308 / 458
第十章:「雌伏編」
第十九話「名誉の回復:その四」
しおりを挟む
統一暦一二〇六年十月二十二日。
グライフトゥルム王国王都シュヴェーレンブルク、平民街商業地区。マティアス・フォン・ラウシェンバッハ
王都に巣食うマフィア、ロシュ一家のアジトを襲撃した。
夜明け前の午前六時前に開始し、三十分ほどで制圧は完了した。
「エレン・ヴォルフより報告いたします! 目標の制圧を完了! ロッシュ一家とマルクトホーフェン侯爵領から来た獣人のならず者、計四十二名全員を捕縛! 黒獣猟兵団に戦死者及び負傷者なし! 現在、証拠品の押収を行っております! 報告は以上であります!」
突入隊の指揮を任せたエレンが胸を張って報告する。
周囲の住民は窓から我々を見ており、拍手が沸く。彼らもマフィアがすぐ近くに住んでいることを、快く思っていなかったためだ。
「ご苦労だった! 捕縛した罪人を引き出してくれ」
そう命じた後に周囲に向かって声を張る。
「マフィアたちはすべて捕縛しました! これで危険はありません! ご協力ありがとうございました!」
再び拍手が沸き、ぞろぞろと住民が出てきた。
この後、どうなるのか興味があるからだろう。
こちらの狙い通りであり、特に止めることはない。そのため、続々と人が集まってくる。
その間にならず者たちが引き出されてきた。
そのほとんどが寝ていたためか、下着姿の者が多く、ロープで手を縛られた状態で身体に布が巻き付けられ、その間抜けな姿に住民から笑いが起きている。
その中に大柄な犬獣人の姿があった。
「“狂犬”と呼ばれていたゴーロという犬人族です。他の者の証言では、先日の殺人の犯人だということでした」
獅子族の偉丈夫、ヘクトールが金髪の鬣を揺らして報告する。
「縄を解け! ぶっ殺すぞ!」
見苦しく歯をむき出しにして威嚇してくる。
「本当に狂犬のようだね。この状況がまるで分っていない」
私がそう言うと、周囲から笑いが起きる。
「てめぇら皆殺しにしてやる!」
「私の部下にも優秀な犬人族が多いから、犬に例えたくはないが、まさに負け犬の遠吠えだな。こんな奴と私の部下を一緒にする者がいるのかと思うと、非常に不愉快だ」
その言葉は住民たちに聞かせるつもりで、あえて大きな声で言っている。
大柄な強面の男が引きずられるように連れてこられた。裸だったのか、シーツが腰に巻き付けられており、暴れないように足には木で作られた枷が嵌められている。
二階のボスの部屋に突入した白虎族のヴェラがキリっとした表情で報告する。
「報告いたします! この者がロシュ一家のボス、ブルーノ・ロシュであります!」
「ご苦労。首尾はどうだったかな」
「計画通りでした!」
取引に応じるか否かを符牒で伝えてきた。
取引に応じる意思があると分かり、私はブルーノに近づき、小声で話し掛ける。
「この場では積極的に話す必要はない。私が言った言葉に“言えぬ”とだけ叫べ」
「それで助けてくれるのか?」
半信半疑という感じで聞き返してくる。
「確実に助けると約束はできないが、鉱山送りで済むように根回しはしてやる」
それだけ言うと、相手の反応を見ることなく、少し離れる。
「ここにいる獣人はどこから来たのだ?」
「言えぬ!」
助かる可能性があるならと協力するようだ。
「そんなはずはないだろう。こちらの調べではマルクトホーフェン侯爵領から来たことは分かっているのだがな」
そう言った後、更に質問を続けていく。
「まあいい。では、次の質問だ。誰に頼まれた?」
「言えぬ!」
私はニヤリと笑う。
「言えぬということは誰かに頼まれたわけだな……最近、ある侯爵家の重臣がここに来たそうじゃないか。誰が来たのだ?」
「言えぬ!」
「マルクトホーフェン侯爵家のアイスナー男爵がここに来たという噂がある。それでも言えないのか?」
