものね。
ふふっ、今では立派な騎士隊長だ。
兄様が騎士になりたての時に、そういえば私はエルと出会ったんだよね～～。
いゃ～～それからこんなに月日が経つとは……
私も、後もう少し頑張って、卒業して、騎士団に入るんだ。
今日は家族で色んな話ができそうで、楽しみだなぁ～～