163 / 302
学園生活
そんな事が
しおりを挟む
以前は母親から渡されていた物を首に巻いていたが、現在はそれを使用しなくてもよくなって、みんなと一緒に入るのが楽しくなっている自分。
アレがあるのと無いとでは、気の持ちようが違ってくる。
自分がオメガであるから、アレは必須なんだと理解はしていた。
アルファに噛まれたら、強制的に番いにされてしまうから。
アルファの気まぐれで噛まれ、もてあそばれ、捨てられたら、そのオメガは狂ってしまう。
まぁ、噛んだアルファ以上の強いアルファに再度番いにしてもらえれば大丈夫らしいのだが、そう再々うまく番いにしてくれるわけではないから、自衛が大切だとオメガはアレをつけている。
運命の番いであるアルファに対しては自衛にならないらしいけど、他のアルファに対しては大丈夫なんだとか…
でも、アレをつけている事で、自分がオメガだと周りに知らしめてしまう。それが自分では嫌で、隠すように衣服を着ていたから、こんな大きな露天風呂完備で友人達となんて、つけていた時の自分には考えられないぐらい嬉しかった。
今は仮とは言え、雅貴さんに噛まれたからつけなくても大丈夫と言われて喜んだのを覚えている。
噛み跡は残っておらず、代わりに背中にクッキリ…でも、今は見えなくしてくれている。
雅貴さん以上のオメガはそういないらしく、雅貴さんクラスになると、自制心も強いから、自分の運命の番い以外はよほどで無い限り番いにしないらしい。
詳しいところまでは教えてもらえなかったが、とりあえずそれで安心してしまっている。
単純かもしれないけど…
だから…
「気持ちいい~~~」
かけ湯をしてから、すぐに外風呂に行き、ザブ~ンと水音を出しながら人一人ゆっくり浸かれる瓶型浴槽に身を沈めた。
横に数個並べて置かれた浴槽に個々に同じように浸かる。
2つの浴槽を一つ、湯の出口が二股に分かれて注がれ続けているのも良い感じだ。ついつい肩や首とかに流れる湯を当てるようにして水圧を楽しんだ。
肩こりとかにいい気がする。うん。気持ちいい。
「本当、気持ちいいですね」
「癒される」
「かけ流しがまた良いですね。湯加減も良い」
本当、極楽だ。もう少しあったまったら、次は向こうに入りに行こうかなぁ…
アレがあるのと無いとでは、気の持ちようが違ってくる。
自分がオメガであるから、アレは必須なんだと理解はしていた。
アルファに噛まれたら、強制的に番いにされてしまうから。
アルファの気まぐれで噛まれ、もてあそばれ、捨てられたら、そのオメガは狂ってしまう。
まぁ、噛んだアルファ以上の強いアルファに再度番いにしてもらえれば大丈夫らしいのだが、そう再々うまく番いにしてくれるわけではないから、自衛が大切だとオメガはアレをつけている。
運命の番いであるアルファに対しては自衛にならないらしいけど、他のアルファに対しては大丈夫なんだとか…
でも、アレをつけている事で、自分がオメガだと周りに知らしめてしまう。それが自分では嫌で、隠すように衣服を着ていたから、こんな大きな露天風呂完備で友人達となんて、つけていた時の自分には考えられないぐらい嬉しかった。
今は仮とは言え、雅貴さんに噛まれたからつけなくても大丈夫と言われて喜んだのを覚えている。
噛み跡は残っておらず、代わりに背中にクッキリ…でも、今は見えなくしてくれている。
雅貴さん以上のオメガはそういないらしく、雅貴さんクラスになると、自制心も強いから、自分の運命の番い以外はよほどで無い限り番いにしないらしい。
詳しいところまでは教えてもらえなかったが、とりあえずそれで安心してしまっている。
単純かもしれないけど…
だから…
「気持ちいい~~~」
かけ湯をしてから、すぐに外風呂に行き、ザブ~ンと水音を出しながら人一人ゆっくり浸かれる瓶型浴槽に身を沈めた。
横に数個並べて置かれた浴槽に個々に同じように浸かる。
2つの浴槽を一つ、湯の出口が二股に分かれて注がれ続けているのも良い感じだ。ついつい肩や首とかに流れる湯を当てるようにして水圧を楽しんだ。
肩こりとかにいい気がする。うん。気持ちいい。
「本当、気持ちいいですね」
「癒される」
「かけ流しがまた良いですね。湯加減も良い」
本当、極楽だ。もう少しあったまったら、次は向こうに入りに行こうかなぁ…
0
お気に入りに追加
