竜の恋人

文字の大きさ
上 下
107 / 216
異世界で愛を呟かれ

異世界で愛を呟かれ♡

しおりを挟む
目の前にいる男の目が何とも言えない。
妖艶であり、そして獲物を捕食しようとする者の瞳だ…

逃れる事はできない…

逞しい腕の檻に捕らえられる。

頭の中は時々真っ白になり何も考えられい。
部屋に響く音は、卑猥な水の音と、ギシギシと軋むベッドの音。
聞いたことのない卑猥な声……

それを発するのが自分であり、原因となる男は嬉しそうに捕らえた獲物を捕ふっていく。

徐々に開かれていく恐怖と歓喜が入り乱れる。

「優里。私の愛しい優里…」

涙に濡れて懇願すれば優しく頬に唇を寄せてあやされながらも、男らしい手は徐々に下に降りていく。
わり開かれた足の間に身を寄せられ、そっと腰のあたりにクッションを敷き詰められた。

「気持ちいい?優里…教えて」

「あぁ…ん…」
「どこが良い?」

「そんなことを聞かれても無理~~~~あっあっん~~~」

蕩けそうに反応を確認されて、いじられるさすられていく。

「ふふふっ、濡れている…」
「言わない~~~でっん~~」

そっと開かれた先に生暖かいものが触れる。
ネチャ…チュチュ…ジュ

感じるところを散々…これってやっぱり~~

下に降りたアルの頭を退けようともがくが。力が全然入らずアルの髪を楽しむかのような感じにしかならない。

「………あ」

ごりっと触れる熱いもの…
それが感じる当たるに前後するように動かされて…

さらにぐいっと腰を上げられた。
見えてしまう~~~

「あぁ、なんて綺麗なんだ。優里。綺麗だ…」

指を差し入れながら拡げられていく。
時に強く感じるところでビクビクしてしまう。

「んっっっぁ…あ…んあっ…」

「愛しい優里。私のモノだ。誰にも渡さない。逃しもしない。永遠に一緒だ…」

アルの声が艶めいてくる。
そして…


「あぁ~~~~」

一気に私を貫いた。

「今は痛みがあるかも知れないが。大丈夫。癒してあげる…愛してる…」

さらに奥に突き入れられて、身体が震えアルを求め利用に手を伸ばす。
その手をサッと受け取りアルの身体に…首元に…

「優里。私の愛しい番。私の運命。私の妻…全部私のモノだ。全て飲み込むが如く捕ふりたい…」

「あっ…ん……」

「優里、優里…私と命を共にして欲しい…優里。私と共にずっといてくれる??」

ググッと出し入れされて、唇を息も飲み込むが如く奪われる。

はぁはぁと息が上がる中、私を見つめて懇願してきた。

「アル…わっ…私…アルと…いたい…」

その返事を聞くと同時にズンと大きな音がしそうなぐらいに埋められて、首元を舐められたかと思った瞬間ガリッと牙を突き入れられた。

「イタ~~~~ん~~」

一瞬の痛みが直ぐに和らぎ温かいものがそこから体全体に染み渡る感じがするのと同時に、お腹の中に収められたものが弾けて染み渡る感じがした。

「アッあ~~~~」

ビクビク跳ねる私の体を包み込むように抑え込まれ、そのまま意識が飛んでしまった。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

奪われる人生とはお別れします ~婚約破棄の後は幸せな日々が待っていました~

水空 葵
恋愛
婚約者だった王太子殿下は、最近聖女様にかかりっきりで私には見向きもしない。 それなのに妃教育と称して仕事を押し付けてくる。 しまいには建国パーティーの時に婚約解消を突き付けられてしまった。 王太子殿下、それから私の両親。今まで尽くしてきたのに、裏切るなんて許せません。 でも、これ以上奪われるのは嫌なので、さっさとお別れしましょう。 ◯毎週金曜日更新予定 ※他サイト様でも連載中です。 ◇2024/2/5 HOTランキング1位に掲載されました。 ◇第17回 恋愛小説大賞で6位&奨励賞を頂きました。 本当にありがとうございます!

追放された調香師の私、ワケあって冷徹な次期魔導士団長のもとで毎日楽しく美味しく働いています。

柳葉うら
恋愛
【第一章完結済です】 「お前はクビだ! 荷物をまとめてさっさと出て行け!」 調香師のフレイヤはモラハラ気味の工房長に妬まれ、クビにされてしまった。他の工房を訪ねてみたけれど、前職をクビにされた彼女を雇ってくれる工房はない。 諦めて故郷に帰ることにしたフレイヤは、行きつけのレストランの店主に最後の挨拶をしに行くと、シルと呼ばれる美形でぶっきらぼうな魔導士の青年シルヴェリオと出会い、成り行きで彼に愚痴を吐露した。 その後、故郷に帰って実家が営む薬草雑貨店で働いていたフレイヤのもとにシルヴェリオが再び現れた。伯爵家の令息の――巷では冷徹と噂されている次期魔導士団長として。シルヴェリオはフレイヤが作る香水には不思議な力が宿るという話をレストランの店主から聞いて、彼女を自分の専属調香師としてスカウトしに来たのだった。 「眠ったまま目を覚まさない友人を助けるために力を貸してほしい。たとえ君の作った香水が奇跡を起こさなくても責任を問わない」 元上司によって調香師を追放されたせいで権力者を信用できないでいるフレイヤのために、シルヴェリオは誓約魔法を交わすのも厭わないと言う。冷徹と噂されている彼の熱意に感銘を受けたものの承諾を躊躇うフレイヤ。シルヴェリオはそんな彼女を誘い込むために、好物と聞いていたお菓子で釣った。そしてフレイヤは見事に釣られた。こうしてシルヴェリオの専属調香師となったフレイヤは、再び王都へと向かう。初めはお互いに仕事仲間としか見ていなかったフレイヤとシルヴェリオは、いつしかお互いに惹かれて意識するようになる。 これは、不器用な二人が力を合わせて周りの人たちが抱える問題を解決して、そんな二人をくっつけるために周囲があれこれと応援するお話です。 じれじれな恋と魔法と香りの世界と美味しい料理をご堪能ください。 ※小説家になろう様にも掲載しております ※本作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。また、香りや薬草の効能につきましては諸説や個人差があることをご留意ください

麗しの男装騎士様は、婚約破棄でどう変わる?

真弓りの
恋愛
ああ、本当に綺麗だなぁ。 目の前を睦まじい様子で歩く二人を見て、私は眩しいような気持ちで目を眇めた。 私が婚約者兼護衛として子供の頃から傍で守ってきた王子、ロベール様はこのところ一人の少女に夢中になっている。談笑する二人を一歩下がった位置から見守る私に、ロベール様から無情な決定が報告された。 「ああそうだ、レオニー。お前との婚約が正式に破棄される事が決定したぞ」 泣きそう。 なんでそんなに晴れやかな笑顔なんだ。 ************************* 王子の婚約者としての任も護衛の任も突如解かれたレオニー。 傷心で集中力を削がれた彼女は剣術の模擬戦で顔に傷を負う。高身長に婚約破棄、顔に傷。自分の女性としてのマイナススペックに苦笑しつつ騎士として生きていくことを決意する彼女の前に現れたのは……。 ◆1000文字程度の更新です

蒼炎の騎士と小さな許嫁

yu-kie
恋愛
蒼炎の騎士と呼ばれる第二王子は辺境伯の娘と婚約を結ぶ。しかし成長がとまり子供のようで…。 18を迎える見た目15歳の少女は辺境の地で鍛えられ戦闘力に優れ… 辺境伯の娘見た目15歳のミントは蒼炎騎士ハデルに少年だと間違われてしまうのだった。 読んでくださりありがとうございます。お気に入り、♡ありがとうございます。

