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異世界生活スタートです。
デート
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「さて、もう少し取りに行く?」
食後しばらく会話したり、寝そべったりしてくつろいだ後、そう声をかけてくれた。
時間的にはもう少しなら大丈夫だと言っていた。
あまりにものどかで、何も起こらなかったから、くつろぎすぎた。
魔獣というものに全然遭遇しなかったからだ。
先輩達があんなにも言っていたのに、何でだろ?
たまたま?
油断はいけないけど…これなら一人でも来れそうだと思った。
心配性のこの人にはそんな事は言わないけれど…
「もう少しだけ奥に行っても大丈夫かな?きのこ類の材料もできたら欲しいんだけど」
「あぁ、あれか…」
少し思案している。
それが生えている場所は、危険なのだろうか?
「大丈夫そうだ。よし行こう。こっちだ」
そう言うと、レジャーシートなど全てをマジックバックに仕舞い込み、手を引いて歩き出した。
出すのもすごいけど、入れるのもそんな感じでいいんだ。
ポイポイって感じで入れている。
私の持っているこれもそんな感じで良いのかな?
研究所で支給されているウエストポーチタイプのこの鞄。
薬草を取ってはこの中に入れていた。
説明時に入る量に驚いたけれど、貴重な薬草だからと丁寧に入れていた。
手を突っ込むと、触れるから…
でも、よく考えたら、入れた薬草の事を考えて手を入れていたから触れれたのかもしれない。
それに、園内で取ってすぐに入れていたから、状態が変わったかどうかがわかりにくかったのかも。
たくさん取り過ぎたらいけないから、必要分だけしか取って入れてない。
よって、そんなに探すこともないから短時間。
なるほど…
何となく理解した。
よく理解しないまま使っていたと笑われたのか…
今頃になって、恥ずかしくなった。
「どうした?体調が悪くなった?」
顔を覗き込むようにして心配される。
しかも、正面に回り込んで屈んだ状態でだ。
両手を握られ、その手は次第に肩に、首に、頬にと移動して行った。
はっ…恥ずかしい…
「何でもないです。大丈夫」
「何でもないはずないだろ?こんなに顔が赤い。脈だって早くなっているし…『ヒト族』は俺たちより肉体的にもか弱い存在だ。ちょっとした事でも病気になったりする。ユウリ。俺に取って君は特別なんだ。運命的なものも感じるし、一目惚れなんだ。単に『番』だからじゃない。それだけじゃないんだ。」
彼の腕の中に抱き込まれる。
この人は、何でこんなに震えてるのだろうか。
何でこんなに心配して
単に自分が恥ずかしかっただけとは言い出せれない。
マジックバックからブランケットを取り出して巻きつけられ、抱き上げられた。
片手で抱き上げ、指笛で彼の馬を呼ぶ。
そのまま飛び乗り、強制終了。
元来た道をかけ戻り、屋敷まで直行となった。
屋敷ではみんなが待っていた。
抱かれたまま部屋に運ばれ、医師が待機していたのにも驚きだ。
着替えを済まし、速攻診察。
『疲労による風邪』と診断されて、ベットの住人とされてしまった。
診察の後、悪寒がして、熱が出たせいかもしれない。
帰ってくる途中でボーッとし出したのは、精神的混乱ではなくて、体調異常のせいだったのか…
はしゃぎ過ぎた…
食後しばらく会話したり、寝そべったりしてくつろいだ後、そう声をかけてくれた。
時間的にはもう少しなら大丈夫だと言っていた。
あまりにものどかで、何も起こらなかったから、くつろぎすぎた。
魔獣というものに全然遭遇しなかったからだ。
先輩達があんなにも言っていたのに、何でだろ?
たまたま?
油断はいけないけど…これなら一人でも来れそうだと思った。
心配性のこの人にはそんな事は言わないけれど…
「もう少しだけ奥に行っても大丈夫かな?きのこ類の材料もできたら欲しいんだけど」
「あぁ、あれか…」
少し思案している。
それが生えている場所は、危険なのだろうか?
「大丈夫そうだ。よし行こう。こっちだ」
そう言うと、レジャーシートなど全てをマジックバックに仕舞い込み、手を引いて歩き出した。
出すのもすごいけど、入れるのもそんな感じでいいんだ。
ポイポイって感じで入れている。
私の持っているこれもそんな感じで良いのかな?
研究所で支給されているウエストポーチタイプのこの鞄。
薬草を取ってはこの中に入れていた。
説明時に入る量に驚いたけれど、貴重な薬草だからと丁寧に入れていた。
手を突っ込むと、触れるから…
でも、よく考えたら、入れた薬草の事を考えて手を入れていたから触れれたのかもしれない。
それに、園内で取ってすぐに入れていたから、状態が変わったかどうかがわかりにくかったのかも。
たくさん取り過ぎたらいけないから、必要分だけしか取って入れてない。
よって、そんなに探すこともないから短時間。
なるほど…
何となく理解した。
よく理解しないまま使っていたと笑われたのか…
今頃になって、恥ずかしくなった。
「どうした?体調が悪くなった?」
顔を覗き込むようにして心配される。
しかも、正面に回り込んで屈んだ状態でだ。
両手を握られ、その手は次第に肩に、首に、頬にと移動して行った。
はっ…恥ずかしい…
「何でもないです。大丈夫」
「何でもないはずないだろ?こんなに顔が赤い。脈だって早くなっているし…『ヒト族』は俺たちより肉体的にもか弱い存在だ。ちょっとした事でも病気になったりする。ユウリ。俺に取って君は特別なんだ。運命的なものも感じるし、一目惚れなんだ。単に『番』だからじゃない。それだけじゃないんだ。」
彼の腕の中に抱き込まれる。
この人は、何でこんなに震えてるのだろうか。
何でこんなに心配して
単に自分が恥ずかしかっただけとは言い出せれない。
マジックバックからブランケットを取り出して巻きつけられ、抱き上げられた。
片手で抱き上げ、指笛で彼の馬を呼ぶ。
そのまま飛び乗り、強制終了。
元来た道をかけ戻り、屋敷まで直行となった。
屋敷ではみんなが待っていた。
抱かれたまま部屋に運ばれ、医師が待機していたのにも驚きだ。
着替えを済まし、速攻診察。
『疲労による風邪』と診断されて、ベットの住人とされてしまった。
診察の後、悪寒がして、熱が出たせいかもしれない。
帰ってくる途中でボーッとし出したのは、精神的混乱ではなくて、体調異常のせいだったのか…
はしゃぎ過ぎた…
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