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学園生活
やばいです
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「冗談じゃない。なにがオメガ落ちだ。私はアルファだ。愛しい者を妻に娶り、可愛がるはずだったのに…」
特別の部屋に閉じ込められ、ドアの外には騎士が配備されていた。
ここから出て行かないように、そして護衛も兼ねてという事だが…
捕らえられ、罪の数々を示されて、オメガ落ちして隣国に嫁ぐように言われた。
それも、大嫌いなあの男の元に嫁げという。
重罪であるが、隣国からかねてより打診され、今回の件にてオメガ落ちの婚姻という事で今回は不問にすると言い渡された。
オメガ落ちも十分な罰ではある。アルファであった自分の自尊心を十分に傷つけられるのだから。
しかも、『孕ませる側』から『孕まされる側』になる。
冗談ではない。
どうにかして逃げないと…
こんな時用に雇っていたあの者達は一体なにをやっているんだ。
今まで散々良い思いもさせてやったし、あらゆる面でサポートもしてやったんだ。
部屋の中をクマが徘徊する様にぐるぐると歩く。
イライラしながら考えを巡らし、ある時は叫びまわり罵倒していた。
そんな時、部屋の空気が変わった。
「やっと来たか…」
部屋の外も異様な雰囲気になり、鉄錆の匂いが微かに部屋に入ってきた。
ガチャガチャと鍵を開ける音がし、ドアが開けられる。
「待たせたな」
「遅い!」
「そう言うな。こっちも色々あったんだよ。急ぐぞ!」
そう言って、1人の男に促され、急ぎ部屋を出ようとする。
「ちょっと待て、まずはこれを飲んでくれ。お前の意識があると網に引っかかる。後これを着て」
黒いローブを着せられ、小さなガラス瓶を渡される。
この男が必要と準備してきたのなら、言われたとおりに従ったほうがいいだろう。
急いで瓶を開け飲み干す。たちまち意識が遠のき男の腕に抱えられる。
「さて、行きますか」
そう言うと、男はそのまま影の中を消えていった。
残されたのは息を引き取った騎士の姿と主人のいない灯りの灯った部屋だけだった。
特別の部屋に閉じ込められ、ドアの外には騎士が配備されていた。
ここから出て行かないように、そして護衛も兼ねてという事だが…
捕らえられ、罪の数々を示されて、オメガ落ちして隣国に嫁ぐように言われた。
それも、大嫌いなあの男の元に嫁げという。
重罪であるが、隣国からかねてより打診され、今回の件にてオメガ落ちの婚姻という事で今回は不問にすると言い渡された。
オメガ落ちも十分な罰ではある。アルファであった自分の自尊心を十分に傷つけられるのだから。
しかも、『孕ませる側』から『孕まされる側』になる。
冗談ではない。
どうにかして逃げないと…
こんな時用に雇っていたあの者達は一体なにをやっているんだ。
今まで散々良い思いもさせてやったし、あらゆる面でサポートもしてやったんだ。
部屋の中をクマが徘徊する様にぐるぐると歩く。
イライラしながら考えを巡らし、ある時は叫びまわり罵倒していた。
そんな時、部屋の空気が変わった。
「やっと来たか…」
部屋の外も異様な雰囲気になり、鉄錆の匂いが微かに部屋に入ってきた。
ガチャガチャと鍵を開ける音がし、ドアが開けられる。
「待たせたな」
「遅い!」
「そう言うな。こっちも色々あったんだよ。急ぐぞ!」
そう言って、1人の男に促され、急ぎ部屋を出ようとする。
「ちょっと待て、まずはこれを飲んでくれ。お前の意識があると網に引っかかる。後これを着て」
黒いローブを着せられ、小さなガラス瓶を渡される。
この男が必要と準備してきたのなら、言われたとおりに従ったほうがいいだろう。
急いで瓶を開け飲み干す。たちまち意識が遠のき男の腕に抱えられる。
「さて、行きますか」
そう言うと、男はそのまま影の中を消えていった。
残されたのは息を引き取った騎士の姿と主人のいない灯りの灯った部屋だけだった。
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