「言えぬ!」
周囲にいる住民たちがザワザワとし始める。
『マルクトホーフェン侯爵だと……』
『獣人がマルクトホーフェン侯爵領から来たなら、侯爵が仕組んだのか?』
思惑通りにマルクトホーフェン侯爵が関与しているかのような印象を持ち始めた。
「盗賊ギルドとは関係しているのか?」
「言えぬ!」
そこでもう一度私は微笑んだ。
「言えるわけはないな。“マルクトホーフェン”から暗殺者を送り込まれてしまうからな」
ここで言っている“マルクトホーフェン”は盗賊ギルドがある領都マルクトホーフェンのことだが、話の流れからマルクトホーフェン侯爵が裏切り者に暗殺者を送り込むように聞こえたはずだ。
『侯爵は盗賊ギルドと繋がっているみたいだな』
『奴らと繋がっているから、マフィアとも仲がいいわけだ』
『そう言えば、マルグリット様が殺された時も、第二王妃が暗殺者を使ったという噂があったな。第二王妃は侯爵の姉だ。ありえないとは言い切れないな……』
思惑通り、住民たちはマルクトホーフェン侯爵が関与し、犯罪者たちと繋がりがあると思い込んでくれた。
その後、証拠品の押収が終わったのか、黒獣猟兵団の全員が正門前に整列する。
「アジト内に潜んでいる者はおりません! また、貴族らしき者が関わった違法奴隷取引と密輸に関する帳簿を発見しました!」
報告の内容から、やはりマルクトホーフェン侯爵が関与していたという決定的な証拠は見つからなかったらしい。
もし、それがあった場合は、“貴族らしき者”という曖昧な言葉ではなく、“貴族が関与した”と明確に報告するよう指示していたからだ。
「ご苦労だった! 諸君らの働きで、王都に巣食うならず者とそれを利用する不埒な者を捕らえることができるだろう! 私は諸君らを誇りに思う!」
そこでエレンたちが一斉に胸に右手を当て、敬礼で応えた。
その姿を見て、住民たちが感嘆の声を上げる。
『王国騎士団より強いという話だが、ただ強いだけじゃないな。本当の精鋭ってのは、彼らみたいな兵士を言うんだろう』
『同じ獣人でもあそこにいるならず者たちとは全く違う。噂以上に凄いな』
『噂では聞いていたが、実際に目の当たりにすると想像以上だ。さすがは千里眼のマティアスが直々に揃えた精鋭だな』
王国騎士団との演習の話は平民街にも流れてきており、話としては知っていたようだが、実際に見て驚いたらしい。
『あの敬礼、かっこいい!』
『僕らもやってみようよ! 敬礼!』
子供たちがヒーローを見るような目で見て、彼らの動きをまねている。
黒獣猟兵団が精鋭であり、ならず者と全く違うという認識を植え付ける目的は達成できたようだ。
「あなたの思惑通りになったわね」
イリスが満足げな表情で言ってきた。
「そうだね。あとはどの程度噂が広がってくれるかだけど、マルクトホーフェン侯爵が関与していたという噂と一緒にバラまくつもりだから、割と早く広がってくれると思う」
今回の捜索では、マルクトホーフェン侯爵が関与していたという明確な証拠は出てこなかった。アイスナー男爵はこの手のことを得意としており、証拠を残すようなミスは冒さなかったようだ。
しかし、一連の我々のやりとりを聞けば、マルクトホーフェン侯爵がマフィアと繋がっていただけでなく、違法奴隷取引や密輸も行っていたと思うはずだ。
そのことで抗議してくるかもしれないが、こちらは断言していないので、突っぱねることができる。
それからしばらくして衛士隊が到着した。
「王国騎士団士官学校主任教官である、ラウシェンバッハ子爵家の嫡男マティアスだ。第一騎士団長ピエール・フォン・ホルクマイヤー閣下の命令を完遂した。あとは衛士隊に任せるよう閣下より命令を受けている。罪人と証拠を受け取っていただきたい」
衛士隊の隊長は近隣の住民による人だかりに困惑しながらも、貴族らしい格好をし、子爵家の嫡男と名乗った私の言葉を素直に受け取った。
