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異世界の扉
試練
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新たな仲間と共に、扉が出現したあの地に戻る。
既に姉達は先に戻ってきているようだった。
とりあえず、明日の朝食時にと言うことになり、ひとまず自分達にあてがわれた部屋へと急ぐ。
夕食も済ませて、さて姉に彼?彼女?もう女性体であるから彼女で良いよね。
腰辺りまで伸びている長い髪を一つに括っているシルバーの方を見つめてしまう。
「どうされましたか?」
そっと温かいお茶を出されて、素直にいただく。
ハーブの香りがする。そしてほのかに蜂蜜とジンジャー。
「お疲れのご様子なので、こちらの方をご用意しました。身体も温まるかと。」
コクッと美味しくいただく。
ホッとする味だ。
「美味しい…」
「それよりも、お悩みのようでしたが、私にお聞かせいただけませんか?」
「たいした事ではないのよ。姉にあなたをどう紹介したら良いかなって思っただけ。」
「私を紹介していただけるのですね。嬉しいです。そのままお伝えしたら良いと思いますよ。姉君とその伴侶の方ならば、私の事は普通にお話ししても伝わるでしょう。それ以外の者には、今の姿での認識になるでしょうね。私より魔力が弱ければ。」
「えっと、強者にはわかるって事?」
「はい。姿維持操作は魔力が関係していますから。強者であれば全てでなくても何となくわかると思いますよ。例えばその者が人であるのかわかるように。種族間でも魔力量は違いますからね。時には例外もございますが…それはまた別の話です。ですので、そうですね。そのまま素直にお伝えください。神と同じく特に性別は無いと。」
しばらく見つめて考える。
シルバーがニコニコと微笑んでいるから…そのまま伝えようと思う。本人がそれで良いと言うのだから。
まぁ、初めて会ったのがスライム姿だしね…
うん、気にする事はやめよう。そうしよう。
「さぁ、そろそろお休みになられたら。口濯ぎ用のお水を準備いたしましね。」
お茶を飲んだまま寝てしまえば、確かに歯には良く無いよね。
ここには残念ながら洗面所というものは無い。場所によっては、過去の聖女達のおかげか洗面所なども十分完備されているんだけどね…
聖女の知識を頑張ってこの世界に応用、適合させて行ったらしいんだけど…
恥ずかしいけれど、素直に行ってベットに横たわり、夢の世界に落ちて行った。
うん、話すことが多いなぁ…
既に姉達は先に戻ってきているようだった。
とりあえず、明日の朝食時にと言うことになり、ひとまず自分達にあてがわれた部屋へと急ぐ。
夕食も済ませて、さて姉に彼?彼女?もう女性体であるから彼女で良いよね。
腰辺りまで伸びている長い髪を一つに括っているシルバーの方を見つめてしまう。
「どうされましたか?」
そっと温かいお茶を出されて、素直にいただく。
ハーブの香りがする。そしてほのかに蜂蜜とジンジャー。
「お疲れのご様子なので、こちらの方をご用意しました。身体も温まるかと。」
コクッと美味しくいただく。
ホッとする味だ。
「美味しい…」
「それよりも、お悩みのようでしたが、私にお聞かせいただけませんか?」
「たいした事ではないのよ。姉にあなたをどう紹介したら良いかなって思っただけ。」
「私を紹介していただけるのですね。嬉しいです。そのままお伝えしたら良いと思いますよ。姉君とその伴侶の方ならば、私の事は普通にお話ししても伝わるでしょう。それ以外の者には、今の姿での認識になるでしょうね。私より魔力が弱ければ。」
「えっと、強者にはわかるって事?」
「はい。姿維持操作は魔力が関係していますから。強者であれば全てでなくても何となくわかると思いますよ。例えばその者が人であるのかわかるように。種族間でも魔力量は違いますからね。時には例外もございますが…それはまた別の話です。ですので、そうですね。そのまま素直にお伝えください。神と同じく特に性別は無いと。」
しばらく見つめて考える。
シルバーがニコニコと微笑んでいるから…そのまま伝えようと思う。本人がそれで良いと言うのだから。
まぁ、初めて会ったのがスライム姿だしね…
うん、気にする事はやめよう。そうしよう。
「さぁ、そろそろお休みになられたら。口濯ぎ用のお水を準備いたしましね。」
お茶を飲んだまま寝てしまえば、確かに歯には良く無いよね。
ここには残念ながら洗面所というものは無い。場所によっては、過去の聖女達のおかげか洗面所なども十分完備されているんだけどね…
聖女の知識を頑張ってこの世界に応用、適合させて行ったらしいんだけど…
恥ずかしいけれど、素直に行ってベットに横たわり、夢の世界に落ちて行った。
うん、話すことが多いなぁ…
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