オメガ転生。

学園生活

事件です

言われるまま、されるがままに流されてると思う。
庭の散歩や屋敷内を案内されたり、秘蔵書なども置かれている書庫にも案内された。
書庫といっても、こじんまりしているのではなく、立派な図書館か図書室と言った感じだ。
天井まで伸びた本棚にぎっしりと本が綺麗に並べられ、階段を使った通路を通って本を選びに行けれるようになっていた。所々に机と椅子が置かれ、気が向いたところで読み書きができるよう配慮もされていた。

元々本を読むのが好きなので、ついついここで長居をする事になった。

「翔様、そろそろ戻られませんか？先ぶれで、一緒に夕食をとのことでしたから、主人もそろそろ帰宅されると思いますよ」

そう言ってニコニコしながら促された。
とりあえずお世話になっているのだから、『お帰りなさい』ぐらいの挨拶をしてもいいように思う。
変かなぁ？？

「ふふっ、きっと喜ばれると思いますよ。疲れが吹き飛ぶとか言いながら…」
「そんな大袈裟な…」
「大袈裟では決してありませんから。貴方様は彼の方の…いえ、何でもないです」
「何でもないって、どういう事？」
「気にしないでください。さぁ、行きましょう。ほら、ずっと本を読まれていたから、肩もこり、目も疲れたでしょ？」

そう言いながら、何故お風呂場に連れて行く？
そして、なぜ脱がすのか？

無理やり湯船に浸からされ、ある程度体が温もると、マッサージチェアに横になるよう言われ、オイルを使っているのか、いい香りがしながら、筋肉などを解された。
時々際どいところも揉み解されていたが、気持ちよさに負けてウトウトとしてしまっていた。







「翔様、起きてください」

そう声かけられ、慌てて起きる。
飛び起きる感じにはなったが、寝ている場所から落ちる事はなかった。

そのまま準備された衣服を着る。
存外、肝が据わっているのだろうか？
自宅もある程度使用人はいるが、ここまではされていなかったから、羞恥に身悶えてしまった。
恥ずかしい～～～