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私のすべきこととやりたいこと

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 がんちゃんの企画立案。
 ハルの根回し。
 ウリをはじめとした、先輩たちのバックアップ。

 ひとにこれだけ動いてもらっているのだ。
 私ももうひと頑張り、いや、ふた頑張りくらいしなくては。

 資料の精度は高めた。ウリへのチェック依頼や、内容に関するリレーションは随時図っている。

 企画全体に抜けや漏れはないか?
 よりブラッシュアップできる部分はないか?
 見せ方や表現に工夫の余地はないか?
 そもそも、本当にこの計画で行けるのか?

 悲観も楽観も廃し、感情ではなく論理で、肯定的否定的両面で詰める。詰め切る。
 クリティカルシンキング、リスクマネジメント、クライシスマネジメント。想定しうる事象は網羅し、練り上げる。

 戦略と戦術を作戦を十全に整えたら、最後の最後は個々の術技だ。
 私の場合はスルドに加え、弦と歌も担う。それぞれの練習も際の際まで追究する。音楽や芸術には完成は無い。どこまで追い求め、究められたのか。その時点での「これまで」を問われる。「問い」には充分な「応え」を用意しておきたい。


 その間隙で、奔流となり過去へと変わり続ける「日常」も、疎かにして良い瞬間などひと時も無い。
 講義にレポート、サークル活動、アルバイト、動画配信。やるべきこと、やりたいことはいくらでもある。
 過ぎゆく日々の速度に油断をしていたら、取り戻せない時間を、可能性の基となるはずだった時間を、ただ消費しただけになってしまう。
 やれることをやれるだけやらなくては勿体無い。


 目先の案件ではないが、『ソルエス』を通しての取り組みの中で、やってみたいこと、試してみたいことがあった。


 タンボリン奏者で、広告代理店に勤めているアイジが中心となって、世間へのサンバへの啓蒙、特にバテリアへの啓蒙を目的に、広報などの活動に取り組んでいると聞いた。
 サンバという文化はその名前の知名度と、広く浸透している印象と、実態や知られていない側面の、差異の大きさと深さについては違和感というか、勿体無いなという思いを持っていた。
 私もそうだったが、サンバという言葉は知っていたのに、具体的にどんな音楽なのか、どんなダンスなのかは認識していなかった。なんとなく華やかで派手、またはセクシーなものというイメージはあったが、そういう面はありつつも、それが総てでは無い。
 文化が持つ背景や歴史、発祥に至った経緯、そこに込められたであろう想いなどは、ほぼ知られていないと言って良いだろう。

 アイジたちの取り組みに加えてもらうのも良い。
 或いは、サンバという文化への参画や導入の心理的物理的な障壁を取り除く機能にはなれないだろうか。
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