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聖女巡礼の旅

聖地巡礼

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エドワードから教えられた情報は、あくまで現段階集めた情報だと念を押された。
他には言わないようにと…

ちょうどここで足止めをくらったことが、時間が取れて良かったような感じだった。
今、エドワードは別の場所にいてこの地にはいない。

エドワードが言うには、魔塔の者もしくは例の男本人がシュタルク領内に潜伏していたらしい。
魔塔の人達がどのくらいの実力者なのかはよく分かっていないけれど、エドワード曰く、魔法使いの最高峰とも言える場所らしい。魔法陣の研究や魔道具の研究を行う者もいれば、魔法の実力を常日頃鍛えて、いざという時十分活躍できるぐらいだとか…
実際に一緒に同行してくれている人の中にも魔塔からの出身者もいるらしい。
結界を張ってくれたり、癒しや防御•攻撃と活躍してくれている人達がいるから、その誰かだろう…

高度の実力者は、自身の魔力を隠すこともできるらしく、平凡な行商か何かに扮して領内に入ったのだろうと言っていた。
実際の情報は多分調べ上げて秘匿しているだろうけれど…

妹がいなくなった場所は屋敷内だったらしい。
あの時訪れた場所を思い出す。

宿泊に借りたのは別館。
そして本館にいくための道や庭園などを思い浮かべた。
綺麗に整えられた心落ち着く環境だったと思う。

もう、外国のお城??って思ったぐらいだ。
実際に訪れた事があるお城とは雰囲気が違ったんだけどね…

あそこは教会と隣接した感じで清楚なで華やか。
神聖な感じが強い感じがしたんだった。
基本の色が白だものね…

そう、あの庭園の何処かで妹は忽然と消えたらしい。
考えられる場所は、庭園内にある東屋の近くか、森林の小道風にしている場所か…

庭師のフリでもして近づいたのだろうか…

妹がいなくなった時、例の竜人は屋敷内には居なかったらしい。
シュタルク領内に魔獣が出現して討伐とその後の結界の張り直しとかで出かけていたと言っていた。
川の近くで橋も崩壊したからと…

エドワード曰く、それ自体も少し怪しいと言っていた。
本来そこに出現しにくい魔獣が暴れていたと言っていた。

魔獣にも種類がある事は習ったし、実際に目にした。
みんながサクサクと討伐してくれていたからあまり考えた事はなかったけれど…

川の近くならそれに関係するような水属性の魔獣が多いらしい。
他にも水を求めて現れる魔獣もいる事はいるけれど…
でも、火属性の魔獣までもが現れる事はまず考えにくかったらしい。
あの属性は、森林や火山地帯に多いのだそうだ。

だから、討伐と事後処理に戸惑ってとか言っていた。

領民のために働いてくれる事は有り難い。
だが、そこに集中しすぎての結果が…

どこに連れ去られたか検討がついているから、数日で片付けてくると言っていた。
あの時の男性がかなり怒り狂って暴走寸前であるから、直ぐに方がつくだろうとも…

「どうか無事でいて…」

石を通して妹に自分の魔力が送れないだろうか…
あの石が妹を護ってくれないだろうかと切に願ぎゅっと握りしめてみた。
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