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色々と

神域で

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「無粋だな。しかも神域に無理やり入ってくるなんて。」

クスクス笑ってそう声かけていく。
シロさんの眉間がピクッとなったような……気がする。

それよりも、神域にって何??そこに入ってこれるシロさんて……

何か怖いんだけど……

「私の主人を返してください。例え貴方が神族でも関係ありません。」

神族って言った?どういう事??

「私が貴方を見つけて、この世界に呼び込んだんです。アイツも欲しい者がいたみたいで、お互いに協力してね。でも手違いがあって、私のもとに直ぐに呼び込めなかった。アイツもそうです。」

見つけて、呼び込んだ??????
そして、アイツって、どいつよ?誰のこと?
欲しい者って?
この世界に呼び込んだという事は、私と一緒?
という事は、ウィルの事か?
ウィルと私はこの神族と、もう1人の神族に呼び込まれたって事??

「ふふっ、察しがいいですね。私は光を司るのですが、神族とはいえ制約があるので、直ぐには見つける事も、捕らえることも出来ませんでした。でも、もう印を付けたので、私のものです。リリィ。」

舌舐めずりしながら、獲物を捕らえる光の神って何よ。光というより、闇とか魔族って感じでしょ…

「酷いなぁ…」

そう言って、頬や首筋に口づけを落とされる。

「やめい!!」

皇女的ではない叫びが出た。

「ふふっ、可愛い。」

「主人を返してください!!」

プルプルと怒りを抑えながら、シロさんが近づいてくる。
神に攻撃はどうかと思うよ?シロさん??

シロさんの手に光の玉が……
シロさんの攻撃は、すぐさま霧散された。
が、すぐに新たな攻撃を仕掛けてくる。
シロさん、私がいるのに~~

「リリィには当たりませんから、大丈夫ですよ!!」
「大丈夫。私達には当たらないから。」

私の目の前でまた霧散した。
チッと舌打ちするシロさん。

「まぁ、このぐらいで良いでしょう?リリィは私の番い。私の妻になる者ですから、私が護りますよ。今はシロさんですか?お前も一緒に護らせてあげますよ。もう1人のお前もね。」

そう言って、私を抱き上げ、立ち上がる。

「アイツが動きだしますね。良いのですか?」
「アイツって……」
「私と対の者、闇の者。」
「闇って……」
「貴方を…貴方たちを呼び寄せるために協力したって言いましたよね。アイツも手に入れようとしています。私的にはどうでも良いのですが、貴方は嫌でしょ?」
「ウィルの事……ダメ。ウィルを闇落ちにするつもり……ダメ…」
「なら、急ぎましょう。ただし、私は手助けはしませんよ。リリィを護るのみです。リリィさえ無事なら私は良いのですから。」
「それが神の言葉なの!!」
「神とは勝手なものです。人間の尺度で考えられては困ります。まぁ、リリィの望みは叶えますがね。完全に私のものになるのだから。」

そう言うや否や、空間を移動させられた。
ついたのは…………
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