オメガ転生。

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学園生活

そんな事が

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玲奈とは、結局話す事が出来なかった。

帰ってきた彼女は、少し疲れが出たようで、すぐに自室に戻ってしまった。
夕食を向こうでいただいて来たからと、自室に入り、休んでしまったのだ。

ただ単なるお茶会ではなかったのか?
そんなイベントがあったのだろうか…
忘れてはいないだろうか?何か重要な事を?

「翔?どうしたんだ?」
「あっ、すみません。少し考え事を…」

そうだ、玲奈はこの席には居ないが、今は家族揃っての夕食中だ。
珍しく、今日は玲奈以外全員揃っているんだった。

いつもは仕事で忙しい父や兄達もいる。
あまり変な行動は不信がられてしまう。

「翔、後で私の部屋に来てもらっていいかい?」
「はい。何か?」
「大切な話があるから」

父からそう切り出されるとは思っていなかった。
自分からお願いするつもりだったから…

「僕の方も相談したい事があったので、大丈夫です」
「じゃ…」
「相談って、何かあったの?母達には言えない…」

そう言って、母は表情を曇らせる。
兄達も、僕の方に注目して来た。
そんなに我が家は何か緊迫してるのか?

「こら、せっかくの食事だ。そんな表情しない。私が翔に話があると言ってしまったからかな?」
「あ…ごめんなさい…」
「大丈夫。大した事じゃないよ。私からの話はね。でも、翔にまず伝えたい事だったし、ね。翔も父親に相談したい…そんな感じだろうから。また後で教えるよ…」

そう言って、母を嗜めていた。
それだけ何か我が家に緊迫する事が起こっているということか?

父が無理矢理話を逸らし、兄が楽しく世間話をしてくれてその場は何とか終えることができた。
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