オメガ転生。

学園生活

そして…

「そのまま行かせるわけありませんよね。何処に連れて行こうとしてるのですか？返してください。私のですから」

知った声が聞こえてくる。
そう思ったら、ふわふわとした感じがし、その後あたたかく安心できるぬくもりを感じた。

「あなただけのものではありませんよ。私のものでもあるのですから…」
「そんな事は今はいい。で、お前誰だ？！誰の命で翔を狙った？」

声は聴こえるが、目が開かない…と言うか、見えないから不安だ…

グフッ…ガッ…
ブファッ…

変な音が聞こえてくる。

ドカドカッ　

物が壊れる音も聞こえてくる…

「雅貴、翔に遮音結界かけてないから、聞こえてるよ。見えないようにしても変な音とかで不安にさせますよ」
「あぁ、そうですね。この男は後で情報を聴くので、取り敢えず閉鎖空間に閉じ込めておきましょう」
「そうですね、この男もそれなりの手練れだろうし…ちょっと調べてくれるかい？」

「「「了解しました…」」」

これも、知った声のような気がする…

「せっかくのパーティーだったのに、鬱陶しい奴は…」
「そうですね…翔？大丈夫ですか？」

目の前真っ暗だったのが徐々に解けて、光が眩しく感じてしまう。

「えっと…どう言う…あれ？ここに倒れているはずの人たちは？」
「あぁ、邪魔だったから、少し片付けた。それよりも、せっかくですから楽しみに行きましょう」

そう言われ、両サイドからエスコートされながら、会場に戻る事になった。
さっきの事があるから、人目とかどうかと思ったけれど…大丈夫なようだ…
何で？どうして？？