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いきなり「番い」と言われました
『番』と言われて
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再度目が覚めたのは翌日だった。
何故か隣に昨日の男性がいる。
何故抱きしめられているんだ???
顔が赤く染まる。耳もかなり真っ赤だろう。
今まで友人とざこ寝した事はある。
冗談でもみ合うように、取っ組み合いのようにじゃれたこともある………
が、これとは全然違う。
何なんだ~~~~
しかも、敵かもしれないのにーーー
身動ぎながら、抱きしめる腕を外そうとする……が、外れない。
臨時とはいえ、軍に所属して普段より体力は上がっているはずだ。
なのに、この腕の檻から逃げられない………
くっくっく
腕の主である昨日の男が笑い出した。
ふっ、あははははっーーー
「何がおかしい。離せ!!」
「ごめんごめん。あまりにも愛らしいから、寝たふりして観察してたよ」
そう言って、拘束をはずし、両腕をおさえられた。
何??????
上にのしかかられて、拘束される。
「なっなっな…………」
あまりの衝撃に声が出ない……
「ふふふっ、どうしてこんなに可愛いんだ。こんな可愛い生き物がいるなんて、信じられないよ。しかも私の物。番だなんてね………」
耳元で息を吹きかけるように話された。身震いする。
「そうだ、君の名前聞けなかったね?私はカイル。カイル シュナイゼルだ。君の名は?」
じっと見つめられる。
「名前、教えて………でないと、もっと可愛がるよ……………」
耳元で囁かれ、どうしたらいいのかパニックになっている。
「教えてくれないのかなぁ~~」
首筋に舌で舐められる。そして、唇を這わし、ツキッとした痛みをまた感じた。
「ふふっ、次はどうしようかなぁ~~」
「も…………」
「も?」
「森 亜紀。いや、アキ モリだ。だから、やめて…………」
「アキか。」
「じゃあ、カイルって呼び捨てで呼んで。そしたら今はやめてあげる」
首筋に彼、カイルの髪があたる。
首筋から鎖骨に唇を滑らして、胸元へ落ちていく。
前ボタンの寝衣は片手で開けられていく………
「やん………ふっ………うっ………あぁ………やめ………」
自分の声とは思えない声が出る。
「ふふっ、言ったでしょ、カイルと呼んで。出ないとやめないよ。早くしないと止まらなくなるけど……良いの?」
胸の頂に唇が………
「カイル~~~~や………やめてくれ……」
「ふぅ、残念。せっかく味わおうと思ってたのに……約束だからね。次からもカイルと呼んで。様とかはなしだ。守れなかったらお仕置きね。」
クスクス笑いながら、離れていく。
「そうそう、アキ、君は私の番だ。私からは逃げられないよ。逃がさないけど………」
はぁはぁ……息があがったままだ。
「あと、君の部屋は僕の部屋の隣だけど、寝室はここだからね。」
にこやかに爆弾発言。
「と、そうだ。たぶんこの皇国には君が言っている敵陣はいないよ。」
「???」
「君は変わった乗り物に乗ってこの城の近くの森にいたんだ。かなりの怪我をしてね。私の魔力で治療したけど、痛みが少し残っていたからね。今まで寝てる間に私の魔力を注いで痛みをけしていたんだけど……どうかなぁ……」
「魔力??新たな医療名??」
「ん~~~~ちょっと違うけど……それはまた今度話すよ。たぶんここは君にとって異世界だ。何年か毎に現れる異世界人だね」
僕のような人間がいる時にね………現れるんだよ……
「君は僕の番だ。愛しい人だよ。」
「番?」
「そう、君の世界にも白鳥とかいるかなぁ、あの番とほぼ一緒だよ」
「………………………」
「あっ、ちなみに、性別は関係ないから……」
「………………………」
火照った身体を押さえ込みながら聞く内容は衝撃的だった。
眩暈をおこし、意識が途絶えたのは仕方がないと思う。
何故か隣に昨日の男性がいる。
何故抱きしめられているんだ???
顔が赤く染まる。耳もかなり真っ赤だろう。
今まで友人とざこ寝した事はある。
冗談でもみ合うように、取っ組み合いのようにじゃれたこともある………
が、これとは全然違う。
何なんだ~~~~
しかも、敵かもしれないのにーーー
身動ぎながら、抱きしめる腕を外そうとする……が、外れない。
臨時とはいえ、軍に所属して普段より体力は上がっているはずだ。
なのに、この腕の檻から逃げられない………
くっくっく
腕の主である昨日の男が笑い出した。
ふっ、あははははっーーー
「何がおかしい。離せ!!」
「ごめんごめん。あまりにも愛らしいから、寝たふりして観察してたよ」
そう言って、拘束をはずし、両腕をおさえられた。
何??????
上にのしかかられて、拘束される。
「なっなっな…………」
あまりの衝撃に声が出ない……
「ふふふっ、どうしてこんなに可愛いんだ。こんな可愛い生き物がいるなんて、信じられないよ。しかも私の物。番だなんてね………」
耳元で息を吹きかけるように話された。身震いする。
「そうだ、君の名前聞けなかったね?私はカイル。カイル シュナイゼルだ。君の名は?」
じっと見つめられる。
「名前、教えて………でないと、もっと可愛がるよ……………」
耳元で囁かれ、どうしたらいいのかパニックになっている。
「教えてくれないのかなぁ~~」
首筋に舌で舐められる。そして、唇を這わし、ツキッとした痛みをまた感じた。
「ふふっ、次はどうしようかなぁ~~」
「も…………」
「も?」
「森 亜紀。いや、アキ モリだ。だから、やめて…………」
「アキか。」
「じゃあ、カイルって呼び捨てで呼んで。そしたら今はやめてあげる」
首筋に彼、カイルの髪があたる。
首筋から鎖骨に唇を滑らして、胸元へ落ちていく。
前ボタンの寝衣は片手で開けられていく………
「やん………ふっ………うっ………あぁ………やめ………」
自分の声とは思えない声が出る。
「ふふっ、言ったでしょ、カイルと呼んで。出ないとやめないよ。早くしないと止まらなくなるけど……良いの?」
胸の頂に唇が………
「カイル~~~~や………やめてくれ……」
「ふぅ、残念。せっかく味わおうと思ってたのに……約束だからね。次からもカイルと呼んで。様とかはなしだ。守れなかったらお仕置きね。」
クスクス笑いながら、離れていく。
「そうそう、アキ、君は私の番だ。私からは逃げられないよ。逃がさないけど………」
はぁはぁ……息があがったままだ。
「あと、君の部屋は僕の部屋の隣だけど、寝室はここだからね。」
にこやかに爆弾発言。
「と、そうだ。たぶんこの皇国には君が言っている敵陣はいないよ。」
「???」
「君は変わった乗り物に乗ってこの城の近くの森にいたんだ。かなりの怪我をしてね。私の魔力で治療したけど、痛みが少し残っていたからね。今まで寝てる間に私の魔力を注いで痛みをけしていたんだけど……どうかなぁ……」
「魔力??新たな医療名??」
「ん~~~~ちょっと違うけど……それはまた今度話すよ。たぶんここは君にとって異世界だ。何年か毎に現れる異世界人だね」
僕のような人間がいる時にね………現れるんだよ……
「君は僕の番だ。愛しい人だよ。」
「番?」
「そう、君の世界にも白鳥とかいるかなぁ、あの番とほぼ一緒だよ」
「………………………」
「あっ、ちなみに、性別は関係ないから……」
「………………………」
火照った身体を押さえ込みながら聞く内容は衝撃的だった。
眩暈をおこし、意識が途絶えたのは仕方がないと思う。
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