上 下
94 / 193

障壁の向こう

しおりを挟む
「うわ~っ。思ったよりも穏やかなんだ。」

目の前に見える砂浜とその向こうに見える穏やかな小波に魅入ってしまう。
ここは想像したどんよりした感じがなかった。


「この辺りはまだ大丈夫だが、ここより東側は魔素の影響が出ているからな…」
「東側?」
「あぁ、扉が見える場所だ。」

この前地図で見せてくれたところだ。

「あの辺りには、魔獣もだが、魔物も多くでて被害報告が増えている。」
「そうですね、魔塔の者達にも応援要請をして討伐してるんですけどね。」
「騎士団でも討伐要請が多いな。」

それぞれがなんとも言えない顔をする。
それだけ被害が多くて、大変なんだ。
オズバン達にそっちをお任せしてるけど…大丈夫だろうか…


「オズバン達、大丈夫かなぁ…」
「彼らなら、多分大丈夫だろう。だが、急ぎここをどうにかして合流した方が良いだろうな…」

エドワードが私の呟きにそう答えてくれた。

「じゃあ、行こうか」
「どこに??」

海側にはここからは、障壁と言われる壁らしきものは見えない。
船も見えないし、この世界でまだ見たことないけど、飛行機でもあるんだろうか??

「こっちだ。」

この場で待機する騎士に馬を預けて、手を引かれて行く場所は、近くに見える石碑だ。

「じゃあ、行こう。」

そう言って石碑に手をかざし、何かを呟いていた。
まるで歌っているみたいだ。

しばらくして石碑が光り輝いて、側に不思議な空間が見える。
そこにキャラハンとオーリスが先に足を踏み入れる。
その後をエドワードと手を繋いで追いかけて行くように踏み入れていった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました

市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。 私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?! しかも婚約者達との関係も最悪で…… まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!

奴隷の私が複数のご主人様に飼われる話

雫@更新再開
恋愛
複数のご主人様に飼われる話です。SM、玩具、3p、アナル開発など。

殿下には既に奥様がいらっしゃる様なので私は消える事にします

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のアナスタシアは、毒を盛られて3年間眠り続けていた。そして3年後目を覚ますと、婚約者で王太子のルイスは親友のマルモットと結婚していた。さらに自分を毒殺した犯人は、家族以上に信頼していた、専属メイドのリーナだと聞かされる。 真実を知ったアナスタシアは、深いショックを受ける。追い打ちをかける様に、家族からは役立たずと罵られ、ルイスからは側室として迎える準備をしていると告げられた。 そして輿入れ前日、マルモットから恐ろしい真実を聞かされたアナスタシアは、生きる希望を失い、着の身着のまま屋敷から逃げ出したのだが… 7万文字くらいのお話です。 よろしくお願いいたしますm(__)m

悪の組織のイケメンたちに捕まったのですが、全員から愛されてしまったようです。

aika
恋愛
主人公ユミは、ヒーローたちが働く秘密組織のしがない事務員。 ヒーローたちは日夜、人々の安全を守るため正義の名の下に戦っている。 ある朝目が覚めると、ユミは悪の組織のメンバーに誘拐され監禁されていた。 仮面で素顔を隠している悪の組織のメンバーたち。 ユミの前で仮面を外すと・・・彼らは全員揃いも揃ってイケメンばかり。 ヒーローたちに恨みを持つ彼らは、ユミを酷い目に合わせるはずが・・・彼らの拷問はエッチなものばかりで・・・? どうやら私には悪者の心を惹きつける、隠された魅力があるらしい・・・!? 気付けばユミは、悪の組織のイケメンたち全員から、深く愛されてしまっていた・・・・! 悪者(イケメン)たちに囲まれた、総モテ逆ハーレムラブストーリー。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

【R-18】イケメンな鬼にエッチなことがされたい

抹茶入りココア
恋愛
目を開けるとそこには美しい鬼がいた。 異世界に渡り、鬼に出会い、悩みながらも鬼に会いに行く。 そして、そこからエロエロな一妻多夫?生活が始まった。 ストーリーよりもエロ重視になります。タグなどを見て苦手かもと思われたら読まないことを推奨します。 *があるタイトルはエロ。

側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。

とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」 成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。 「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」 ********************************************        ATTENTION ******************************************** *世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。 *いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。 *R-15は保険です。

傾国の聖女

恋愛
気がつくと、金髪碧眼の美形に押し倒されていた。 異世界トリップ、エロがメインの逆ハーレムです。直接的な性描写あるので苦手な方はご遠慮下さい(改題しました2023.08.15)

処理中です...