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第十一章:「苦闘編」
第六十七話「油断:中編」
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統一暦一二一一年七月二十五日。
グライフトゥルム王国王都シュヴェーレンブルク、ラウシェンバッハ子爵邸。イリス・フォン・ラウシェンバッハ
昼過ぎ、蒼い顔をした黒獣猟兵団の兵士が私の前で膝を突き、焦りを含んだ声で報告を始めた。
「マティアス様が参謀本部の会議中にお倒れになりました。突然高熱を発し、意識を失われました。現在ユーダ殿が応急処置を行っております。これよりネッツァー上級魔導師の屋敷に運ばれるとのことです」
その報告に驚き、声が出ない。
ここ最近は比較的体調もよく、昨日の休日には少しだけだがお酒が飲めたほどだ。
今朝も騎士団本部に向かう際には体調に異常はなく、暗殺者のことが頭に浮かぶ。
暗殺者が頭に浮かんだ理由は、ひと月ほど前に第二王妃アラベラが王宮に戻ると、彼女の侍女が暗殺者を擁する“真実の番人”に接触したという情報を聞いていたためだ。
その情報を得てから監視を強めていたが、特に目立った動きはなかった。
だからと言って油断していたわけではないが、どこかで隙を突かれたのではないかという思いが湧き上がる。
「カルラ! 屋敷の警戒を最大限に引き上げなさい! ファルコ! 黒獣猟兵団第一班は一階、第三班は二階の警備! 第二班は屋敷の裏を! 第四班はネッツァー邸に向かいなさい!」
私の命令でカルラたち“影”と黒獣猟兵団の獣人たちが慌ただしく動く。
「通信の魔導具を用意しなさい! ネッツァー先生に連絡を入れます」
この屋敷には戦場で使っていた通信の魔導具が置いてあり、ネッツァー邸とすぐに連絡ができるようにしてあった。以前、彼が赤死病に冒されて生死の境を彷徨った際に連絡をすぐに受けられるように準備したためだ。
すぐに通信の魔導具が繋がれる。
『マティアス君が倒れたと聞いたが、そのことかな? 以上』
ネッツァー先生はいつもの落ち着いた声で話し掛けてきた。
その声を聞き、少しだけ落ち着く。
「はい。彼がそちらに向かっていますが、暗殺者に毒を盛られた可能性があります。ユーダが護衛隊を指揮していますが、彼らが浮足立っている可能性もありますので、更に悪い状況になっているかもしれません」
そこまで言うが、ネッツァー先生からの返信がない。
「すみません。こちらからは以上です」
通信の魔導具のルールを忘れるほど頭に血が上っていたようだ。
『こちらのことは任せてほしい。下手に動いて屋敷にいる君たちまで襲われないように。では、何かあればこちらから連絡するよ。以上だ』
私が冷静でないと考えたのか、ネッツァー先生は諭すような声でそう言った後、通信を切った。
通信を終えると、カルラが報告してきた。
「屋敷の警備状況を確認しました。侵入された形跡はございません。お子様方も子供部屋で無事に過ごされています」
「ありがとう。少し冷静さを欠いていたようね」
「それは仕方ないかと」
そう言って優しく微笑む。
「とりあえず、あの人が暗殺者の攻撃を受けたものとして対応しなさい。単なる体調不良ならよいですが、あなたたちの目を掻い潜るほどの暗殺者が投入されたのであれば、ここも危険ですから」
この対応については事前に彼と話し合って決めていた。
最悪の場合、“夜”を投入してくる可能性を危惧したからだ。
彼が倒れたことを考えると、先手を打っておいた方がよかったかもと思ってしまう。
こちらから積極的に動かなかったのは敵の動きが見えなかったからだ。下手に動いてアラベラが過剰反応することを恐れたためだが、後悔の念が湧いてくる。
子供たちのところにカルラと共に向かう。
その途中で気づいたことを確認する。
「フレディたちの安全も確保しているわね。敵が動いてきたのなら、彼らを狙ってくる可能性もあるわ」
フレディとダニエルのモーリス兄弟だが、現在はシュヴェーレンブルク王立学院高等部の政学部の学生だ。フレディが三年生でダニエルが二年生だが、二人とも首席であり、商都の神童兄弟と呼ばれているらしい。
