オメガ転生。

学園生活

やばいです

考え事をしていたら、廊下側から呼ばれた。

「翔、面会が来てるぞ」
「お前もか？ん？」
「何言ってる…」

友人に返事をしながら振り向けば、例の彼女達の一人がいた。
あの時の女生徒ではなく、もう一人の方だ。
呼ばれたのであれば、無視するのは良くないだろう。
例え、自分自身怪しい、関わりたくないと思っていてもだ。

「何かよう？」

彼女に近づきながら声かけた。
決してツンケンした感じではなく、少し微笑んでみた。
でないと、意地悪とか何とかと言われそうだからね。
ニコニコしすぎもどうかとも思って、そこは微調整だよ。

生徒会室とかに時々手伝いに行ったりしていたから、ちょうどいい見本がいるからね。少し真似てみる。
決してお腹真っ黒の真似ではないからね。そこは重要事項だよ！！

「暁君。急に呼び出して御免なさい。実はその…お話というか、相談というか…今日の放課後時間作ってくれませんか？」

相談したい事？何だろう…断ったら彼女の立ち位置も困るだろうし…
特に今日は用事もないから…

「良いよ。どこに行けば良い？」
「体育館裏の倉庫で…待ってます」
「えっと…」

彼女はそれだけ言ってかけて行った。
廊下は走ったらダメだよ…じゃなくて、そんな人気の少ない場所に呼び出しはどうかと思うけど…行ってしまっては何も言えない…

「仕方ないか…無視するのも一つの手かもしれないけど、せっかくの情報入手に乗っかりますか…」

そう呟きながら、席に戻った。
小声で呟いただけだから、誰も気にしていないだろう。
さて、どう切り出していこうかなぁ…