竜の恋人

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異世界で愛を呟かれ

異世界で愛を呟かれ

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室内の案内も全て終わって、ここを後にした。
そっとルシルが飛んできて、私の頬に触れる。

「ルシル、どうしたの?」
「ん~、ユーリ、嬉しそうにだから~僕たちも嬉しいな~って。」

そう嬉しそうに呟いたら。
うん、確かに。
自分用のスペースが確保された感じで、とてもワクワクしていた。
明日から早速って感じでだ。

「ん。ユーリ。だぁ~い好き。うふふふふっ。」
「うん。私も大好きだよ。」

頬をスリスリしていると、サクラとソラも近寄ってきた。
自分たちも大好きと言って、私の身体に纏わりついてくる感じだ。
うん、嫌じない。

「ふふふっ、そんなにしたら、こそばゆいよ~。」

妖精達と戯れていると、そばで見ていた者達は、何とも微笑ましいものを見ているといった感じだった。

「ユーリ。僕達。この屋敷の敷地内で遊んでるね~。何かあったらすぐ~に飛んでいくからね~。」


そう言うと、スッと飛んでいった。
うん、妖精とかは気ままな生き物だと読んだことがある。
気ままではあるが、気に入ったものとかには、大切に愛情を示してもくれるとか。

まぁ、いたずら好きもいるらしいけどね…

ふわふわ飛んでいったと思えば、もう姿は見えなくなった。

「さてと、戻りますか。」

そう呟けば、侍女達がすぐにそばに来て、屋敷まで同行してくれた。
もちろん、まだ慣れない道であるから、案内も兼ねてだ。

でも、本当に綺麗だな。
ここでまた頑張ってポーションを作って姉に届けてもらおう。
私ができる事で姉を応援したい。

そう強く決意した。
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