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色々と

目的地について

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目的地につき、予定の一つである友人の挙式に参加する。
とても幸せそうな2人。
良いな……
私もそのうち……出来るかなぁ……
少し自信がない。

と、そんな事よりも、ウィルの件。

「シロさん、ウィルの情報届いてる?」
「そうですね、クロさんが無事合流できたみたいですよ。」
「そうなの?で、元気にしてる?今どこに?今日会える?」

シロさんに掴みかかるようにして、質問攻めにした。
シロさんはニコニコしながら、そっと掴んだ手を離し、唇を当ててきた。
恥ずかしいんですけど……

「我が君。愛しい姫君。」
「砂糖を食べてるみたいに甘い……」
「ふふっ、リリィは特別ですから……ウィル殿下はお元気そうですよ。ギルドに参加されて、冒険を楽しんでるみたいです。クロさんと、もう1人と。」
「もう1人?」
「クロさんの弟さんだそうです。あと、どうも聖獣とも仲良くなったみたいですよ。相変わらずの『たらし』具合ですね……聖獣までたらし込むなんて……まぁ、リリィも人の事言えませんけどね……」
「???」
「しかも、鈍いし…」

こてんと首を傾げる。
解せん……何の事を言ってる?
猫の事?小鳥のこと?
ちょっと可愛くて、パンを少し分けたら懐かれただけだし…シロさんも良いって言ったよね……

この国に入る直前、森近くの湖で、猫がなんでか溺れてて、助けただけじゃない。
なんでか膝下ぐらいの浅いところでバシャバシャやってて、近づいたら猫が溺れてた。その上を小鳥が旋回してたんだ。猫を助けて、そのままパンを分けたんだ。ついでに小鳥にもあげて…
この猫と小鳥はなぜか仲良しさんで、仲良く食べてた。
そのまま別れるつもりだったんだけど、馬車に乗り込んできたから、そのままもふって楽しんで、今に至る……
それだけ……なんだけど??

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