「ラウシェンバッハ子爵家の協力に感謝いたします。あとはこちらにお任せください」
ちなみに突入するまでは衛士隊を含む現場の部隊に、この作戦のことは伝えないようにホルクマイヤー子爵に頼んであった。
『我が騎士団にならず者と繋がっている者がいると考えているわけだな……仕方あるまい』
子爵も王都の治安を守る第一騎士団を信用し切れていなかったようで、すぐに納得してくれている。
しかし、捕縛後は衛士隊に引き渡さないわけにはいかないので、作戦開始後に影のユーダを派遣して説明させていた。
無事に捕らえた者たちと押収した証拠品を引き渡し、これでここでの仕事は完了した。
「それでは引き上げようか」
私がイリスにそういうと、彼女は鋭い口調で命令を発した。
「黒獣猟兵団はこれより帰投する! 出発せよ!」
エレンたちはビシッと敬礼し、精鋭らしく歩調を合わせて行軍を始めた。
グライフトゥルム王国王都シュヴェーレンブルク、平民街商業地区。マティアス・フォン・ラウシェンバッハ
王都に巣食うマフィア、ロシュ一家のアジトを襲撃した。
夜明け前の午前六時前に開始し、三十分ほどで制圧は完了した。
「エレン・ヴォルフより報告いたします! 目標の制圧を完了! ロッシュ一家とマルクトホーフェン侯爵領から来た獣人のならず者、計四十二名全員を捕縛! 黒獣猟兵団に戦死者及び負傷者なし! 現在、証拠品の押収を行っております! 報告は以上であります!」
突入隊の指揮を任せたエレンが胸を張って報告する。
周囲の住民は窓から我々を見ており、拍手が沸く。彼らもマフィアがすぐ近くに住んでいることを、快く思っていなかったためだ。
「ご苦労だった! 捕縛した罪人を引き出してくれ」
そう命じた後に周囲に向かって声を張る。
「マフィアたちはすべて捕縛しました! これで危険はありません! ご協力ありがとうございました!」
再び拍手が沸き、ぞろぞろと住民が出てきた。
この後、どうなるのか興味があるからだろう。
こちらの狙い通りであり、特に止めることはない。そのため、続々と人が集まってくる。
その間にならず者たちが引き出されてきた。
そのほとんどが寝ていたためか、下着姿の者が多く、ロープで手を縛られた状態で身体に布が巻き付けられ、その間抜けな姿に住民から笑いが起きている。
その中に大柄な犬獣人の姿があった。
「“狂犬”と呼ばれていたゴーロという犬人族です。他の者の証言では、先日の殺人の犯人だということでした」
獅子族の偉丈夫、ヘクトールが金髪の鬣を揺らして報告する。
「縄を解け! ぶっ殺すぞ!」
見苦しく歯をむき出しにして威嚇してくる。
「本当に狂犬のようだね。この状況がまるで分っていない」
私がそう言うと、周囲から笑いが起きる。
「てめぇら皆殺しにしてやる!」
「私の部下にも優秀な犬人族が多いから、犬に例えたくはないが、まさに負け犬の遠吠えだな。こんな奴と私の部下を一緒にする者がいるのかと思うと、非常に不愉快だ」
その言葉は住民たちに聞かせるつもりで、あえて大きな声で言っている。
大柄な強面の男が引きずられるように連れてこられた。裸だったのか、シーツが腰に巻き付けられており、暴れないように足には木で作られた枷が嵌められている。
二階のボスの部屋に突入した白虎族のヴェラがキリっとした表情で報告する。
「報告いたします! この者がロシュ一家のボス、ブルーノ・ロシュであります!」
「ご苦労。首尾はどうだったかな」
「計画通りでした!」
取引に応じるか否かを符牒で伝えてきた。
取引に応じる意思があると分かり、私はブルーノに近づき、小声で話し掛ける。
「この場では積極的に話す必要はない。私が言った言葉に“言えぬ”とだけ叫べ」
「それで助けてくれるのか?」
