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色々と

封印2

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クロの目の前に黒い長剣が姿をあらわした。

長剣。あれは、ウィルと契約した魔剣。
確か、『カルディオン』
黒の魔神であり、雷と守護、防衛が得意。だが、それと同時に、あらゆる物を封じるのも……だったか…

ゲーム上で、本来は私に付き従う騎士が手に取り、暗黒神復活の鍵とされたウィルバーンを刺して封じ込めた。
聖女と共に私が浄化を手伝って、平和が訪れたんだっけ。
確か、勇者もいたけど、それは実際どうなったのかわからない。

今はゲームとは違う現実。

「本当に、大丈夫なんでしょうね!!」

私の側にいる、自称光の神に、叫んだ。

あれだけ、逃げ回って、頑張ったのに、結果はこうなのか…
しょせん、モブキャラだ……
そんな事思っているのか…


クロが唖然としている。
そして、哀しそう…

私自身、シロさんの魔法陣を転回させた所に、魔剣も使って、聖女の力を付加した。
後は、少しでも、ウィルの側に行きたい……

ふらふらと立ち上がる。
さっきまで動けなかったのに……近づける……
クロさんの背後まで何とか近づけた。
この男のおかげだが…

ガクッと力が抜けて、崩れ落ちる。
すかさず、抱きしめ、支えてくれる。
そんな事するなら、ウィルを助けてよ!!

ウィルがこちらを見て、微笑んだ。

成獣達も一瞬動きを止めたが、炎に紛れて現れた魔獣や魑魅魍魎と戦っている。

「クロ。私が私でいられるうちに、封じてくれ。時間がない…」


ウィルは、ゆっくりとクロに近づき、剣を持たせる。

「クロ……」

グサッ

「ぐっ………」

クロに一気に貫かせ、引き抜こうとした……が、ウィルが止めた。
この剣で封印するのだから、引き抜かれてはいけないと思ったのだろう…
そして、クロの耳元で呟いてから、ふらつきながら、後ろに下がる。

皆んなと距離を取るようにして、あの場所に……
よろめき、ふらつき、ドサっと背後に倒れ込んだ。

倒れ込んだ場所からさらに魔法陣が作動し、光り輝き、周りの者達を弾き飛ばす。

「ウィリス。皆んなを護って……」

弱々しくも通る声で、命じている。
それに反応してか、場面転回し、ウィルのは……

「あっ…あぁ~~~~~~~!!」










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