竜の恋人

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異世界で愛を呟かれ

異世界で愛を呟かれ(アルホンス)

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早く戻りたいと言う気持ちで、全速力で目的地近くまで飛んだ。
もう、竜体のまま襲撃したかったが、それでは人質がどうなるかわからない。
運が悪ければ、敵味方関係なく瓦礫の下敷きだ。
勿論、捕虜となっている人質もだ。

「閣下、合図を」

そう言ってついて来た者達に指示を出す。
今回連れて来たのは皆竜人族の精鋭部隊だ。
少人数だがな。
このぐらいの人数の方が迅速に動かせやすい。

すぐに情報収集しながら、各自の判断で動き出させた。
必要時は報告もあるから、そこは安心して任せられる。

「あそこか…」

見つけた先には例の男がいた。そして、子供??それとも、ゴブリンか何かか?
黒いマントで姿を隠した背が低い者が、側について何やら話していた。
そして、目が…

一瞬身動きが取れなくなる。
魔眼か!?そして、二人が消えた。
ふっと体の力が抜けるが、既に姿が見えず、取り逃した事に対して悔しさが込み上がる。
またしてもだ…また奴を取り逃した。
だが、まだ別の…

一気に建物内に侵入して鎮圧する。
ほぼ一瞬で終わった。
ある程度の抵抗も考慮したが、うん、流石だ。

「捕虜確保。全員無事です。」

確実魔力感知を駆使して、取りこぼしがないかを確認した。
この建物内や近くにはこの者達以外は感知されない。

「よし、エドガとザキは残って確認調査を。他の者は病院に移送とガルテア監獄に移送せよ。」

そう指示を飛ばし…

一瞬眩暈の様な感覚とズキっと痛みが走る。
これは優里の身に何か起こったと言うことか…
彼女との特別な繋がりで、何かあれば察知できる様になっていた。
これも、竜人族特有ののスキルの様なものだ。

さっさと部下に指示を出して、以後は殿下に指示を仰ぐ様にも指示を出した。
急ぎ飛び立ち、我が家に向かう。
大丈夫だとは思うが…無事でいて…



急ぎ戻った時には、屋敷の者達が全て上手く行動してくれた様だ。
彼女の姿を見て、少しホッとした。

ベスターの活躍も多いに関係して、泳がせておいた者達も自分達の懐に入れることができた。
襲った事はどんな理由であれ、はらただしい。が、彼女の盾として剣としてしっかり使わせてもうつもりでいたし、もう一人も良い影として使えるから…

ここは抑えておこう。
決して次はないからな!!
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