半信半疑という感じで聞き返してくる。
「確実に助けると約束はできないが、鉱山送りで済むように根回しはしてやる」
それだけ言うと、相手の反応を見ることなく、少し離れる。
「ここにいる獣人はどこから来たのだ?」
「言えぬ!」
助かる可能性があるならと協力するようだ。
「そんなはずはないだろう。こちらの調べではマルクトホーフェン侯爵領から来たことは分かっているのだがな」
そう言った後、更に質問を続けていく。
「まあいい。では、次の質問だ。誰に頼まれた?」
「言えぬ!」
私はニヤリと笑う。
「言えぬということは誰かに頼まれたわけだな……最近、ある侯爵家の重臣がここに来たそうじゃないか。誰が来たのだ?」
「言えぬ!」
「マルクトホーフェン侯爵家のアイスナー男爵がここに来たという噂がある。それでも言えないのか?」
「言えぬ!」
周囲にいる住民たちがザワザワとし始める。
『マルクトホーフェン侯爵だと……』
『獣人がマルクトホーフェン侯爵領から来たなら、侯爵が仕組んだのか?』
思惑通りにマルクトホーフェン侯爵が関与しているかのような印象を持ち始めた。
「盗賊ギルドとは関係しているのか?」
「言えぬ!」
そこでもう一度私は微笑んだ。
「言えるわけはないな。“マルクトホーフェン”から暗殺者を送り込まれてしまうからな」
ここで言っている“マルクトホーフェン”は盗賊ギルドがある領都マルクトホーフェンのことだが、話の流れからマルクトホーフェン侯爵が裏切り者に暗殺者を送り込むように聞こえたはずだ。
『侯爵は盗賊ギルドと繋がっているみたいだな』
『奴らと繋がっているから、マフィアとも仲がいいわけだ』
『そう言えば、マルグリット様が殺された時も、第二王妃が暗殺者を使ったという噂があったな。第二王妃は侯爵の姉だ。ありえないとは言い切れないな……』
思惑通り、住民たちはマルクトホーフェン侯爵が関与し、犯罪者たちと繋がりがあると思い込んでくれた。
その後、証拠品の押収が終わったのか、黒獣猟兵団の全員が正門前に整列する。
「アジト内に潜んでいる者はおりません! また、貴族らしき者が関わった違法奴隷取引と密輸に関する帳簿を発見しました!」
報告の内容から、やはりマルクトホーフェン侯爵が関与していたという決定的な証拠は見つからなかったらしい。
もし、それがあった場合は、“貴族らしき者”という曖昧な言葉ではなく、“貴族が関与した”と明確に報告するよう指示していたからだ。
「ご苦労だった! 諸君らの働きで、王都に巣食うならず者とそれを利用する不埒な者を捕らえることができるだろう! 私は諸君らを誇りに思う!」
そこでエレンたちが一斉に胸に右手を当て、敬礼で応えた。
その姿を見て、住民たちが感嘆の声を上げる。
『王国騎士団より強いという話だが、ただ強いだけじゃないな。本当の精鋭ってのは、彼らみたいな兵士を言うんだろう』
『同じ獣人でもあそこにいるならず者たちとは全く違う。噂以上に凄いな』
『噂では聞いていたが、実際に目の当たりにすると想像以上だ。さすがは千里眼のマティアスが直々に揃えた精鋭だな』
王国騎士団との演習の話は平民街にも流れてきており、話としては知っていたようだが、実際に見て驚いたらしい。
『あの敬礼、かっこいい!』
『僕らもやってみようよ! 敬礼!』
子供たちがヒーローを見るような目で見て、彼らの動きをまねている。
黒獣猟兵団が精鋭であり、ならず者と全く違うという認識を植え付ける目的は達成できたようだ。
「あなたの思惑通りになったわね」
イリスが満足げな表情で言ってきた。
「そうだね。あとはどの程度噂が広がってくれるかだけど、マルクトホーフェン侯爵が関与していたという噂と一緒にバラまくつもりだから、割と早く広がってくれると思う」