今は夏休みに入ったところで学院に行く必要はないが、今日はモーリス商会の王都支店に行っている。マティができるだけ顔を出して従業員たちと交流するように言ったためだ。
「はい。いつも通りに護衛は付けております。念のため、伝令を送りましたので、油断することはないでしょう」
「助かるわ。彼らに何かあったら、ライナルトに顔向けできないから」
ライナルト・モーリスは赤死病の終息宣言の後、すぐに帝都に向かっている。マティが帝都の状況を直接見てきてほしいと頼んだからだ。そろそろ戻ってくるはずで、そんな時に二人の息子に何かあったら大問題になる。
子供部屋に入ったところで、カルラがお茶を入れてくれた。
三人の子供たちは長女のオクタヴィアと長男のリーンハルトもまだ二歳になっておらず、次女のティアナはまだ生後八ヶ月ほどだ。
双子たちは無邪気に積み木で遊びながら、私に微笑みかけてくれる。
この子たちを見ているうちに、家族を守らないといけないという気持ちが強くなった。
「カルラ、噂を流してちょうだい。千里眼のマティアスが暗殺者に襲われたらしいと。それに加えて、私が激怒しているということも流して。但し、誰を疑っているかは出さなくてもいいわ。今の王都なら誰もがアラベラを疑うはずだから」
私が激怒しているという噂をあえて流すのは、私なら感情に任せて何をするか分からないとマルクトホーフェン侯爵たちに思わせるためだ。
「マティアス様の指示を待たずに噂を流してもよろしいのですか?」
「構わないわ。以前のように意識が戻らないこともあり得るし、この方針なら彼が反対することはないから。それよりもこの状況を上手く利用して、彼と私たちの安全を確保した方がいいわ」
私が心配しているのは更なる襲撃だ。
今回のことが暗殺者の仕業でないとしても、彼の体調が思わしくないと知れば、どこかのタイミングでマルクトホーフェン侯爵が動いてくるはず。
しかし、この噂が流れていれば、侯爵も二の足を踏むはず。
ラウシェンバッハ家は下級貴族の子爵でしかないが、保有する資産は王国有数であり、大商人ライナルト・モーリスとも個人的に付き合いがある。
その資金を使って報復されると考えれば、次の一手を打ちにくくなるからだ。
「承知いたしました。情報分析室に依頼します」
カルラが下がると、不安が頭をもたげてくる。
(彼は大丈夫なのかしら……ユーダが付いているから大丈夫だとは思うのだけど……彼の下に行きたい。でも、この子たちを守らないと……)
不安を感じながら二時間ほど子供たちの相手をしていた。
ドアがノックされ、カルラが入ってきた。
「ネッツァー上級魔導師より連絡が入りました。マティアス様はご無事だそうです」
その言葉に全身から力が抜ける。
「既に意識は戻っておられ、こちらにお帰りになるそうです」
「それはよかったわ……原因は毒なの?」
私の問いにカルラは首を横に振る。
「ネッツァー上級魔導師の話では、我々が知る毒の症状に合致するものはないそうです。未知の毒か、マティアス様の特殊な体質に起因する病なのかは不明とのことです」
マティはほとんどの人が持っている魔導器を先天的に持っていない。そのため、病気に対しても通常の人とは反応が微妙に違うらしい。
それから三十分ほどで、マティが帰ってきた。
顔色はあまりよくないが、自分で歩いているので、思ったより軽症だったようだ。
「お帰りなさい。体調の方はどう?」
優しい笑みを浮かべながら、答えてくれた。
「ネッツァーさんに解熱してもらったからだいぶ楽になったけど、まだ熱はあるし全身がだるいね。毒の可能性もあるけど、未知の病気の可能性も否定できないから、大賢者様に一度見てもらった方がいいんじゃないかとネッツァーさんは言っていたよ。塔に連絡してくれるそうだから、近々見てもらうことになると思う」
大賢者様に診ていただくと聞き、クリストフおじ様のことが頭を過るが、彼には原因となった魔導器がないからその心配はない。
「明日から数日は休みをいただきましょう」
「そうしよう。そう言えば、ユーダさんから聞いたんだけど、私が襲われたという噂を流してくれたそうだね。助かるよ」