捨てたのはあなたではなく私のほうです

風見ゆうみ
恋愛
私が幼い頃からお慕いしている方はコロール王国の王太子殿下であるオーランド・テードン様。 彼は何者かに、光属性である浄化魔法を毎日かけなければ死んでしまう呪いをかけられる。 テンディー公爵家の長女であり、使える人間が少ないと言われる光属性の魔法が使える私 、ミーアはそのことにより殿下に見初められて1年後には婚約者になった。 他国の王族を招いて行われた婚約披露パーティーで、オーランド殿下と親友のセフィラが抱き合っている場面を見てしまう。 殿下とセフィラはいつしか恋仲になっており、セフィラが殿下の呪いを解いたため、二人は邪魔な私を殺そうとしてきた。 隣国の王太子であるヒース様に間一髪で助けられた私だったけれど、父と兄に裏切られ国外に追放されてしまう。 契約した動物と意思疎通の出来るヒース様から、動物の世話係として雇われた私のもとにオーランド殿下から「助けてほしい」と手紙が届くが―― ※第一部完結。第二部はのんびり更新。 ※動物がたくさん出ます。 ※史実とは関係なく、設定もゆるゆるのご都合主義です。 ※現実世界のお話ではなく、この話上での世界観や設定であるとご了承いただいた上でお読み下さいませ。

この国に私はいらないようなので、隣国の王子のところへ嫁ぎます

コトミ
恋愛
 舞踏会で、リリアは婚約者のカールから婚約破棄を言い渡された。細身で武術に優れた彼女は伯爵家の令嬢ながら、第三騎士団の隊長。この国の最重要戦力でもあったのだが、リリアは誰からも愛されていなかった。両親はリリアではなく、女の子らしい妹であるオリヴィアの事を愛していた。もちろん婚約者であったカールも自分よりも権力を握るリリアより、オリヴィアの方が好きだった。  貴族からの嫉妬、妬み、国民からの支持。そんな暗闇の中でリリアの目の前に一人の王子が手を差し伸べる。

魔法学校の無敵の首席騎士様は、ちょっとコミュ障、大型わんこ系でした

真弓りの
恋愛
魔法学校に入学してからのこの一年、常にダントツ最下位を取り続けてきたユーリンの、春の討伐演習パートナーになったのは、毎回ダントツで首席の成績をおさめている騎士家系の異端児、通称『首席騎士』様。 協力してより高位の獲物を狩るという課題に、首席騎士は近隣でも最も大きなドラゴンを仕留めると言いだして……。 ********************************** 毎回1000字程度。10万字以上ありますのでお楽しみに! 小説家になろう様にも掲載しています。

一般人になりたい成り行き聖女と一枚上手な腹黒王弟殿下の攻防につき

tanuTa
恋愛
 よく通っている図書館にいたはずの相楽小春(20)は、気づくと見知らぬ場所に立っていた。  いわゆるよくある『異世界転移もの』とかいうやつだ。聖女やら勇者やらチート的な力を使って世界を救うみたいな。  ただ1つ、よくある召喚ものとは異例な点がそこにはあった。  何故か召喚された聖女は小春を含め3人もいたのだ。  成り行き上取り残された小春は、その場にはいなかった王弟殿下の元へ連れて行かれることになるのだが……。  聖女召喚にはどうも裏があるらしく、小春は巻き込まれる前にさっさと一般人になるべく画策するが、一筋縄では行かなかった。  そして。 「──俺はね、聖女は要らないんだ」  王弟殿下であるリュカは、誰もが魅了されそうな柔和で甘い笑顔を浮かべて、淡々と告げるのだった。        これはめんどくさがりな訳あり聖女(仮)と策士でハイスペック(腹黒気味)な王弟殿下の利害関係から始まる、とある異世界での話。  1章完結。2章不定期更新。

処理中です...