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事件?

ウィルを探して

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シロさんと出向いた神殿は、何だか異様な雰囲気だった。
どう異様なのか……
何と言ったらいいのだろうか…神聖な場所なはずなのに、何故か澱んだ感じがする。
それは一体どこなのか…

奴なら直ぐにわかるのかも知れないが…
何せ神でもあるのだから…
私からしたら、自称『神』って感じなのだが、どうも本当らしいし…
だからと言って、呼ぶのも嫌だ。
ややこしい事になりそうな予感しかないから…

神殿内には、聖騎士や、聖職者達がそこかしこに見えるが…

「シロさん。ウィルは何処にいそうかわかる?」
「先ほどから彼の気配を探っているのですが、何かに邪魔されてるようで…ですが、大体の所はわかります。こっちです」

そう言いながら、先導してくれる。その後を早足でついて行く。

「ん~~~、此方は神殿とは思えない、淀んだ気を感じますが、いるようには思えませんね。ふむ、こちらか…」

前世の機械があるのなら、GPS機能の付いたものをウィルに持たせるのにね…
そんな物は…今度作ってみようか…

ついついそんな事を考えてしまう。
どれだけ病んでるのか…

ウィル、無事でいてね…
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