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お互いを知ることから……
強制的に
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白銀が側に現れてから、行動範囲が拡がった。
今まで城外に出ようものなら見えない壁でさえぎられ、もれなくカイルの元に戻されていたが……
急に現れる魔法陣には相変わらず慣れなくて、ついつい逃げ出していたんだけどね…
カイルにあらかじめ伝えて白銀と出かけるのは許可がでた。
カイルいわく、精霊である白銀が付いていたら安全なんだとか…
精霊自身、主人に対しての独占欲のが強くて、気に入らない他のものを寄せ付けないから……って
自分の番であるから、精霊との契約者になっても、自分から番を取られることもないし……なんて言っていた。
どっちもどっちか………苦笑いしか出てこない。
まぁ、精霊によっても多少の違いはあるらしいが………
今、白銀は子狐の姿で遊んでいる。
メイドがくれた手毬のような物を転がして。
思わず和んでしまう。
私は側のソファーで借りてきた本を読んでいた。
この国で助かっていること…それは言語だ。これは本当に助かる。
理由はよくわからないが…
会話が出来ないと困る。しかも文字も何故かわかるのは有り難い。
「アキ、ここにいたのですか?」
そっと側に寄ってきて、抱きしめられる。
勿論、本はサイドテーブルに置かれた。
「カイル、仕事は?」
「今は休憩です。アキ不足です。」
「はぁ………」
抱きしめながら、膝の上に座らされ………っていつの間に……
「いつも言いますが、私は男です。しかも子供では……」
最後まで言わせてくれません。
唇をはみ、貪られる。
「あ…………んん……やっ………あぁ……」
吐息が漏れる。足元で遊んでいた白銀はいつのまにか姿を消していた。
「ふふっ、さすが、よくわかっている……」
そう呟きながら、白銀がいない事を良いことに更に貪られた。
顔じゅに、首筋に
約束範囲以内の事全てで翻弄とする。
「カイル………待って……あ……あん……はぁ……」
「ふふっ…約束は守っているのですから……ふふっ、もっと感じて、可愛い。愛してます。私のアキ。」
「あっ、他……人……聞かれた……やぁ……」
「大丈夫ですよ、可愛い亜紀の声を他に聞かせるつもりはありません。見せるつもりも……こんなに魅力的で淫らで可愛いのに……」
「ダメ………なんか………変………やめ………ん…」
身体が引きつる。目の前が真白に……
ぐったりとカイル にもたれかかる。
「本当は舐め取りたいのですが、約束ですから……」
魔力で汚れを取り除かれ、整えられた。
ただ、息は上がったまま。
「やりすぎです。」
スッと白銀が姿をあらわす。
「ん?」
再度口づけられるも、次は翻弄されるのではなく、何か温かい物を流し込む感じだ。
心地よくウトウトしてしまった。
2人の会話が遠くに聞こえる……
「約束範囲内です。本当は全部欲しいのですが……まだ許可をもらえないので……ふふっ」
ぐったりとした私を抱き込み直す。
大切な宝物のように…
「私の主人でもあるのだから、程々にしないと……」
牙を見せて唸る白銀。
「わかっていますよ。本当はもっともっと独占したいのに、あなたと出歩くことも許可したでしょう?」
私を横抱きにして寝室に向かう。
「アキはこの頃頑張りすぎです。元々食が細いようなのに、知識を求めて食事も忘れて読み耽っている。睡眠時間も私が側にいない時は減っているようです。例えどんな手を使ってもアキを守るのも私の努めですから……まぁ、好きでやっているのですがね……」
「その事は理解している。私も極力休ませるよう努力する。私の主人なのだから……」
「アキはいい守護を得たと思っていますよ。感謝しています。」
そう言って、ベッドに寝かされた。
「もう少し眠っていてください。起こすまで……」
そう呟いて、頬に口づけられた。
眠りが深くなる。
何かした??
そう思うほどに落ちていった……
今まで城外に出ようものなら見えない壁でさえぎられ、もれなくカイルの元に戻されていたが……
急に現れる魔法陣には相変わらず慣れなくて、ついつい逃げ出していたんだけどね…
カイルにあらかじめ伝えて白銀と出かけるのは許可がでた。
カイルいわく、精霊である白銀が付いていたら安全なんだとか…
精霊自身、主人に対しての独占欲のが強くて、気に入らない他のものを寄せ付けないから……って
自分の番であるから、精霊との契約者になっても、自分から番を取られることもないし……なんて言っていた。
どっちもどっちか………苦笑いしか出てこない。
まぁ、精霊によっても多少の違いはあるらしいが………
今、白銀は子狐の姿で遊んでいる。
メイドがくれた手毬のような物を転がして。
思わず和んでしまう。
私は側のソファーで借りてきた本を読んでいた。
この国で助かっていること…それは言語だ。これは本当に助かる。
理由はよくわからないが…
会話が出来ないと困る。しかも文字も何故かわかるのは有り難い。
「アキ、ここにいたのですか?」
そっと側に寄ってきて、抱きしめられる。
勿論、本はサイドテーブルに置かれた。
「カイル、仕事は?」
「今は休憩です。アキ不足です。」
「はぁ………」
抱きしめながら、膝の上に座らされ………っていつの間に……
「いつも言いますが、私は男です。しかも子供では……」
最後まで言わせてくれません。
唇をはみ、貪られる。
「あ…………んん……やっ………あぁ……」
吐息が漏れる。足元で遊んでいた白銀はいつのまにか姿を消していた。
「ふふっ、さすが、よくわかっている……」
そう呟きながら、白銀がいない事を良いことに更に貪られた。
顔じゅに、首筋に
約束範囲以内の事全てで翻弄とする。
「カイル………待って……あ……あん……はぁ……」
「ふふっ…約束は守っているのですから……ふふっ、もっと感じて、可愛い。愛してます。私のアキ。」
「あっ、他……人……聞かれた……やぁ……」
「大丈夫ですよ、可愛い亜紀の声を他に聞かせるつもりはありません。見せるつもりも……こんなに魅力的で淫らで可愛いのに……」
「ダメ………なんか………変………やめ………ん…」
身体が引きつる。目の前が真白に……
ぐったりとカイル にもたれかかる。
「本当は舐め取りたいのですが、約束ですから……」
魔力で汚れを取り除かれ、整えられた。
ただ、息は上がったまま。
「やりすぎです。」
スッと白銀が姿をあらわす。
「ん?」
再度口づけられるも、次は翻弄されるのではなく、何か温かい物を流し込む感じだ。
心地よくウトウトしてしまった。
2人の会話が遠くに聞こえる……
「約束範囲内です。本当は全部欲しいのですが……まだ許可をもらえないので……ふふっ」
ぐったりとした私を抱き込み直す。
大切な宝物のように…
「私の主人でもあるのだから、程々にしないと……」
牙を見せて唸る白銀。
「わかっていますよ。本当はもっともっと独占したいのに、あなたと出歩くことも許可したでしょう?」
私を横抱きにして寝室に向かう。
「アキはこの頃頑張りすぎです。元々食が細いようなのに、知識を求めて食事も忘れて読み耽っている。睡眠時間も私が側にいない時は減っているようです。例えどんな手を使ってもアキを守るのも私の努めですから……まぁ、好きでやっているのですがね……」
「その事は理解している。私も極力休ませるよう努力する。私の主人なのだから……」
「アキはいい守護を得たと思っていますよ。感謝しています。」
そう言って、ベッドに寝かされた。
「もう少し眠っていてください。起こすまで……」
そう呟いて、頬に口づけられた。
眠りが深くなる。
何かした??
そう思うほどに落ちていった……
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