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学園生活
一掃せよ!
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バサッとテーブルの上に書類の束が置かれる。
「館の隠し金庫にあった証拠書類だ」
「ん…」
「あと、こっちは別の…」
バサバサとさらに乗せていく。
「不正な金品の流れから、横領。武器の流出。後は、その協力者や背後関係者。その他だな」
「ご苦労様です。君がシッカリと動いてくれて助かったよ。後騎士団のみんなもな。武装の殲滅や、組織壊滅。あの国家も危機的になってるみたいですね」
「あぁ、うちの者が良い仕事したからな…密かにこの国を掻き乱し、運良くば…なんてありえないだろう…」
「そうですね。おかげで我が国の風通しも良くなったし、他国にも圧をかけれてよかった。ところで、君の所のあの少年は大丈夫かい?」
皇帝の執務室に集まり、書類整理や報告などを済ませていく。
勿論宰相である御堂筋 雅貴や、王弟殿下である皇 隆信様も同席だ。
後は、個々の副官。何故か精霊王の1人、ユリウス様までおられる。
そして、教皇…
「うん。今回は本当に大変だったよ。教会の方も、良い感じになったしね。これで私も安心して引っ込めますよ」
「それはどういう?」
「後継も良い感じに育ちましたしね。教会側からも犯罪者が出てますので、責任を取るということで…うまくように、進めてくださいね」
「それなら、私も頑張りましたので、功労賞として、宰相を辞任しても良いですよね。王弟殿下が宰相職についていただいたら良いと思いますよ。そういう前例もありますから」
「なら、俺も…」
「何言ってるんですか?ダメですよ。まだまだシッカリ働いていただかないと。君達の番いが安心して暮らせる国を維持する為にも、いざという時に強力な者が必要です。ここぞとばかりに抜けないでくださいね」
チッと舌打ちするのは…やっぱりお前か…
俺もしたいけどな…
「とにかく、今後もよろしくお願いしますね。この場でシッカリお願いしておきます」
「皇帝がお願いするのは変じゃないか?」
「そんなこと言っておれないでしょ?優秀な人材はそのまま確保です。ただし、今回の件は多いに感謝してますので、順番に休暇を楽しんでください。順番ですよ!!」
「仕方ないですね…ですが、今回の件で、一つお願いがあります」
「話によりますね…」
「許容範囲だと思いますよ」
宰相閣下がニヤリと笑う…
何やら嫌な予感がするが…
こっちに変なの振ってくるなよ…
「館の隠し金庫にあった証拠書類だ」
「ん…」
「あと、こっちは別の…」
バサバサとさらに乗せていく。
「不正な金品の流れから、横領。武器の流出。後は、その協力者や背後関係者。その他だな」
「ご苦労様です。君がシッカリと動いてくれて助かったよ。後騎士団のみんなもな。武装の殲滅や、組織壊滅。あの国家も危機的になってるみたいですね」
「あぁ、うちの者が良い仕事したからな…密かにこの国を掻き乱し、運良くば…なんてありえないだろう…」
「そうですね。おかげで我が国の風通しも良くなったし、他国にも圧をかけれてよかった。ところで、君の所のあの少年は大丈夫かい?」
皇帝の執務室に集まり、書類整理や報告などを済ませていく。
勿論宰相である御堂筋 雅貴や、王弟殿下である皇 隆信様も同席だ。
後は、個々の副官。何故か精霊王の1人、ユリウス様までおられる。
そして、教皇…
「うん。今回は本当に大変だったよ。教会の方も、良い感じになったしね。これで私も安心して引っ込めますよ」
「それはどういう?」
「後継も良い感じに育ちましたしね。教会側からも犯罪者が出てますので、責任を取るということで…うまくように、進めてくださいね」
「それなら、私も頑張りましたので、功労賞として、宰相を辞任しても良いですよね。王弟殿下が宰相職についていただいたら良いと思いますよ。そういう前例もありますから」
「なら、俺も…」
「何言ってるんですか?ダメですよ。まだまだシッカリ働いていただかないと。君達の番いが安心して暮らせる国を維持する為にも、いざという時に強力な者が必要です。ここぞとばかりに抜けないでくださいね」
チッと舌打ちするのは…やっぱりお前か…
俺もしたいけどな…
「とにかく、今後もよろしくお願いしますね。この場でシッカリお願いしておきます」
「皇帝がお願いするのは変じゃないか?」
「そんなこと言っておれないでしょ?優秀な人材はそのまま確保です。ただし、今回の件は多いに感謝してますので、順番に休暇を楽しんでください。順番ですよ!!」
「仕方ないですね…ですが、今回の件で、一つお願いがあります」
「話によりますね…」
「許容範囲だと思いますよ」
宰相閣下がニヤリと笑う…
何やら嫌な予感がするが…
こっちに変なの振ってくるなよ…
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