「勝手にやったけど問題なかったかしら?」
「すぐに手を打ってくれた方が、噂が独り歩きしやすいから、これで正解だよ。ありがとう」
そう言って私を抱きしめてくれた。
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昼過ぎ、蒼い顔をした黒獣猟兵団の兵士が私の前で膝を突き、焦りを含んだ声で報告を始めた。
「マティアス様が参謀本部の会議中にお倒れになりました。突然高熱を発し、意識を失われました。現在ユーダ殿が応急処置を行っております。これよりネッツァー上級魔導師の屋敷に運ばれるとのことです」
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今朝も騎士団本部に向かう際には体調に異常はなく、暗殺者のことが頭に浮かぶ。
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その情報を得てから監視を強めていたが、特に目立った動きはなかった。
だからと言って油断していたわけではないが、どこかで隙を突かれたのではないかという思いが湧き上がる。
「カルラ! 屋敷の警戒を最大限に引き上げなさい! ファルコ! 黒獣猟兵団第一班は一階、第三班は二階の警備! 第二班は屋敷の裏を! 第四班はネッツァー邸に向かいなさい!」
私の命令でカルラたち“影”と黒獣猟兵団の獣人たちが慌ただしく動く。
「通信の魔導具を用意しなさい! ネッツァー先生に連絡を入れます」
この屋敷には戦場で使っていた通信の魔導具が置いてあり、ネッツァー邸とすぐに連絡ができるようにしてあった。以前、彼が赤死病に冒されて生死の境を彷徨った際に連絡をすぐに受けられるように準備したためだ。
すぐに通信の魔導具が繋がれる。
『マティアス君が倒れたと聞いたが、そのことかな? 以上』
ネッツァー先生はいつもの落ち着いた声で話し掛けてきた。
その声を聞き、少しだけ落ち着く。
「はい。彼がそちらに向かっていますが、暗殺者に毒を盛られた可能性があります。ユーダが護衛隊を指揮していますが、彼らが浮足立っている可能性もありますので、更に悪い状況になっているかもしれません」
そこまで言うが、ネッツァー先生からの返信がない。
「すみません。こちらからは以上です」
通信の魔導具のルールを忘れるほど頭に血が上っていたようだ。
『こちらのことは任せてほしい。下手に動いて屋敷にいる君たちまで襲われないように。では、何かあればこちらから連絡するよ。以上だ』
私が冷静でないと考えたのか、ネッツァー先生は諭すような声でそう言った後、通信を切った。
通信を終えると、カルラが報告してきた。
「屋敷の警備状況を確認しました。侵入された形跡はございません。お子様方も子供部屋で無事に過ごされています」
「ありがとう。少し冷静さを欠いていたようね」
「それは仕方ないかと」
そう言って優しく微笑む。
「とりあえず、あの人が暗殺者の攻撃を受けたものとして対応しなさい。単なる体調不良ならよいですが、あなたたちの目を掻い潜るほどの暗殺者が投入されたのであれば、ここも危険ですから」
この対応については事前に彼と話し合って決めていた。
最悪の場合、“夜”を投入してくる可能性を危惧したからだ。
彼が倒れたことを考えると、先手を打っておいた方がよかったかもと思ってしまう。
こちらから積極的に動かなかったのは敵の動きが見えなかったからだ。下手に動いてアラベラが過剰反応することを恐れたためだが、後悔の念が湧いてくる。
子供たちのところにカルラと共に向かう。
その途中で気づいたことを確認する。
「フレディたちの安全も確保しているわね。敵が動いてきたのなら、彼らを狙ってくる可能性もあるわ」
フレディとダニエルのモーリス兄弟だが、現在はシュヴェーレンブルク王立学院高等部の政学部の学生だ。フレディが三年生でダニエルが二年生だが、二人とも首席であり、商都の神童兄弟と呼ばれているらしい。
今は夏休みに入ったところで学院に行く必要はないが、今日はモーリス商会の王都支店に行っている。マティができるだけ顔を出して従業員たちと交流するように言ったためだ。
「はい。いつも通りに護衛は付けております。念のため、伝令を送りましたので、油断することはないでしょう」
「助かるわ。彼らに何かあったら、ライナルトに顔向けできないから」
ライナルト・モーリスは赤死病の終息宣言の後、すぐに帝都に向かっている。マティが帝都の状況を直接見てきてほしいと頼んだからだ。そろそろ戻ってくるはずで、そんな時に二人の息子に何かあったら大問題になる。
子供部屋に入ったところで、カルラがお茶を入れてくれた。
三人の子供たちは長女のオクタヴィアと長男のリーンハルトもまだ二歳になっておらず、次女のティアナはまだ生後八ヶ月ほどだ。
双子たちは無邪気に積み木で遊びながら、私に微笑みかけてくれる。
この子たちを見ているうちに、家族を守らないといけないという気持ちが強くなった。
「カルラ、噂を流してちょうだい。千里眼のマティアスが暗殺者に襲われたらしいと。それに加えて、私が激怒しているということも流して。但し、誰を疑っているかは出さなくてもいいわ。今の王都なら誰もがアラベラを疑うはずだから」
私が激怒しているという噂をあえて流すのは、私なら感情に任せて何をするか分からないとマルクトホーフェン侯爵たちに思わせるためだ。
「マティアス様の指示を待たずに噂を流してもよろしいのですか?」
「構わないわ。以前のように意識が戻らないこともあり得るし、この方針なら彼が反対することはないから。それよりもこの状況を上手く利用して、彼と私たちの安全を確保した方がいいわ」
私が心配しているのは更なる襲撃だ。
今回のことが暗殺者の仕業でないとしても、彼の体調が思わしくないと知れば、どこかのタイミングでマルクトホーフェン侯爵が動いてくるはず。
しかし、この噂が流れていれば、侯爵も二の足を踏むはず。
ラウシェンバッハ家は下級貴族の子爵でしかないが、保有する資産は王国有数であり、大商人ライナルト・モーリスとも個人的に付き合いがある。
その資金を使って報復されると考えれば、次の一手を打ちにくくなるからだ。
「承知いたしました。情報分析室に依頼します」
カルラが下がると、不安が頭をもたげてくる。
(彼は大丈夫なのかしら……ユーダが付いているから大丈夫だとは思うのだけど……彼の下に行きたい。でも、この子たちを守らないと……)
不安を感じながら二時間ほど子供たちの相手をしていた。
ドアがノックされ、カルラが入ってきた。
「ネッツァー上級魔導師より連絡が入りました。マティアス様はご無事だそうです」
その言葉に全身から力が抜ける。
「既に意識は戻っておられ、こちらにお帰りになるそうです」
「それはよかったわ……原因は毒なの?」
私の問いにカルラは首を横に振る。
「ネッツァー上級魔導師の話では、我々が知る毒の症状に合致するものはないそうです。未知の毒か、マティアス様の特殊な体質に起因する病なのかは不明とのことです」
マティはほとんどの人が持っている魔導器を先天的に持っていない。そのため、病気に対しても通常の人とは反応が微妙に違うらしい。
それから三十分ほどで、マティが帰ってきた。
顔色はあまりよくないが、自分で歩いているので、思ったより軽症だったようだ。
「お帰りなさい。体調の方はどう?」
優しい笑みを浮かべながら、答えてくれた。
「ネッツァーさんに解熱してもらったからだいぶ楽になったけど、まだ熱はあるし全身がだるいね。毒の可能性もあるけど、未知の病気の可能性も否定できないから、大賢者様に一度見てもらった方がいいんじゃないかとネッツァーさんは言っていたよ。塔に連絡してくれるそうだから、近々見てもらうことになると思う」
大賢者様に診ていただくと聞き、クリストフおじ様のことが頭を過るが、彼には原因となった魔導器がないからその心配はない。
「明日から数日は休みをいただきましょう」
「そうしよう。そう言えば、ユーダさんから聞いたんだけど、私が襲われたという噂を流してくれたそうだね。助かるよ」
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