今回の捜索では、マルクトホーフェン侯爵が関与していたという明確な証拠は出てこなかった。アイスナー男爵はこの手のことを得意としており、証拠を残すようなミスは冒さなかったようだ。
しかし、一連の我々のやりとりを聞けば、マルクトホーフェン侯爵がマフィアと繋がっていただけでなく、違法奴隷取引や密輸も行っていたと思うはずだ。
そのことで抗議してくるかもしれないが、こちらは断言していないので、突っぱねることができる。
それからしばらくして衛士隊が到着した。
「王国騎士団士官学校主任教官である、ラウシェンバッハ子爵家の嫡男マティアスだ。第一騎士団長ピエール・フォン・ホルクマイヤー閣下の命令を完遂した。あとは衛士隊に任せるよう閣下より命令を受けている。罪人と証拠を受け取っていただきたい」
衛士隊の隊長は近隣の住民による人だかりに困惑しながらも、貴族らしい格好をし、子爵家の嫡男と名乗った私の言葉を素直に受け取った。
「ラウシェンバッハ子爵家の協力に感謝いたします。あとはこちらにお任せください」
ちなみに突入するまでは衛士隊を含む現場の部隊に、この作戦のことは伝えないようにホルクマイヤー子爵に頼んであった。
『我が騎士団にならず者と繋がっている者がいると考えているわけだな……仕方あるまい』
子爵も王都の治安を守る第一騎士団を信用し切れていなかったようで、すぐに納得してくれている。
しかし、捕縛後は衛士隊に引き渡さないわけにはいかないので、作戦開始後に影のユーダを派遣して説明させていた。
無事に捕らえた者たちと押収した証拠品を引き渡し、これでここでの仕事は完了した。
「それでは引き上げようか」
私がイリスにそういうと、彼女は鋭い口調で命令を発した。
「黒獣猟兵団はこれより帰投する! 出発せよ!」
エレンたちはビシッと敬礼し、精鋭らしく歩調を合わせて行軍を始めた。
23
お気に入りに追加
119
あなたにおすすめの小説
性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜
mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!?
※スカトロ表現多数あり
※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
断罪イベント? よろしい、受けて立ちましょう!
寿司
恋愛
イリア=クリミアはある日突然前世の記憶を取り戻す。前世の自分は入江百合香(いりえ ゆりか)という日本人で、ここは乙女ゲームの世界で、私は悪役令嬢で、そしてイリア=クリミアは1/1に起きる断罪イベントで死んでしまうということを!
記憶を取り戻すのが遅かったイリアに残された時間は2週間もない。
そんなイリアが生き残るための唯一の手段は、婚約者エドワードと、妹エミリアの浮気の証拠を掴み、逆断罪イベントを起こすこと!?
ひょんなことから出会い、自分を手助けしてくれる謎の美青年ロキに振り回されたりドキドキさせられながらも死の運命を回避するため奔走する!
◆◆
第12回恋愛小説大賞にエントリーしてます。よろしくお願い致します。
◆◆
本編はざまぁ:恋愛=7:3ぐらいになっています。
エンディング後は恋愛要素を増し増しにした物語を更新していきます。
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
とある婚約破棄の顛末
瀬織董李
ファンタジー
男爵令嬢に入れあげ生徒会の仕事を疎かにした挙げ句、婚約者の公爵令嬢に婚約破棄を告げた王太子。
あっさりと受け入れられて拍子抜けするが、それには理由があった。
まあ、なおざりにされたら心は離れるよね。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる