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色々と
ウィルとトーク
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夕食はみんなで楽しくいただいて、すごく和んだ。
ウィルが無事に帰ってきたし、クロさんとひっついたしね。
めでたしめでたしだ。
でも、詳しく知りたいしね……
私の件は何故かあいつの良いように持っていかれた感が強い。
もう、半ば諦めたけど…政略結婚なんて、よくある話だし……
ほだされたからじゃないからね!!
その夜、私はウィルのベットに潜り込んで行った。
元々双子だし、話したいこともあるから、良いよね。
「で、ウィル。私に隠してる事ない?」
クロさん達を部屋から追い出して、開口一番、そう問いただしてみた。
勿論、ウィルも聞きたいことあるみたいなんだけど、先手必勝よ。
「う~ん、何処から話したら良いんだろうか…」
「ウィルが闇落ち仕掛けてと言うか、暗黒神に身体乗っ取られてたでしょ?でも、どうやって動けたの?あの時はどんな感じだったの?クロさんに刺されて倒れた時には………」
急に涙が出てくる。あの時の事は怒ってるんだからね!!
「もう、完全に女の子だね。」
そう、ウィルは呟いた。ぽそっとだから、口に出した事、気がついてないかも知れないけど…
ウィルも男の子らしくなってるけど…クロさんには恋人扱いされてるから、本人気がついてないかもね…
それは横に置いといて…
「ちょっと!ウィル!聞いてるの!!」
「ごめん、ごめん。聞いてるよ。」
「本当?」
ジト目で見てみると。
うん、視線を逸らしたね。
「ごめん。聞いてたけど…別のことも考えてた…」
「もう!!」
「私も良くわからないんだ。思い出したくないって言うのもあるけど、身体を乗っ取られて、精神の檻と言うか……閉じ込められた感じだった。そこに彼が現れて…」
「彼って??」
「何て言うのか…もう1人の暗黒神?良くわかってないんだ。その彼に力を貸してもらって、何とか檻から抜け出れた感じだった。でも、直ぐにまた元に戻されそうで……力を貸してくれた彼の言われた方法が…あの方法だったんだ。私自身も、暗黒神は元に戻って欲しかったし、被害は最小限が良いものね…」
「だからって……」
「うん。ごめん。」
「ま……まぁ…今更だから……生きて戻ってきてくれたから良いわ。で、その暗黒神は?」
興奮して、一瞬、ウィルの胸ぐらを掴んで、少し揺さぶらした。
おっとまずい。
パッと手を離し、気を取り直して、話の先を促した。
内容は……聞いたこともない展開。
ゲームでそんな話無かったよ。
裏にでもあったのか??
「ふざけてるの!!何だと思ってるのよ!!アイツもそうだけど!」
「アイツ??」
「そう。私の婚約者。隣国のあの男よ。アイツもウィルの時と同じでさ……ふざけてるよね!!」
ウィルが話で言う、女神の『愚息ら』。
ウィルの表情が一瞬固まる。
フリーズしてるのかな?
「まぁ、そんな感じ。とは言え、何でか隣国の国王になってるんだけどね。」
「若いよね…」
「そうだね。若い国王だよ。何でかなぁ……」
大きなため息をつく私。
本当、何でよ!
「今度はリリィの番だよ。どう言う事?」
「話せば長いような…短いような…」
「聞くよ。」
「うん……実はね……」
そのままベットで話を聞いていた。気がつけば深夜。
2人でやるせない顔をして、眠りについた。
ウィルが無事に帰ってきたし、クロさんとひっついたしね。
めでたしめでたしだ。
でも、詳しく知りたいしね……
私の件は何故かあいつの良いように持っていかれた感が強い。
もう、半ば諦めたけど…政略結婚なんて、よくある話だし……
ほだされたからじゃないからね!!
その夜、私はウィルのベットに潜り込んで行った。
元々双子だし、話したいこともあるから、良いよね。
「で、ウィル。私に隠してる事ない?」
クロさん達を部屋から追い出して、開口一番、そう問いただしてみた。
勿論、ウィルも聞きたいことあるみたいなんだけど、先手必勝よ。
「う~ん、何処から話したら良いんだろうか…」
「ウィルが闇落ち仕掛けてと言うか、暗黒神に身体乗っ取られてたでしょ?でも、どうやって動けたの?あの時はどんな感じだったの?クロさんに刺されて倒れた時には………」
急に涙が出てくる。あの時の事は怒ってるんだからね!!
「もう、完全に女の子だね。」
そう、ウィルは呟いた。ぽそっとだから、口に出した事、気がついてないかも知れないけど…
ウィルも男の子らしくなってるけど…クロさんには恋人扱いされてるから、本人気がついてないかもね…
それは横に置いといて…
「ちょっと!ウィル!聞いてるの!!」
「ごめん、ごめん。聞いてるよ。」
「本当?」
ジト目で見てみると。
うん、視線を逸らしたね。
「ごめん。聞いてたけど…別のことも考えてた…」
「もう!!」
「私も良くわからないんだ。思い出したくないって言うのもあるけど、身体を乗っ取られて、精神の檻と言うか……閉じ込められた感じだった。そこに彼が現れて…」
「彼って??」
「何て言うのか…もう1人の暗黒神?良くわかってないんだ。その彼に力を貸してもらって、何とか檻から抜け出れた感じだった。でも、直ぐにまた元に戻されそうで……力を貸してくれた彼の言われた方法が…あの方法だったんだ。私自身も、暗黒神は元に戻って欲しかったし、被害は最小限が良いものね…」
「だからって……」
「うん。ごめん。」
「ま……まぁ…今更だから……生きて戻ってきてくれたから良いわ。で、その暗黒神は?」
興奮して、一瞬、ウィルの胸ぐらを掴んで、少し揺さぶらした。
おっとまずい。
パッと手を離し、気を取り直して、話の先を促した。
内容は……聞いたこともない展開。
ゲームでそんな話無かったよ。
裏にでもあったのか??
「ふざけてるの!!何だと思ってるのよ!!アイツもそうだけど!」
「アイツ??」
「そう。私の婚約者。隣国のあの男よ。アイツもウィルの時と同じでさ……ふざけてるよね!!」
ウィルが話で言う、女神の『愚息ら』。
ウィルの表情が一瞬固まる。
フリーズしてるのかな?
「まぁ、そんな感じ。とは言え、何でか隣国の国王になってるんだけどね。」
「若いよね…」
「そうだね。若い国王だよ。何でかなぁ……」
大きなため息をつく私。
本当、何でよ!
「今度はリリィの番だよ。どう言う事?」
「話せば長いような…短いような…」
「聞くよ。」
「うん……実はね……」
そのままベットで話を聞いていた。気がつけば深夜。
2人でやるせない顔をして、眠りについた。
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