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ヤクザ攻め/ツンデレ元ヤン受け
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Ωの政樹とαの秋人は2年前から同棲している番であった。
2人の出会いは複雑で、若頭を秋人とする深山組に政樹がちょっかいを出してしまうところから始まる。当時高校2年だった政樹は荒れており、地元でやんちゃしていた。その日もいつものように絡んで金を巻き上げようとしたが、相手がまずかった。1人対複数の殴り合い蹴り合いが始まり、気づいたら、深山組本家に連れられていた。そこで2人は出会った。秋人はその瞬間から政樹を口説いた。
「こんな可愛い顔に傷なんか付けたらダメだろ」
「…は?」
何言ってんだこいつ。一言目がそれか?
「政樹くんにはもうこんな事して欲しくないなあ」
そう言ってイカつい顔を少し歪ませ心配する素振りを見せる目の前の大男。何が目的か全く分からない。何もかもが不気味だ。
「何が目的だ」
「目的?そんなものない。心配なだけ」
それだけ聞かされ、帰らされた。
「なんだったんだよ…」
しかし、その次の日から毎日秋人と顔を合わせるようになった。それも決まって俺がケンカやカツアゲしようとする前に。
「んだよ、毎日毎日さあ」
「前も言っただろ。こんな事して欲しくないって」
「何様だよ」
言い合いに発展しそうになった時に、秋人に睨まれた。その瞬間体がぶわっと熱くなった。ヒートだ。最悪だ、なんでこんな時に限って。膝から崩れて立っていられなくなった。
「はぁ、っはぁ」
「ヒート?薬は?」
「ないっ…だって予定とちがう、」
助けて助けてと我を忘れて秋人に擦り寄った。少しだけ呼吸が乱れた秋人は政樹を抱き上げ、近くに停めてた車に放り込んだ。1番近くのホテルまで走らせて、1番高い部屋に駆け込んだ。
政樹の顔は涙でべちゃべちゃだった。秋人はその顔をみて頭が揺れた。αとしての本能が抑えられなくて、政樹を激しく抱いた。そして番ってしまったのだった。起きた時に政樹の項の噛み跡を見てやらかしたと思った。政樹も起きて、その事実を伝えた。
「本当のこと言うよ。番になったんだから。」
「…は?なに」
「最初に深山組に来た時に、組長が政樹くんに目付けちゃって、俺は絶対に組長と政樹くんを会わせないようにしようと思ってたんだ」
「…なんで」
いつもよりもずっと優しい声で語りかける秋人に少し困惑しながらも話を聞いていた。
「うちの組長、気に入った子ヤク漬けにして抱いて、飽きたらそのままどっかに捨てるような人でさ。政樹くんそんな目にあって欲しくなかった」
「…そんなんはじめっから言え」
「ごめん。組長に変に勘づかれてもめんどくさいしね」
「なあ、これ」
そう言いながら自分の項をさすった。
「あー、それは本当に申し訳ない。解消したかったらそれでもいい。…俺はしたくない」
「は?お前俺と番がいいのか?」
「ああ。え?もしかして気付いてなかったのか?俺が政樹くんに惚れてるの」
「はっ?」
いつから?知らなかった。いやなんで俺は受け入れようとしてんだ。無理やり番にしてきた男だぞ?
「分かりやすくアピールしてたつもりだったんだが。なあ、責任取らせてくれねえか?ダメか?」
「だめ、っていうか、いや、なんてゆーか」
ありえんくらい気持ち良かったとか、組長から遠ざけてくれて感謝してるとか、ヤってる時優しかったなとか、体のタトゥーかっこよかったなとか、言えるわけがない。
「ダメじゃないんだな。じゃあ早速2人の家を買おう」
「は?!早すぎだろ!」
こうして2人は番同士になった。
2人の出会いは複雑で、若頭を秋人とする深山組に政樹がちょっかいを出してしまうところから始まる。当時高校2年だった政樹は荒れており、地元でやんちゃしていた。その日もいつものように絡んで金を巻き上げようとしたが、相手がまずかった。1人対複数の殴り合い蹴り合いが始まり、気づいたら、深山組本家に連れられていた。そこで2人は出会った。秋人はその瞬間から政樹を口説いた。
「こんな可愛い顔に傷なんか付けたらダメだろ」
「…は?」
何言ってんだこいつ。一言目がそれか?
「政樹くんにはもうこんな事して欲しくないなあ」
そう言ってイカつい顔を少し歪ませ心配する素振りを見せる目の前の大男。何が目的か全く分からない。何もかもが不気味だ。
「何が目的だ」
「目的?そんなものない。心配なだけ」
それだけ聞かされ、帰らされた。
「なんだったんだよ…」
しかし、その次の日から毎日秋人と顔を合わせるようになった。それも決まって俺がケンカやカツアゲしようとする前に。
「んだよ、毎日毎日さあ」
「前も言っただろ。こんな事して欲しくないって」
「何様だよ」
言い合いに発展しそうになった時に、秋人に睨まれた。その瞬間体がぶわっと熱くなった。ヒートだ。最悪だ、なんでこんな時に限って。膝から崩れて立っていられなくなった。
「はぁ、っはぁ」
「ヒート?薬は?」
「ないっ…だって予定とちがう、」
助けて助けてと我を忘れて秋人に擦り寄った。少しだけ呼吸が乱れた秋人は政樹を抱き上げ、近くに停めてた車に放り込んだ。1番近くのホテルまで走らせて、1番高い部屋に駆け込んだ。
政樹の顔は涙でべちゃべちゃだった。秋人はその顔をみて頭が揺れた。αとしての本能が抑えられなくて、政樹を激しく抱いた。そして番ってしまったのだった。起きた時に政樹の項の噛み跡を見てやらかしたと思った。政樹も起きて、その事実を伝えた。
「本当のこと言うよ。番になったんだから。」
「…は?なに」
「最初に深山組に来た時に、組長が政樹くんに目付けちゃって、俺は絶対に組長と政樹くんを会わせないようにしようと思ってたんだ」
「…なんで」
いつもよりもずっと優しい声で語りかける秋人に少し困惑しながらも話を聞いていた。
「うちの組長、気に入った子ヤク漬けにして抱いて、飽きたらそのままどっかに捨てるような人でさ。政樹くんそんな目にあって欲しくなかった」
「…そんなんはじめっから言え」
「ごめん。組長に変に勘づかれてもめんどくさいしね」
「なあ、これ」
そう言いながら自分の項をさすった。
「あー、それは本当に申し訳ない。解消したかったらそれでもいい。…俺はしたくない」
「は?お前俺と番がいいのか?」
「ああ。え?もしかして気付いてなかったのか?俺が政樹くんに惚れてるの」
「はっ?」
いつから?知らなかった。いやなんで俺は受け入れようとしてんだ。無理やり番にしてきた男だぞ?
「分かりやすくアピールしてたつもりだったんだが。なあ、責任取らせてくれねえか?ダメか?」
「だめ、っていうか、いや、なんてゆーか」
ありえんくらい気持ち良かったとか、組長から遠ざけてくれて感謝してるとか、ヤってる時優しかったなとか、体のタトゥーかっこよかったなとか、言えるわけがない。
「ダメじゃないんだな。じゃあ早速2人の家を買おう」
「は?!早すぎだろ!」
こうして2人は番同士になった。
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