100 / 216
異世界で愛を呟かれ
異世界で愛を呟かれ
しおりを挟む
臨時執務室の前でやっとどうにか降ろしてもらい、一緒に部屋に入る。
「えらく早いね。確かに早いに越した事はないが…」
そう言ってニコニコしながら何とも言えないと言う感じで声をかけられた。
「急ぎだからな」
そう言って、書類を渡すと、スルスルと広げられて確認された。
「やっぱりこっちか…」
ピクッと眉を動かしてそう呟くと。
「了承した。この私、ジャディール•アステードの名をかけて受理する。」
そう言うと、書類が一瞬炎に巻かれた様に見えた。
そして、それはスーッと空間に吸い込まれる様に消えていった。
どう言う事なんだ??
「ふふっ、王族直で名の下に受理した場合、直ぐに記載されて保管されるんだよ。さっきのは魔法で受理されて記載転送されたんだ。今頃は特別保管場所に記載報告されているよ。とにかくおめでとう。」
「えっ?婚約…だよね…」
「そうだ。婚約だよ」
何だか婚約契約書と言いながら、違うものの様な説明で、アルに確認すると、いつもより強い口調で直ぐにそう返事が返ってきた。
「えっ…うんそう、婚約…だな。そういう事にしといてやる」
最後の方の殿下の言葉には…
「まぁまぁ、とにかくおめでとう。後はこっちに任せて、そっちは任せた。」
「あぁ…(余計な事は言うなよ!!)」
それだけ言うと、腰に腕を回されて、速攻で部屋から連れ出された。
何か納得いかないんだけれど…
でも、隣のアルは機嫌が良さそうで、ニコニコしていた。
「じゃ、今日はこれでおしまい?」
こんなに早く受理されたのなら、今日はもうする事ないよね…
そう思ったんだけれど、急にアルがかがんでまた私の脇と膝下に手を入れて持ち上げられた。
「ひゃっ!!」
びっくりして変な声が出た。
「ちょっと、びっくりするでしょって、何処に連れて行くつもり??」
自室とは違う方向に運ばれていく。
おかしい。
私の部屋は向こうであって、こっちじゃ無い。
「あっ、アル。私の部屋は、向こう。こっちじゃ…」
いきなり唇を塞がれて抗議の言葉を飲み込まれた。
「ん~~~~~~~っ」
唇が離れたと同時に、プファッと大きく息を吸い込んだ。
何とも言えない色が灯った瞳で見つめられて、もう一度重なる。
酸欠で頭がくらくらしそうだ…
そんな行為をされながらも、スタスタと歩く速度は変わらず…と言うか、少し加速している様に思うのは私だけでしょうか??
「えらく早いね。確かに早いに越した事はないが…」
そう言ってニコニコしながら何とも言えないと言う感じで声をかけられた。
「急ぎだからな」
そう言って、書類を渡すと、スルスルと広げられて確認された。
「やっぱりこっちか…」
ピクッと眉を動かしてそう呟くと。
「了承した。この私、ジャディール•アステードの名をかけて受理する。」
そう言うと、書類が一瞬炎に巻かれた様に見えた。
そして、それはスーッと空間に吸い込まれる様に消えていった。
どう言う事なんだ??
「ふふっ、王族直で名の下に受理した場合、直ぐに記載されて保管されるんだよ。さっきのは魔法で受理されて記載転送されたんだ。今頃は特別保管場所に記載報告されているよ。とにかくおめでとう。」
「えっ?婚約…だよね…」
「そうだ。婚約だよ」
何だか婚約契約書と言いながら、違うものの様な説明で、アルに確認すると、いつもより強い口調で直ぐにそう返事が返ってきた。
「えっ…うんそう、婚約…だな。そういう事にしといてやる」
最後の方の殿下の言葉には…
「まぁまぁ、とにかくおめでとう。後はこっちに任せて、そっちは任せた。」
「あぁ…(余計な事は言うなよ!!)」
それだけ言うと、腰に腕を回されて、速攻で部屋から連れ出された。
何か納得いかないんだけれど…
でも、隣のアルは機嫌が良さそうで、ニコニコしていた。
「じゃ、今日はこれでおしまい?」
こんなに早く受理されたのなら、今日はもうする事ないよね…
そう思ったんだけれど、急にアルがかがんでまた私の脇と膝下に手を入れて持ち上げられた。
「ひゃっ!!」
びっくりして変な声が出た。
「ちょっと、びっくりするでしょって、何処に連れて行くつもり??」
自室とは違う方向に運ばれていく。
おかしい。
私の部屋は向こうであって、こっちじゃ無い。
「あっ、アル。私の部屋は、向こう。こっちじゃ…」
いきなり唇を塞がれて抗議の言葉を飲み込まれた。
「ん~~~~~~~っ」
唇が離れたと同時に、プファッと大きく息を吸い込んだ。
何とも言えない色が灯った瞳で見つめられて、もう一度重なる。
酸欠で頭がくらくらしそうだ…
そんな行為をされながらも、スタスタと歩く速度は変わらず…と言うか、少し加速している様に思うのは私だけでしょうか??
0
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる