オメガ転生。

学園生活

学園戻るにあたり……

友人の好意をありがたく感じながら、ノートを転写していった。
休憩時間などで、わからない事とかを詳しく解説もしてもらった。

友人関係はやっぱり大切だ。
してもらって当たり前…なんて事は思わず、感謝しながら好意を素直に受けていった。

「そういえば、木村は？」

クラスで明るく元気にしていた者の姿が見えない。

「あぁ、あいつはどうもオメガだったみたいでさ、この前ヒートしたんだ。もう大変でさ、先生や保健医とかが飛んできて連れていったよ。鈴木と西谷が思いっきり当てられてしまってさ、襲いかかろうとするから、止めるのも大変だったよ。」

木村優斗(きむらゆうと)確か母子家庭で、そんなに裕福とまではいかなかったが、頭脳明晰で、容姿はどちらかというと、可愛らしい感じの男子だった。
女子にも男子にも人気者だったと思うんだが…どうなのか…

明日は我が身の様に思え、武者振るいしてしまった。

久しぶりの学校は、少しビクビクしてしまったが、意外にスムーズに受け入れられてホッとした。
ただ、友人達を騙してる様で心に小さな棘が刺さる感じがした。
表情には見せなかったけどね…