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調査です
クロさんが
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ウィルは5日ほど意識が無かった。
意識がないから、無理やり食べさせたり、飲ませたりできない。
誤嚥性肺炎になってしまう。
それこそ、死んでしまう。それはダメだ。
シロさんに頼んで、体力保持等の健康面をお願いした。
筋力が落ちて寝たきりもダメだからね……
そうこうしてたら、2日目の時、何故かクロさんが、執事服でやってきた。
父上の筆頭執事に伴われて……
今回のウィルの件は、城内からの誘拐事件とされ、焼失した屋敷は子供達拉致監禁閉じて取りただされた。
屋敷内の多くの怪しい者達は火事に巻き込まれての焼死が多かったようだ。
消失した中で残った怪しい器具など取り調べの証拠として押収され、今も取り調べ及び罪状決定されながら、個々に処罰されている。
父上は何処までご存知なのだろうか……
まぁ、国の頂点であるから、暗部組織を持っているだろうが……でも、この国は腐敗の一途を突き進んでいたから、父上がここまで動けるとは思っていなかった。余りにも早い対応だ。
まぁ、今までウィルと調べ上げた物をうまく使って、密かに城内各部署指導はしてたんだけどね……ほぼ脅し……
父上の筆頭執事は………確か一族ほぼ辺境で生活していたはず。
武術に特化しており、暗部組織を束ねていた……
幼くしてこの国の頂点となった父を傀儡のするために遠ざけられた……そんな感じだったはず。
あくまでも、ゲームの知識だ。実際もほぼ変わらないと思うが……
父の幼馴染みで、かなり優秀だった彼のみ城内に残り、父の筆頭執事になったはず。
父上はもしかしたら、全てをご存知で、何かの理由で……
いや、今はそんな事を考えている暇はない。
ウィルの事が心配だ。
そんな事を考えて、子供ながら、ウィルの世話を手伝いながら(ほぼメイドや執事達がしてたんだけどね、でも、気になるところはシロさんにお願いした。勿論医師にも)側にいたら、ウィル救出して2日目にクロさんが来た。
父上の筆頭執事に連れられて
「リリィ様、この者は本日からウィル様の筆頭執事となる者です。護衛も兼ねておりますから、今後は今回のような事が起こらないよう配慮させて戴きます。よろしくお願いします。」
そう言って、背後に控えている彼を紹介された。
「殿下、ノアールと申します。よろしくお願いします。それでは、失礼して…」
そう言って、ノアールもといクロさんはウィルの世話をしだした。
父上の筆頭執事は「任せた」と言った後、私に挨拶をして出て行った。
クロさんは自分がお世話するのでと、違う用事をメイド達に指示し、今この部屋には私とクロさん。ベットで寝ているウィルのみ……
「あの~~~」
「どうした?」
いきなり砕けた言い方だ。
「俺がここにいて、驚いた?まぁ、俺自身も自分の行動に驚いてるんだが、、リリアーナ様。俺のことはウィルから聞いてるんだろ?」
「ウィルと同じでリリィでいいよ。」
クロさんて、確か設定では名前無かったよな……まぁ、真っ黒な衣装で暗躍していたから、ゲーマー達の間で『クロさん』て呼んでたし、ウィルもそう実際呼んでた
「俺はお前達二人には『クロ』で良い。まぁ、以前『クロ』は『ノアール』とも言うんだよって、ウィルが言ってたから、その名前を受け取ったんだがな。」
なるほど……ウィル、名前付けたんだ……もう、そこで主従関係結んだ様なものだね……
「リリィには、シロさんって呼んでる者が付いているだろう?ウィルにはいなかったし、前に『自分に専属として筆頭執事がつくならクロさんが良い』って言ってたしな……だから、なっただけだ」
そう言って、少し照れていた。
彼のこんな表情はゲーム画面でも見たことないし、聞いた事がない。
やっぱり、ウィルが心配だ……
まぁ、クロさんが付いてくれたから、かなり安心ではあるけど……
「まぁ、そんな感じだから、よろしくお願い致します。姫様」
途中から、砕けた言葉使いが変わった。
メイドがウィルの着替えを持ってきたからだ。
「こちこそ、よろしくお願いします。ノアール」
とりあえず、他の者の前では『クロ』より『ノアール』の方が良いだろう。
「姫様、クロとお呼びください。殿下と姫様にはそう及び頂きたい」
メイドの前で言い切った。
なら、もう『クロ』呼びさせてもらうよ。
「なら、クロさん。ウィルをよろしくね」
そう言って、私は部屋を出た。
ウィルが倒れてから、これを機にと個々の部屋になったんだ。
自室に戻り、これからの事を思案する。
ゲームと少し変わってきているが、これは良い方に変わっているのか……もしくは最悪に……
イヤイヤ、最悪にする訳にはいかない。絶対に良い方に進んで、幸せになる!!
