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「ふふふっ、初めまして、私はディアブロ。戦闘執事です。神の御信託を承り、あなた方に一時的にお仕えして、協力する事となりました。私には既にマスターがいますので、あくまで一時的です。そこの所をよく念頭に置いて、よろしくお願いいたします。」

「こんな怪しい男が…」
「大丈夫、二神のお墨付きだから。詳しい事は言えないの。神との契約があってね。御免なさい。」

うん、嘘は言っていない。本当は全部説明すべきなんだろうけど、出来ないんだから仕方ないよね。
まさか、神様が…なんて。

エドワードが難しい顔をしたけれど、『神との契約なら仕方ないですね。』と、とりあえず折れてくれた。
うん、申し訳ないよ。ごめん。

心の中で平謝りだ。

「で、ディアブロ殿とお呼びした方が良いですか?それとも様呼びですか?」
「呼び捨てで構いません。あくまで執事ですから。」
「では、私の事も呼び捨てで、エドワードと呼んでください。」
「了承しました。」

執事らしいお辞儀をしてそう答えた。

「で、協力とは?」
「ここでは答えられません。ほら、他の者に聞かれても困りますしね。こんな所で防音や遮音、その他の結界を駆使してでも怪しまれます。場所を移しましょう。」

そう言って、スタスタと外に出て行こうとするから、急いで追いかけた。
エドワードが伝達魔法陣を飛ばして、集合場所に行く事。そして、一人連れて行くことも伝えていた。


スタスタと長い脚で容赦なく歩いて行くから、追いかけて行く私は大変だ。

「ディアブロ、少しスピードを落としてもらえないだろうか?沙也加がついて来られなくなる。」

そう言うと、ディアブロは振り向き

「申し訳ありません。早く終わらせたい気持ちがいっぱいで、焦ってしまいました。」

そう言うと、こちらに歩調を合わせてくれた。
はぁ、助かったよ。

「そうですね、まずはこの国の城、そう、エドワードの執務室に行きませんか?そこで少しにつめて各国に要請をかけましょう。そして、彼の方にも…」

「わかりました。彼の方が誰かは後でお伺いします。」

そう言うと、ここにきた時に降り立った場所にオーリスが既に待っていた。

「エドワードとサヤカを乗せて運ぶのは良いが、そいつは…」
「初めまして、ディアブロと申します。今回協力させて頂く者で、決して怪しい者ではありませんよ。私自身、飛行魔法は得意ですから、お気になさらず。では、参りましょう。」

そう言うと、ディアブロの背中に翼が生えた。
まるで竜の翼の様にも見える。
これが飛行魔法の形態??

そのままスッと飛び上がって空中で静止して見せられる。

「私たちも。」

そう言うと、オーリスが竜体に、その背に私とエドワードを乗せて飛び立った。
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