オメガ転生。

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学園生活

やばいです

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スッキリして戻る最中に廊下から中庭に面する場所があった。
そこから綺麗に整備されている中庭の一部が見える。
日中に見るこの光景も綺麗だったけど(過去に数回見たんだよね)夜の月明かりで見るこの光景も良いものだ。
綺麗だ。
特に用事とかなければ散策に出かけたいけど、(ほら、男だから、女性みたいに襲われる心配もないしね。)雅貴さんがひょっと心配したらと思い、急いで戻ろうと振り返る。

ドンと誰かとぶつかり、驚いた。
まさかこの時間にこんな場所で人とぶつかるとは思っていなかったからだ。

「すみません。大丈夫ですか?」

急に振り向いた自分も多分悪いだろうから、謝ってみる。
そこにいるのは……

「やっと見つけた。こんな所にいたのか。帰るぞ!!」

そう言って無理やり腕を掴まれ引っ張られる。
誰?嘘だろ?何でこんな場所に?冗談じゃない!!

「何する!離せ!」

掴まれた腕を引き離そうとするも上手くいかない。
何でコイツがここに…
がむしゃらに抵抗するも、背後からガツンと殴られ、その場に崩れ落ちた。
そんな……誰か…雅貴さ…ん…助け…て…



「私の妻にそこまで酷くするな。傷がついたらどうしてくれる!」
「そんな事言ってる暇あるかよ」

そう会話する男達から救い出すべく声をかけて道を塞ぐ。
大切な護るべき者を横抱きにして連れ去ろうとする三人の人影を阻む。

「その人をこちらに返していただけますか?手荒な事をしたくないんでね」
「そうそう、でないと、我らの主人が大変でね」

そう言いながら、意識のない翔様をさらに抱き込み、この場を離れようとする男達を威嚇する。抱き込む男を庇うように阻むこの二人が邪魔で上手くいかない。
とにかく、翔様を怪我させず取り返さないと…

チッと舌打ちしながらも、妖力を練りながらタイミングを見計らう。

「これは私の妻ですから、なぜお前達に…」
「お前は黙ってろ!おい、お前らの力では俺には通用しないぜ!とっととどきな!!」

そう言いながら、翔様を抱き上げている男を庇うように、荒々しく一人の男が叫び、炎をこちら側に投げてきた。
もう一人の男は逃げ道を確保するように動いている。

「沙霧!」
「わかってるよ、夕霧」

そう言いながら炎を避け、代わりに氷の礫を妖力を使って最大限に相手に投げつけた。
勿論、翔様にはぶつけないように、絶妙なコントロールをしてだ。

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