514
あなたにおすすめの小説
君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが…
「お前なんて知らないから」
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
それが運命というのなら
藤美りゅう
BL
元不良執着α×元不良プライド高いΩ
元不良同士のオメガバース。
『オメガは弱い』
そんな言葉を覆す為に、天音理月は自分を鍛え上げた。オメガの性は絶対だ、変わる事は決してない。ならば自身が強くなり、番など作らずとも生きていける事を自身で証明してみせる。番を解消され、自ら命を絶った叔父のようにはならない──そう理月は強く決心する。
それを証明するように、理月はオメガでありながら不良の吹き溜まりと言われる「行徳学園」のトップになる。そして理月にはライバル視している男がいた。バイクチーム「ケルベロス」のリーダーであるアルファの宝来将星だ。
昔からの決まりで、行徳学園とケルベロスは決して交わる事はなかったが、それでも理月は将星を意識していた。
そんなある日、相談事があると言う将星が突然自分の前に現れる。そして、将星を前にした理月の体に突然異変が起きる。今までなった事のないヒートが理月を襲ったのだ。理性を失いオメガの本能だけが理月を支配していき、将星に体を求める。
オメガは強くなれる、そう信じて鍛え上げてきた理月だったが、オメガのヒートを目の当たりにし、今まで培ってきたものは結局は何の役にも立たないのだと絶望する。将星に抱かれた理月だったが、将星に二度と関わらないでくれ、と懇願する。理月の左手首には、その時将星に噛まれた歯型がくっきりと残った。それ以来、理月が激しくヒートを起こす事はなかった。
そして三年の月日が流れ、理月と将星は偶然にも再会を果たす。しかし、将星の隣には既に美しい恋人がいた──。
アイコンの二人がモデルです。この二人で想像して読んでみて下さい!
※「仮の番」というオリジナルの設定が有ります。
※運命と書いて『さだめ』と読みます。
※pixivの「ビーボーイ創作BL大賞」応募作品になります。
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
落ちこぼれβの恋の諦め方
めろめろす
BL
αやΩへの劣等感により、幼少時からひたすら努力してきたβの男、山口尚幸。
努力の甲斐あって、一流商社に就職し、営業成績トップを走り続けていた。しかし、新入社員であり極上のαである瀬尾時宗に一目惚れしてしまう。
世話役に立候補し、彼をサポートしていたが、徐々に体調の悪さを感じる山口。成績も落ち、瀬尾からは「もうあの人から何も学ぶことはない」と言われる始末。
失恋から仕事も辞めてしまおうとするが引き止められたい結果、新設のデータベース部に異動することに。そこには美しいΩ三目海里がいた。彼は山口を嫌っているようで中々上手くいかなかったが、ある事件をきっかけに随分と懐いてきて…。
しかも、瀬尾も黙っていなくなった山口を探しているようで。見つけられた山口は瀬尾に捕まってしまい。
あれ?俺、βなはずなにのどうしてフェロモン感じるんだ…?
コンプレックスの固まりの男が、αとΩにデロデロに甘やかされて幸せになるお話です。
小説家になろうにも掲載。
溺愛オメガバース
暁 紅蓮
BL
Ωである呉羽皐月(クレハサツキ)とαである新垣翔(アラガキショウ)の運命の番の出会い物語。
高校1年入学式の時に運命の番である翔と目が合い、発情してしまう。それから番となり、αである翔はΩの皐月を溺愛していく。
令息だった男娼は、かつての使用人にその身を買われる
すいかちゃん
BL
裕福な家庭で育った近衛育也は、父親が失踪した為に男娼として働く事になる。人形のように男に抱かれる日々を送る育也。そんな時、かつて使用人だった二階堂秋臣が現れ、破格の金額で育也を買うと言いだす。
かつての使用人であり、初恋の人でもあった秋臣を拒絶する育也。立場を利用して、その身体を好きにする秋臣。
2人はすれ違った心のまま、ただ身体を重ねる。
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる