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運命が回る
運命が回り出す
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ディアブロからの説明を受け、夫と共に現地に向かう準備をしないといけない。
扉の脅威があるからだ。
夫であるアルは子供達に連絡を行った。
自分達が現地に向かうにあたって、領内を任せる必要性とかがあるからだ。
連絡を受けて直ぐに飛んできてくれた息子達。
お互いのパートナーも連れてきて…
えっと??
普通に考えたら場違いに思えるそのお方がいた。
しかも私の息子の腰をしっかりと引いてだ。
本当は、指差してはいけないんだけれども…
思わずプルプルと震わせながら指差してしまった。声は出さなかったのだけれども…
夫はなんとも言えない顔をしていた。
他の子供達もだけれども…
「あぁ、お久しぶりですね。私はルーズベルト•アステード。アステード王国の王子です。この度ご子息と婚約と婚姻を極秘に結ばせて頂きました。義父上。義母上。義兄上方もよろしくお願いします。」
「何故かそう言うことになってしまいました。逃げきれませんでした…」
我が国の王子が息子の事を懇意にしていただき、仕事においても常に側に置いていたのは知っていた。
文官として職についた次男のリカルト。
ヒト族である息子は、次男であるからセイクリオン公爵家の後継者とはなり得ない。
夫の持つ爵位の一つを渡す事はあるかも知れないけれども…
だから、次男以降は大概どの貴族も文官として務めるか、騎士として務めるものが多い。
婚約して婚姻によって相手側の家に婿入りする事もあるけれども…
この世界の常識は、この地に来てから沢山学ばせてもらったから、大体は理解できていたと思っていたけれど…
確かに、竜人族達は自ら『運命の番』を見つける能力に長けている。ヒト族とは違って…
皇太子殿下である王子と息子がそのような関係だとは、私は知らなかった。
「うん、やはりそうなったんだね。幼少の時からよく城に同行させていた時に会いに来られていたし、職務に付いていた時も他のもの達に牽制していたらしいし…身分から言い出せなかったのかもしれないけれど…」
「まぁそれもある。だが、リカルトから私を求めて欲しかったのもあってね。なかなか上手くはいかなかったけれども、最終的には婚姻できたから良しとしよう。」
そう言ってリカルトのこめかみにキスを贈っている。
リカルトは逃れようとしているみたいだけれど…うん、無理だと思うよ。彼らの執着は凄まじいからね。
そっか…リカルトもついに…
「ご主人様。準備は整いました。」
「あぁ、ディアブロ、この人数だが頼めるか?」
「大丈夫ですよ。では、荷物はこちらに…」
そう言うと、ディアが空間魔法で荷物をせっせと納めて行く。
終わればディアブロが転移魔法陣を構築させた。
「我ら屋敷の者一同で領内を守らせていただきますのでご安心して皆様でお息ください。」
家令であるベスターが代表してそう言ってくれたので、小さな孫達は留守番として、その他の子供達と数名の従者とでサークルに入り転移した。
扉の脅威があるからだ。
夫であるアルは子供達に連絡を行った。
自分達が現地に向かうにあたって、領内を任せる必要性とかがあるからだ。
連絡を受けて直ぐに飛んできてくれた息子達。
お互いのパートナーも連れてきて…
えっと??
普通に考えたら場違いに思えるそのお方がいた。
しかも私の息子の腰をしっかりと引いてだ。
本当は、指差してはいけないんだけれども…
思わずプルプルと震わせながら指差してしまった。声は出さなかったのだけれども…
夫はなんとも言えない顔をしていた。
他の子供達もだけれども…
「あぁ、お久しぶりですね。私はルーズベルト•アステード。アステード王国の王子です。この度ご子息と婚約と婚姻を極秘に結ばせて頂きました。義父上。義母上。義兄上方もよろしくお願いします。」
「何故かそう言うことになってしまいました。逃げきれませんでした…」
我が国の王子が息子の事を懇意にしていただき、仕事においても常に側に置いていたのは知っていた。
文官として職についた次男のリカルト。
ヒト族である息子は、次男であるからセイクリオン公爵家の後継者とはなり得ない。
夫の持つ爵位の一つを渡す事はあるかも知れないけれども…
だから、次男以降は大概どの貴族も文官として務めるか、騎士として務めるものが多い。
婚約して婚姻によって相手側の家に婿入りする事もあるけれども…
この世界の常識は、この地に来てから沢山学ばせてもらったから、大体は理解できていたと思っていたけれど…
確かに、竜人族達は自ら『運命の番』を見つける能力に長けている。ヒト族とは違って…
皇太子殿下である王子と息子がそのような関係だとは、私は知らなかった。
「うん、やはりそうなったんだね。幼少の時からよく城に同行させていた時に会いに来られていたし、職務に付いていた時も他のもの達に牽制していたらしいし…身分から言い出せなかったのかもしれないけれど…」
「まぁそれもある。だが、リカルトから私を求めて欲しかったのもあってね。なかなか上手くはいかなかったけれども、最終的には婚姻できたから良しとしよう。」
そう言ってリカルトのこめかみにキスを贈っている。
リカルトは逃れようとしているみたいだけれど…うん、無理だと思うよ。彼らの執着は凄まじいからね。
そっか…リカルトもついに…
「ご主人様。準備は整いました。」
「あぁ、ディアブロ、この人数だが頼めるか?」
「大丈夫ですよ。では、荷物はこちらに…」
そう言うと、ディアが空間魔法で荷物をせっせと納めて行く。
終わればディアブロが転移魔法陣を構築させた。
「我ら屋敷の者一同で領内を守らせていただきますのでご安心して皆様でお息ください。」
家令であるベスターが代表してそう言ってくれたので、小さな孫達は留守番として、その他の子供達と数名の従者とでサークルに入り転移した。
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