だから、早く目覚めてよ………ウィル……
そう願い、5日後、やっとウィルが目覚めたんだ……
良かった……
意識がないから、無理やり食べさせたり、飲ませたりできない。
誤嚥性肺炎になってしまう。
それこそ、死んでしまう。それはダメだ。
シロさんに頼んで、体力保持等の健康面をお願いした。
筋力が落ちて寝たきりもダメだからね……
そうこうしてたら、2日目の時、何故かクロさんが、執事服でやってきた。
父上の筆頭執事に伴われて……
今回のウィルの件は、城内からの誘拐事件とされ、焼失した屋敷は子供達拉致監禁閉じて取りただされた。
屋敷内の多くの怪しい者達は火事に巻き込まれての焼死が多かったようだ。
消失した中で残った怪しい器具など取り調べの証拠として押収され、今も取り調べ及び罪状決定されながら、個々に処罰されている。
父上は何処までご存知なのだろうか……
まぁ、国の頂点であるから、暗部組織を持っているだろうが……でも、この国は腐敗の一途を突き進んでいたから、父上がここまで動けるとは思っていなかった。余りにも早い対応だ。
まぁ、今までウィルと調べ上げた物をうまく使って、密かに城内各部署指導はしてたんだけどね……ほぼ脅し……
父上の筆頭執事は………確か一族ほぼ辺境で生活していたはず。
武術に特化しており、暗部組織を束ねていた……
幼くしてこの国の頂点となった父を傀儡のするために遠ざけられた……そんな感じだったはず。
あくまでも、ゲームの知識だ。実際もほぼ変わらないと思うが……
父の幼馴染みで、かなり優秀だった彼のみ城内に残り、父の筆頭執事になったはず。
父上はもしかしたら、全てをご存知で、何かの理由で……
いや、今はそんな事を考えている暇はない。
ウィルの事が心配だ。
そんな事を考えて、子供ながら、ウィルの世話を手伝いながら(ほぼメイドや執事達がしてたんだけどね、でも、気になるところはシロさんにお願いした。勿論医師にも)側にいたら、ウィル救出して2日目にクロさんが来た。
父上の筆頭執事に連れられて
「リリィ様、この者は本日からウィル様の筆頭執事となる者です。護衛も兼ねておりますから、今後は今回のような事が起こらないよう配慮させて戴きます。よろしくお願いします。」
そう言って、背後に控えている彼を紹介された。
「殿下、ノアールと申します。よろしくお願いします。それでは、失礼して…」
そう言って、ノアールもといクロさんはウィルの世話をしだした。
父上の筆頭執事は「任せた」と言った後、私に挨拶をして出て行った。
クロさんは自分がお世話するのでと、違う用事をメイド達に指示し、今この部屋には私とクロさん。ベットで寝ているウィルのみ……
「あの~~~」
「どうした?」
いきなり砕けた言い方だ。
「俺がここにいて、驚いた?まぁ、俺自身も自分の行動に驚いてるんだが、、リリアーナ様。俺のことはウィルから聞いてるんだろ?」
「ウィルと同じでリリィでいいよ。」
クロさんて、確か設定では名前無かったよな……まぁ、真っ黒な衣装で暗躍していたから、ゲーマー達の間で『クロさん』て呼んでたし、ウィルもそう実際呼んでた
「俺はお前達二人には『クロ』で良い。まぁ、以前『クロ』は『ノアール』とも言うんだよって、ウィルが言ってたから、その名前を受け取ったんだがな。」
なるほど……ウィル、名前付けたんだ……もう、そこで主従関係結んだ様なものだね……
「リリィには、シロさんって呼んでる者が付いているだろう?ウィルにはいなかったし、前に『自分に専属として筆頭執事がつくならクロさんが良い』って言ってたしな……だから、なっただけだ」
そう言って、少し照れていた。
彼のこんな表情はゲーム画面でも見たことないし、聞いた事がない。
やっぱり、ウィルが心配だ……
まぁ、クロさんが付いてくれたから、かなり安心ではあるけど……
「まぁ、そんな感じだから、よろしくお願い致します。姫様」
途中から、砕けた言葉使いが変わった。
メイドがウィルの着替えを持ってきたからだ。
「こちこそ、よろしくお願いします。ノアール」
とりあえず、他の者の前では『クロ』より『ノアール』の方が良いだろう。
「姫様、クロとお呼びください。殿下と姫様にはそう及び頂きたい」
メイドの前で言い切った。
なら、もう『クロ』呼びさせてもらうよ。
「なら、クロさん。ウィルをよろしくね」
そう言って、私は部屋を出た。
ウィルが倒れてから、これを機にと個々の部屋になったんだ。
自室に戻り、これからの事を思案する。
ゲームと少し変わってきているが、これは良い方に変わっているのか……もしくは最悪に……
イヤイヤ、最悪にする訳にはいかない。絶対に良い方に進んで、幸せになる!!
だから、早く目覚めてよ………ウィル……
そう願い、5日後、やっとウィルが目覚めたんだ……
良かった……
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