2 / 60
いきなり「番い」と言われました
目覚めて
しおりを挟む
目覚めたのは柔らかい寝具の中。
起き上がろうとしたが、少し痛みを感じた。
「ぐっ」
「あぁ、急に起き上がらないほうがいい。君は大怪我をしていたのだから。いくら怪我を治したからといって、多少の痛みはのこる。少し横になって休んだほうがいい。」
そう言ってそっと横たわらされた。
眼を見張る………
ここは何処だ。
目の前の人は敵か??
私は作戦を失敗して拘束されたのか………だが、この扱いは………
目の前には外国人。
白に近い銀色の髪と紫の瞳。
かなり上の軍服を着ている男性。
背も高くしっかりとした体躯だが、細身。
しかも男の私でも驚く美丈夫だ。
「君、名前は?目が覚めたなら、水でも飲む?」
ベッドにクッションを敷き詰めて、少しもたれれるように横たわらせてくれている。
声をかけて、コップを渡された。
中には冷たい水が入っている。
飲むのを躊躇した。
敵陣なら、何か入ってるかもしれない……
「ん?どうした?あぁ、毒が入ってると思ったのか?」
少し思案する動作をみせ、コップを取り上げられた。
少し飲んで見せられる。
なぜか色っぽく見えてしまい、頬が熱い。
「ね、安全だから飲んで。それとも………」
なかなか受け取らない私は…………
その美丈夫の顔が近ずく。
思わず同様して、固まった。
唇が開いてしまうのは仕方がないだろう………同様しまくりだ……
片手で顎を掴まれて、煽った水を流し込まれた。
もう片方の手で抱き抱えるようにして頭を支えられ、口移しで飲まされる。
初めは抵抗したが、苦しくなり嚥下した。
クスクスと笑いながら、もう少し飲むかと聞かれたが、返事ができない。
ただ、頬が、全身が熱い。
赤面しているのだろう。
あまりの展開についていけない。
何を思ったのか、そのまま再度唇が合わさる。
下唇を食み、口の中に舌が入ってくる。
痛みが少し出そうだが暴れてみる。
しかし、抱き込まれ、身動きができない。
そっと唇を離して呟く。
「そんなに暴れると痛みが出ますよ。可愛い………」
そう言ってさらに貪られた。
息が上がる。
ボーツとする………
そのまま、耳を食み、首筋を舐め………ツキッとした痛みを感じた。
「綺麗な首筋にこれを付けましょう」
そう言って首に何か巻かれた。
「キツくはないでしょ?これで貴方は私の物です。」
何をいっているんだ??
「あぁ、病み上がりの貴方に無理はさせれませんね」
そう言って、私の目の前に手をかざす。
眠気が襲う。
「もう少し休んでください。後で起こしに来ますから」
意識が闇に堕ちる…………
額に頬に温かく、柔いものが触れる。
先ほどの彼の唇だ
なぜ…………………
そのまま落ちてしまった。
「ようこそ我が国へ。やっと来てくれた。私の……私だけのもの……ふふっ、番いとはこんな感じで愛しさが湧き上がるのですね………初めてです。」
クスクス笑う……
眠りについた者の短い髪にそっとくちづける。
「もう少し、休んでいてくださいね………」
そっと扉を閉めて部屋を後のする。
部屋に守りの結界を張って……外の護衛にも声かける。
「眠っているので、静かにおねがいしますね」
「「はっ」」
簡単に騎士の礼をとる。
その部屋を後にした。
起き上がろうとしたが、少し痛みを感じた。
「ぐっ」
「あぁ、急に起き上がらないほうがいい。君は大怪我をしていたのだから。いくら怪我を治したからといって、多少の痛みはのこる。少し横になって休んだほうがいい。」
そう言ってそっと横たわらされた。
眼を見張る………
ここは何処だ。
目の前の人は敵か??
私は作戦を失敗して拘束されたのか………だが、この扱いは………
目の前には外国人。
白に近い銀色の髪と紫の瞳。
かなり上の軍服を着ている男性。
背も高くしっかりとした体躯だが、細身。
しかも男の私でも驚く美丈夫だ。
「君、名前は?目が覚めたなら、水でも飲む?」
ベッドにクッションを敷き詰めて、少しもたれれるように横たわらせてくれている。
声をかけて、コップを渡された。
中には冷たい水が入っている。
飲むのを躊躇した。
敵陣なら、何か入ってるかもしれない……
「ん?どうした?あぁ、毒が入ってると思ったのか?」
少し思案する動作をみせ、コップを取り上げられた。
少し飲んで見せられる。
なぜか色っぽく見えてしまい、頬が熱い。
「ね、安全だから飲んで。それとも………」
なかなか受け取らない私は…………
その美丈夫の顔が近ずく。
思わず同様して、固まった。
唇が開いてしまうのは仕方がないだろう………同様しまくりだ……
片手で顎を掴まれて、煽った水を流し込まれた。
もう片方の手で抱き抱えるようにして頭を支えられ、口移しで飲まされる。
初めは抵抗したが、苦しくなり嚥下した。
クスクスと笑いながら、もう少し飲むかと聞かれたが、返事ができない。
ただ、頬が、全身が熱い。
赤面しているのだろう。
あまりの展開についていけない。
何を思ったのか、そのまま再度唇が合わさる。
下唇を食み、口の中に舌が入ってくる。
痛みが少し出そうだが暴れてみる。
しかし、抱き込まれ、身動きができない。
そっと唇を離して呟く。
「そんなに暴れると痛みが出ますよ。可愛い………」
そう言ってさらに貪られた。
息が上がる。
ボーツとする………
そのまま、耳を食み、首筋を舐め………ツキッとした痛みを感じた。
「綺麗な首筋にこれを付けましょう」
そう言って首に何か巻かれた。
「キツくはないでしょ?これで貴方は私の物です。」
何をいっているんだ??
「あぁ、病み上がりの貴方に無理はさせれませんね」
そう言って、私の目の前に手をかざす。
眠気が襲う。
「もう少し休んでください。後で起こしに来ますから」
意識が闇に堕ちる…………
額に頬に温かく、柔いものが触れる。
先ほどの彼の唇だ
なぜ…………………
そのまま落ちてしまった。
「ようこそ我が国へ。やっと来てくれた。私の……私だけのもの……ふふっ、番いとはこんな感じで愛しさが湧き上がるのですね………初めてです。」
クスクス笑う……
眠りについた者の短い髪にそっとくちづける。
「もう少し、休んでいてくださいね………」
そっと扉を閉めて部屋を後のする。
部屋に守りの結界を張って……外の護衛にも声かける。
「眠っているので、静かにおねがいしますね」
「「はっ」」
簡単に騎士の礼をとる。
その部屋を後にした。
8
お気に入りに追加
1,598
あなたにおすすめの小説

