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近寄っていく心
不穏な影
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城に着いたのは、それから1週間後だった。
皇帝陛下と皇太子に謁見し、挨拶をした。
カイルと同様、綺麗な方々で驚いた。
皇帝陛下は優しく接して下さったが、やはり貫禄があった。
皇太子はカイルによく似ている。さすが兄弟と思った。
部屋はカイルと階が違ってほっとしたが、耳もとで、「夜は行くから……」と呟かれた。
来なくていいよと言おうと思ったが、後が怖いから黙っておく。
本当は家族でささやかな宴をと考えていたらしいが、家臣の要望で歓迎パーティーだとか……
疲れているだろうから、今は休むように言われた。
慣れない馬車での旅で疲労が溜まっていたのか……
カイルには癒してもらっていたが、ベッドに入り眠りについてしまった。
白銀に起こされるまで寝てしまっていた。
外は夕暮れ、白銀に急かされて、準備を行う。
勿論、城内のメイドにも手伝ってもらった。
初めての場所で勝手がわからなかったから。
紺色の生地に紫と銀色の刺繍の入った軍服のような服を着る。
カイルが準備したものだ。
皇族関係は今日のような席では軍服のような服を着るらしい。
ただ、煌びやかなので、実戦では使わないが……と笑っていた。
準備が整い、カイルと共に会場に入る。
すでに沢山の人達が会場に入っていた。
しばらくして、皇太子と皇帝陛下夫妻が入られ、開始となった。
練習の成果か、ダンスは何とかなったと思う。
疲れたので、ベランダで佇んでいた。
カイルの側には多くの人達が集まり、挨拶をしている。
何か視線を感じる……何だ!?
カイルからの視線では無い別のもの……
視線の主を探す
すると、優雅に歩いてくる男性がいた。
「初めまして、この国に留学させていただいているガラと言います。」
「初めまして、アキです。」
「変わった首飾りをしていますね。」
「これは……」
「あぁ…失礼しました。私は魔力や魔装具などの研究をしていて、気になったものですから……気を悪くしたらすみません。」
「いえいえ、こちらこそ、変な態度をとってすみません。」
「少しみても良いですか?」
そう言って首に触れようとする。
「何をしているのですか!!」
カイルが側に来た。
「これはカイル殿下。お久しぶりです。」
「ガラ殿下か?」
「あぁ、私を呼んでいるものがいるので、失礼しますね。」
そう言って広間に戻って行った。
「カイル?」
「あぁ、大丈夫ですよ。」
「そう?」
「アキ、今度から彼にあまり接しないでください。」
「ん?」
「お願いしますね。」
それ以上は教えてくれず、聞ける雰囲気でもなかった。
皇帝陛下と皇太子に謁見し、挨拶をした。
カイルと同様、綺麗な方々で驚いた。
皇帝陛下は優しく接して下さったが、やはり貫禄があった。
皇太子はカイルによく似ている。さすが兄弟と思った。
部屋はカイルと階が違ってほっとしたが、耳もとで、「夜は行くから……」と呟かれた。
来なくていいよと言おうと思ったが、後が怖いから黙っておく。
本当は家族でささやかな宴をと考えていたらしいが、家臣の要望で歓迎パーティーだとか……
疲れているだろうから、今は休むように言われた。
慣れない馬車での旅で疲労が溜まっていたのか……
カイルには癒してもらっていたが、ベッドに入り眠りについてしまった。
白銀に起こされるまで寝てしまっていた。
外は夕暮れ、白銀に急かされて、準備を行う。
勿論、城内のメイドにも手伝ってもらった。
初めての場所で勝手がわからなかったから。
紺色の生地に紫と銀色の刺繍の入った軍服のような服を着る。
カイルが準備したものだ。
皇族関係は今日のような席では軍服のような服を着るらしい。
ただ、煌びやかなので、実戦では使わないが……と笑っていた。
準備が整い、カイルと共に会場に入る。
すでに沢山の人達が会場に入っていた。
しばらくして、皇太子と皇帝陛下夫妻が入られ、開始となった。
練習の成果か、ダンスは何とかなったと思う。
疲れたので、ベランダで佇んでいた。
カイルの側には多くの人達が集まり、挨拶をしている。
何か視線を感じる……何だ!?
カイルからの視線では無い別のもの……
視線の主を探す
すると、優雅に歩いてくる男性がいた。
「初めまして、この国に留学させていただいているガラと言います。」
「初めまして、アキです。」
「変わった首飾りをしていますね。」
「これは……」
「あぁ…失礼しました。私は魔力や魔装具などの研究をしていて、気になったものですから……気を悪くしたらすみません。」
「いえいえ、こちらこそ、変な態度をとってすみません。」
「少しみても良いですか?」
そう言って首に触れようとする。
「何をしているのですか!!」
カイルが側に来た。
「これはカイル殿下。お久しぶりです。」
「ガラ殿下か?」
「あぁ、私を呼んでいるものがいるので、失礼しますね。」
そう言って広間に戻って行った。
「カイル?」
「あぁ、大丈夫ですよ。」
「そう?」
「アキ、今度から彼にあまり接しないでください。」
「ん?」
「お願いしますね。」
それ以上は教えてくれず、聞ける雰囲気でもなかった。
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