番いになんてなりたくない！(byリリィ)

色々と

色々と

「ふふっ、もうそろそろですよ。だから、そんなに気落ちしないで。」
「もうそろそろって、いつなのよ！！」

この男、のらりくらりとかわしてくれて、はっきりしない。少しイラッとする。
でも、相手が相手だから……我慢…

「それよりも…」

いきなり腕の中に囚われる。

「私達の今後について…ですが」
「こんな時に、今後もない！！」
「つれないですね。」

腰を抱かれ、顔をあげられる。
眩しいぐらいの美丈夫だ。
世の女性達がこの状態だと、ときめくのかもしれないが……

「私には、貴女だけですよ。誰にも渡す気もないし、逃す気もありません。諦めて、囚われてくださいね。」

そう言うと、そのまま唇を貪られる。
歯列や上顎を…逃げ惑う舌を捕らえられて…

「ん……う～～～～～～」
「可愛い。鼻で息をするんですよ。」

一瞬離れたと思い、ゼイゼイと息継ぎをしていたら、微笑みながらそう言われ、さらに深く貪られる。
ボーッとしてきて、身体から力が抜けて、立っていられない…

「なんて可愛らしい。それ以上煽らないで…我慢できなくなります。」
「な…ら…しなきゃ……いいの…ん～～～～」

「私がどれほど貴女を求めているのか…小憎らしい事を言わないで。このまま捕らえて連れ帰り、閉じ込めてしまいそうです。」

恐ろしい……光の神だろう？それが、こんなので良いのか？？

「貴女だけにですよ。」

そう言いながら、押し倒されそうになるのを、何とか逃げ…

「私の主人に何をしてるのですか！！」

バーンと扉が開き、シロさんが入ってきた。
ツカツカと近づき、私を助け出してくれた。

「またお前か。」
「神族のくせに、これはいかがかと思いますが？」

2人の間で火花が散る。
今のうちにと、ゆっくりと2人から離れる。

一体どうなるんだろう……