王様お許しください
nano ひにゃ
BL
魔王様に気に入られる弱小魔物。
気ままに暮らしていた所に突然魔王が城と共に現れ抱かれるようになる。
性描写は予告なく入ります、冒頭からですのでご注意ください。

不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

婚約破棄されたから能力隠すのやめまーすw
ミクリ21
BL
婚約破棄されたエドワードは、実は秘密をもっていた。それを知らない転生ヒロインは見事に王太子をゲットした。しかし、のちにこれが王太子とヒロインのざまぁに繋がる。
軽く説明
★シンシア…乙女ゲームに転生したヒロイン。自分が主人公だと思っている。
★エドワード…転生者だけど乙女ゲームの世界だとは知らない。本当の主人公です。

嫌われ変異番の俺が幸せになるまで
深凪雪花
BL
候爵令息フィルリート・ザエノスは、王太子から婚約破棄されたことをきっかけに前世(お花屋で働いていた椿山香介)としての記憶を思い出す。そしてそれが原因なのか、義兄ユージスの『運命の番』に変異してしまった。
即結婚することになるが、記憶を取り戻す前のフィルリートはユージスのことを散々見下していたため、ユージスからの好感度はマイナススタート。冷たくされるが、子どもが欲しいだけのフィルリートは気にせず自由気ままに過ごす。
しかし人格の代わったフィルリートをユージスは次第に溺愛するようになり……?
※★は性描写ありです。

「じゃあ、別れるか」
万年青二三歳
BL
三十路を過ぎて未だ恋愛経験なし。平凡な御器谷の生活はひとまわり年下の優秀な部下、黒瀬によって破壊される。勤務中のキス、気を失うほどの快楽、甘やかされる週末。もう離れられない、と御器谷は自覚するが、一時の怒りで「じゃあ、別れるか」と言ってしまう。自分を甘やかし、望むことしかしない部下は別れを選ぶのだろうか。
期待の若手×中間管理職。年齢は一回り違い。年の差ラブ。
ケンカップル好きへ捧げます。
ムーンライトノベルズより転載(「多分、じゃない」より改題)。

【完結】家も家族もなくし婚約者にも捨てられた僕だけど、隣国の宰相を助けたら囲われて大切にされています。
cyan
BL
留学中に実家が潰れて家族を失くし、婚約者にも捨てられ、どこにも行く宛てがなく彷徨っていた僕を助けてくれたのは隣国の宰相だった。
家が潰れた僕は平民。彼は宰相様、それなのに僕は恐れ多くも彼に恋をした。
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる