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調査です

何とか治めて

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目的とらしい場所につくと、数人の男達に囲まれて、少年が胸ぐらを掴まれ殴られていた。

「お前らに薬なんて必要ないんだよ!よこせ!!」
「これは、母さんの薬なんだ。」
「だから言ってるだろ!お前らのせいなんだから、責任とれよ。俺の妻の方が大事なんだよ!おら、出せって言ってるだろ!!」

そう言って、少年を突き飛ばし、殴る蹴るの暴行が行われようとしている。
なんてことだ……

呼吸を整え、彼らに届くように声を張り上げる。

「何をしてるんですか?大の大人がよってたかって少年に暴行ですか?」

男達がこちらを睨む

「うるせ~~!女、子供は黙ってろ!」
「黙れませんね。せっかく助けた命をむざむざと葬られては話になりません。貴方たちはどんな権限でその少年を痛めつけているのですか?」

「チッ、コイツやコイツの親たちが勝手に木々を切り倒して行くから、山神様が怒って、みんな死んでいくんだ!!」

「確かに、沢山の木々を伐採したことも原因の一つかもしれません。あくまでも一つです。他にも原因はあるはずです。それでも、彼のせいにして、自分勝手に排除するのですか?貴方にどんな権限が?」

「うっせい!!そう言うお前には権限があると言うのかよ。ただのガキンチョのお前が?とっとと母親の側で泣きべそかいてろ!!」

そう言うと、数名がゲラゲラとわらいだした。

「確かに私は子供です。しかし、わたしには君たちにはない権限があります。この国の皇女たる私には。貴方たちはその私に暴言を吐き、指示に従わないものとして、罰せられても文句は言えませんよ。それでも、その態度を続けますか?自分の命をかけて!!」

「えっ?皇女?」
「我が名は、リリアーナ・ルゼリア。このルゼリア皇国皇帝、エドワード・ルゼリアの娘です。それでも、そのような態度を見せますか!!その子を離しなさい。今、我が兄、ウィルバーン・ルゼリアが、この地に流行っている病を終息させるため、薬と食料。医師の手配をしています。この私も、この現地で終息のため力を貸しているのです。自分たちが助かるために、このような無駄なことをしているのでは無く、動ける者は力を貸しなさい。我らが全力で皆を救えるよう、諦めず戦っているのですから!!」

「こつ………皇女様自ら私達のために?」
「そうですね。もう少ししたら、物資などが届きます。もっと良い治療が出来るんです。それまでは、今出来ること全て行い、この病と戦う必要があるのです。ですから、落ち着いて、そして、力を貸してください」

「……………」
「おい、そこまで言うなら………、なぁ……」
「そうだな。この地の領主は俺らを閉じ込めた。自分たちは蚊帳の外で……、でも、皇女様は……」
「俺たちは、どうしたら良い?」
「すまなかった。言ってくれ、どうしたら?」

「わかってくれたら良いのです。まず、虫除けを配っているので、それを体に塗ってください。そして、口元に布を。窓とかは締め切らず換気し、とにかく清潔を保てるようにしてください。できれば、何度も手洗いし、うがいも出来たら良いのですが。そして、私達の指示に従って、お互いに治療していきましょう」

「わかった。とりあえず、まず虫除け塗って、口元を布で覆ったら良いんだな。で、清潔に……俺たちも出来ることをしていこう!!」

そう言って、仮の診療所から薬を撮りに行ってもらい、配りながら、スープなどの消化の良い食事を大量に作り皆に分け、環境もととのえていった。

「ウィル、早く来て」

そう、呟いていた。



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