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学園生活
そんな事が(雅貴)
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「それで?」
少しイライラしながら、客間に向かう。
せっかくのお楽しみを取られてしまって、つい口調が…仕方ないだろう!!
本当に翔はなんて可愛らしかった……
朝の可憐でなんとも言えない媚態に、ついつい悶えてしまいそうだった。
癒しながらも、可愛がり、貪り…壊してしまうぐらい全てを奪い取りたかった。
まぁ、壊しはしないが…壊してしまえば、せっかくの翔の全てを可愛がり続けれなくなる。
それは嫌だ…
あの約束さえなければ、今頃は妻に迎えて…
「閣下?」
「あぁ、すまない」
「いぇ、せっかくのお時間を裂いてしまい申し訳ありませんでした」
そう言いながら、目的の部屋につき、ドアを開けてもらい入室する。
「仕方ありませんよ。君は十分頑張ってくれていたと思いますよ。この方が相手では…そうですよね!」
「そうだね」
そう言ってソファーに優雅に座り、一口お茶を飲んでから、ソーサーにカップをもどし、足を組み直す男性。
「いくら私の屋敷だからといって、くつろぎ過ぎたと思いますが?陛下?」
「どうしても早く報告がほしくてね」
そう言ってクスッと笑っている。
この男は紳士的であり、時に軽薄であり、慎重になり、無駄をなくす。
幼少期から知ってはいるが、相変わらずフットワークも軽い者だ。
「また護衛の者達を撒いて来られたのですか?」
「そう言うな。これがいれば十分だと知っているだろう?」
側に控えている者を示しながらそう言った。
確かに、この者以上の護衛はそういないであろうが…形式的にもどうかと思う。
「で、どうなんだ?」
仕方なく向かいのソファーに座り、置かれたティーカップから一口飲む。
うん。今日のお茶も最高だ。
翔と楽しめたらなお良かったのだが…
お互いの執事のみ残し、他は人払いさせた。
そして、会話がもれぬよう幾重にも結界をはり、話を進めていった。
少しイライラしながら、客間に向かう。
せっかくのお楽しみを取られてしまって、つい口調が…仕方ないだろう!!
本当に翔はなんて可愛らしかった……
朝の可憐でなんとも言えない媚態に、ついつい悶えてしまいそうだった。
癒しながらも、可愛がり、貪り…壊してしまうぐらい全てを奪い取りたかった。
まぁ、壊しはしないが…壊してしまえば、せっかくの翔の全てを可愛がり続けれなくなる。
それは嫌だ…
あの約束さえなければ、今頃は妻に迎えて…
「閣下?」
「あぁ、すまない」
「いぇ、せっかくのお時間を裂いてしまい申し訳ありませんでした」
そう言いながら、目的の部屋につき、ドアを開けてもらい入室する。
「仕方ありませんよ。君は十分頑張ってくれていたと思いますよ。この方が相手では…そうですよね!」
「そうだね」
そう言ってソファーに優雅に座り、一口お茶を飲んでから、ソーサーにカップをもどし、足を組み直す男性。
「いくら私の屋敷だからといって、くつろぎ過ぎたと思いますが?陛下?」
「どうしても早く報告がほしくてね」
そう言ってクスッと笑っている。
この男は紳士的であり、時に軽薄であり、慎重になり、無駄をなくす。
幼少期から知ってはいるが、相変わらずフットワークも軽い者だ。
「また護衛の者達を撒いて来られたのですか?」
「そう言うな。これがいれば十分だと知っているだろう?」
側に控えている者を示しながらそう言った。
確かに、この者以上の護衛はそういないであろうが…形式的にもどうかと思う。
「で、どうなんだ?」
仕方なく向かいのソファーに座り、置かれたティーカップから一口飲む。
うん。今日のお茶も最高だ。
翔と楽しめたらなお良かったのだが…
お互いの執事のみ残し、他は人払いさせた。
そして、会話がもれぬよう幾重にも結界をはり、話を進めていった。
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