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異世界生活
異世界
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サクラとソラと名付けた猫と小鳥は、私の肩に乗ったままだと思ったけれど、いつの間にか姿が見えなくなっていた。
近くにいる事は感じる。
今、私を強い力で抱きしめている存在がいるからだろうか…
目の前は、何度か見た事のある騎士の服装。
この国の物ではなくて、着ている本人の国の物。
感じるのは、たくましい身体。
着痩せして見えるその人は、騎士であるが故の鍛えられた身体なのだろう。
そして、いつも香る匂いと、汗の匂い。
他の人の汗の匂いなら嫌悪感がするだろうが…
安心する…
「気配が消えたから…」
そう言って、さらにぎゅーと抱きしめられて、息苦しい…
バンバンと背中を叩いて、力を緩めて欲しいとアピールした。
身体全部を抱きしめられていたら、こんな抵抗はできなかっただろう。
うん、腕がなんとか動けて良かったよ…
「ごっ…ごめん」
そう言うと、少し拘束が緩む。
が、離してはもらえないようだ。
「ユウリ。私の運命の番。やっと見つけて…なのに…私から離れないでください。ユウリ。君の側に居させて。番だけじゃ無い。一目惚れなんだ。君と出会って私は君にずっと惹かれている。恋焦がれている。愛しているんだ。私の側から離れないで…消えないで。………」
そう震えながら訴えてくる。
「決して離さない、逃がさない」
そう小声で呟いたのは聞こえなかったが、何やら仄暗い事を言った?気のせい?
そんな感じだった。
いきなり顎を捉えられ、上を剥かさせられる。
頬に唇があたったと思ったら、次に唇に柔らかい感触が。
少しカサついた感じの柔らかいものが、喰むように動かされ、一瞬開いた隙間に…
上顎や歯列。舌を追いかけられ、絡め取られる。
息が…
息ができない。
全てを吸い尽くさんとされる行為に翻弄され、身体の力が抜けていく。
ガクッと膝が折れ、すかさず抱き上げられた。
それでもしばらく続いて…
腕の力も抜けていく。
もう、どうしたらいいの?
わからない…
意識が…
目の前が白く映り出して…そこから記憶が途絶えた。
近くにいる事は感じる。
今、私を強い力で抱きしめている存在がいるからだろうか…
目の前は、何度か見た事のある騎士の服装。
この国の物ではなくて、着ている本人の国の物。
感じるのは、たくましい身体。
着痩せして見えるその人は、騎士であるが故の鍛えられた身体なのだろう。
そして、いつも香る匂いと、汗の匂い。
他の人の汗の匂いなら嫌悪感がするだろうが…
安心する…
「気配が消えたから…」
そう言って、さらにぎゅーと抱きしめられて、息苦しい…
バンバンと背中を叩いて、力を緩めて欲しいとアピールした。
身体全部を抱きしめられていたら、こんな抵抗はできなかっただろう。
うん、腕がなんとか動けて良かったよ…
「ごっ…ごめん」
そう言うと、少し拘束が緩む。
が、離してはもらえないようだ。
「ユウリ。私の運命の番。やっと見つけて…なのに…私から離れないでください。ユウリ。君の側に居させて。番だけじゃ無い。一目惚れなんだ。君と出会って私は君にずっと惹かれている。恋焦がれている。愛しているんだ。私の側から離れないで…消えないで。………」
そう震えながら訴えてくる。
「決して離さない、逃がさない」
そう小声で呟いたのは聞こえなかったが、何やら仄暗い事を言った?気のせい?
そんな感じだった。
いきなり顎を捉えられ、上を剥かさせられる。
頬に唇があたったと思ったら、次に唇に柔らかい感触が。
少しカサついた感じの柔らかいものが、喰むように動かされ、一瞬開いた隙間に…
上顎や歯列。舌を追いかけられ、絡め取られる。
息が…
息ができない。
全てを吸い尽くさんとされる行為に翻弄され、身体の力が抜けていく。
ガクッと膝が折れ、すかさず抱き上げられた。
それでもしばらく続いて…
腕の力も抜けていく。
もう、どうしたらいいの?
わからない…
意識が…
目の前が白く映り出して…そこから記憶が途絶えた。
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