オメガ転生。

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学園生活

やばいです

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しばらく待ったが、その相手はなかなか来ず、両親と兄、妹を送り出し、いつしかうたた寝をしてしまった。
少し引き締まったような感じの温かいものに包まれ、安心して縋り付く。

「翔、起きてください。もうつきますよ」
「ん……」

そう言って頬や瞼に柔らかく温かいものが触れ、くすぐったく感じながら目を覚ました。

「起きましたか?」
「○×△□!!」

目を覚ますとそこには見知った男性の膝の上に横抱きにされ、微笑まれていた。
おかげで、訳の分からない言葉を吐いてしまったのは仕方がないと思う。
でもこれってどういう事??

「え…えっと、これって??」
「おや?この前の事とか忘れてしまいましたか?酷いですね」
「いやいやいや…えっと…」
「ふふっ、私にとって翔は『運命の番い』ですよ。よって、私が貴方のパートナーです。迎えに来るのは当たり前でしょ?少し仕事が立て込んでて迎えに来るのが遅くなってすみません。まぁ、可愛い寝顔が見れたので、私としては役得ですけどね」

そう言って微笑まれた。
全ての者を魅了できるんじゃないかと思えるほどの微笑みに、頬が火照ってしまうのは仕方ないと思うよ。
嫌々、今はそんな事ではなくて…

混乱する頭の中を必死で整理する。そんな姿も愛しいと言わんばかりに見られていた。
恥ずかしい…

「えっと、降りますね。すみません。重かったですよね」
「羽のように軽いもんですよ。もう降りてしまうのは残念ですが、着きましたね」

そう言って車のドアが開いたと同時に降ろしてくれるものと思っていたが、そのまま抱き上げられて車から降りられた。
嘘だろ??
驚いて暴れてみるも、しっかり抱き込まれているせいかびくともしない。
妖だからか?アルファだからか?

「おっ、降ろしてください。歩けます」

必死でお願いし、なんとか降ろしてもらえた。
女性なら恥ずかしいけどトキメキもあるかもしれない。が、自分は男だ。男が男に抱き上げられて運ばれるのは…嫌だ!!

「残念。まぁ、今は良いでしょう。後が楽しみです」

そう呟かれたが、小声だったため、聴き取れなかった。
ついた建物の中に入っていく。
建物内は護衛の騎士達といく人かすれ違った。いつもよりも豪華な宴なのか、人が多いように感じた。
と言っても、そんなに参加した事がないが、今までの中で一番多いように感じてしまった。
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